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ドラッカーに学ぶ・3 「「日本の危機」の嘘

2012-10-26 21:29:55 | 「身の丈」経営

 「経営理論の父」と賞賛されたドラッカー。オーストリアが生んだ現代社会最高の哲人であり、経営学の大家は,2005年11月11日、96歳の誕生日を一週間後に控え、永眠した。 氏の逝った日を間近にし,遺作的な著作『ドラッカーの遺言 ]』(講談社BIZ)を読み返してみた。ドラッカーの言葉は,混迷の時代の道しるべとして示唆に富む。

「日本の危機」の嘘
「失われた10年」という言葉に代表されるように、この十数年間、「日本が危機的状況に瀕している」という言われ方が幾度となく繰り返されてきました。
 - 明らかな間違いです。
日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目=移行期だからです。

時代は変わった
 日本がいますぐ取り組まねばならない課題 - それは、時代が変わったことを認め、その変化に対応していくための意識改革にとりくむべきです。
                                       - 変化を拒絶してはなりません。

                            『ドラッカーの遺言 ]』(講談社BIZ)    p48~p51

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ドラッカー最後の言葉 (講談社BIZ)
『ドラッカーの遺言』を、新書サイズで再編集したペーパーバック版です。
講談社

内容説明

「日本が直面している問題は、経済の停滞ではありません。問題は、あなたたちの国がグローバル化した情報に基盤を置く世界経済=情報経済の進展の中で、ひどく立ち後れてしまっている点にあります。今後の世界経済の中で、日本が最も苦労する国になるでしょう」――経営思想の巨人は、2005年11月にこの世を去る4ヵ月前に、インタビュアーの前でこう厳しく語りました。いま振り返ると、この発言は日本のガラパゴス化問題の到来を予言していました。しかし全体を通じて、21世紀の日本が世界のメインパワーに復活する条件を、ドラッカーは確信に満ちた言葉で示してもいたのです――。

本書は、最晩年のドラッカー氏に対するジャーナリスト大野和基氏の2回のインタビューをまとめ2006年1月に刊行してベストセラーとなった『ドラッカーの遺言』を、新書サイズで再編集したペーパーバック版です。前著はドラッカー思想の根幹をコンパクトにわかりやすく理解できると好評でした。最近のリバイバルブームでドラッカーに関心が高まっているこの機会に、いま現在の視点から内容を再構成し、もっと多くの方にその思想の素晴らしさを味わっていただきたく、価格を押さえたハンディサイズの本にしました。

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