兼元謙任氏(http://www.okwave.co.jp/)
「ホームレスから社長になった男」というと,リサイクルショップ「創庫生活館」を創業した堀之内九一郎(ほりのうち・きゅういちろう )氏と,Q&Aサイト「オウケイウェイヴ(OKWAVE)」 http://www.okwave.co.jp/ を立ち上げた兼元謙任(かねもと・かねとう)氏があげられる。
堀之内九一郎氏は,“ホームレスから年商120億円の社長になった男”といわれ,TV番組「マネーの虎」や「カンブリア宮殿」への出演や,一躍注目を浴びた。氏は,リサイクルショップ「創庫生活館」を全国展開。ピーク時にはFC加盟店158店舗,直営店32店舗と破竹の勢い。だが生活創庫は,2013年5月にあえなく倒産,負債債総額は約45億円であった。
倒産に至る経緯は,このブログ「堀之内九一郎氏の「創庫生活館」経営破綻。別会社で事業継続 2013-09-16」 http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/9d527af89040b1f9166b6ab382d92de0 で詳述している。
挫折した堀之内氏とは好対照なのが,謙任氏が2000年に創業の「オウケイウェイヴ(OKWAVE)」は, 2006年には名古屋証券取引所セントレックスに株式を上場,海外展開も視野に入れ業績を伸ばしている。
20年前,兼元氏は1度目の起業に失敗。妻に離婚届を渡された。仲間も失い,家族も失ってパソコンだけを持って,ホームレスになる。それでもなぜ立ち直れたのですか。
その間の事情といまに至る経緯は,“「元ホームレス社長」兼元氏なぜ上場企業をつくれたか”(日経電子版 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO06167400X10C16A8000000?channel=DF220620160332&st )で,ホームレス時代から今日までを,インタビューに応えて兼元氏自身の言葉で,語っている。私が感銘を受けたのは,次のくだりである。
● 兼元謙任氏(かねもと・かねとう)
1990年愛知県立芸術大学卒,デザイン会社や建築塗装会社などを経て,2000年にオーケーウェブ(現オウケイウェイヴ)設立。愛知県出身。50歳
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――仲間も失い,家族も失って,ホームレスになる。それでも兼元さんはなぜ立ち直れたのですか。
「ゴミを拾って食べる自分を見て,子供を連れた母親が『あんな風になっちゃだめよ』といっても『別にいいじゃん,なるかもしれないじゃん』と思っていました」
「取り払ってくれたのは,働きながら大学に通うある中国人女性でした。今までのことを泣きながら話したら,立て続けに何発も殴られたのです。彼女は中国の奥地に生まれて,物乞いをするような貧しい生活をなんとかしなければ,と日本に渡ってきた。『敗戦を乗り越え国内総生産(GDP)を世界2位にするまで成長した国に憧れて,私はこの国で勉強したいと必死で働いている。30歳そこそこでちょっといじめられたくらいで,こんなところで寝るな』と怒られたのです」
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堀之内,謙任氏両氏ともその挫折体験とそこからの立ち直り,経営哲学,さらには人生論を著書として公にしている。読み比べてみるのも,一興であろう。
1日1枚成功シート―これで僕はホームレスから上場企業の社長になった |
ホームレスからのリベンジ あるIT社長の独白 (小学館文庫) |
元ホームレス上場企業社長のリアルな「お金」の話 |
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◇ オウケイウェイヴ 事業内容
日本初,最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」の運営及び関連する企業サービスの同時拡大
・Q&A形式の情報交換コミュニティサイト運営(OKWAVEなど)
・FAQヘルプデスクソリューションの提供(OKBIZ for FAQ、OKBIZ for Helpdesk Supportなど)
・Q&A形式の情報活性化ソリューションの提供(OKBIZ Answerなど)
・Q&Aサイトの問題解決力を活用したCGMソリューション(OKWAVE QA Partnerなど)
・FAQ作成/支援コンサルティング(OKWAVE FAQカレッジ)
◇ オウケイウェイヴ 沿革
平成11年7月:東京都町田市にて当社設立
平成12年1月:Q&Aサイト「OKWAVE」の正式運営開始
平成12年2月:有限会社から株式会社に組織変更、本店を東京都渋谷区に移転
平成12年7月:FAQ作成管理システム「OKBIZ for FAQ / for Helpdesk Support」の提供開始
平成12年11月:「OKWAVE」の他サイトとの連携サービス開始(現「OKWAVE QA Partner」)
平成13年4月:ナレッジソリューション「OKBIZ Answer」の提供開始
平成14年5月:本店を東京都新宿区に移転
平成15年4月:FAQ作成オペレーション支援コンサルティング「OKWAVE FAQ Management」の提供開始
平成15年12月:本店を東京都渋谷区に移転
平成17年1月:ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)適合性評価制度(現ISO27001)の認証を取得
平成17年10月:「OKBIZ」シリーズが2005年度グッドデザイン賞を受賞
平成18年1月:現社名の株式会社オウケイウェイヴに商号変更
平成18年6月:名古屋証券取引所セントレックスに株式を上場
平成19年2月:本店を現在の東京都渋谷区(恵比寿)に移転
平成19年10月:楽天株式会社と業務資本提携
平成19年11月:米国子会社OKWAVE Inc.設立
平成20年3月:米国Microsoft Corporationと業務資本提携
平成20年10月:Q&Aサイト「OKWAVE」がグッドデザイン賞を受賞
平成21年9月:専門分野に特化した有料モバイルコンテンツ配信開始
平成22年5月:当社初となるヘルプデスクシステム(OKBIZシリーズ)に関する特許取得
平成22年9月:ソーシャル・ハウツーコミュニティ「OKWAVE Guide」の提供開始
平成22年10月:グローバルQ&Aプラットフォーム「OKWAVE.com」の提供開始
平成23年10月:「OKWAVE.com」がグッドデザイン賞を受賞
平成24年3月:ソーシャルCRMソリューション「OKBIZ for Community Support」の販売開始
平成24年10月:株式会社ブリックスを子会社化
平成25年1月:「働きがいのある会社」ランキングにて、ベストカンパニーに選出
平成25年4月:米国Davia, Inc.のデジタルグリーティングカード事業を事業買収
平成25年5月:OKWAVE総合研究所を設立
平成26年11月:専門家が回答する「OKWAVE Professional」の提供を開始
平成27年1月:企業が回答する「OKWAVE Enterprise」の提供を開始
平成27年2月:著名人が回答する有料サービスプラットフォーム「OKWAVE Premium」を開設
平成27年9月:CI変更を実施
出所:http://www.okwave.co.jp/about/company_info.html
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>>>堀之内九一郎(ほりのうち きゅういちろう )氏
堀之内九一郎(ほりのうち きゅういちろう )氏は,TV番組「マネーの虎」への出演で,一躍注目を浴びた。堀之内氏は,1947年生まれで鹿児島県鹿屋市出身。全国にリサイクルショップ「創庫生活 館」を展開。創庫生活館は,ピーク時にはFC加盟店158店舗,直営店32店舗に及んだ。
「マネーの虎」終了後は,東京12チャンネルの「カンブリア宮殿」に出演。そこでは,“ホームレスから年商120億円の社長になった男、堀之内九一郎”として,次のように取り上げられている。
◆「カンブリア宮殿」-ホームレスから年商120億円の社長になった男
ホームレスから年商120億円の社長になった男、堀之内九一郎。
総合リサイクルショップ大手「生活創庫」社長である。
堀之内さんは,1947年生まれで鹿児島県鹿屋市出身。全国にリサイクルショップ「創庫生活館」を展開。創庫生活館は,ピーク時にはFC加盟店158店舗,直営店32店舗に及んだ。
▼関連ブログ
・堀之内九一郎氏の「創庫生活館」経営破綻。別会社で事業継続 2013-09-16 13:12:21
・鹿児島出身 堀之内九一郎氏経営の「生活創庫」倒産 2013-07-23 20:38:34
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どん底からの成功法則 |
堀之内 九一郎 | |
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野良犬の成功法則 |
堀之内 九一郎 | |
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>> 堀之内 九一郎氏語録
◎ 山の頂上でなくていい、目の前のその一歩を目標にせよ
自分の描いた夢を実現させるために人は大きな目標を掲げ、そしてその日標を絶対達成してみせるぞと決意します。
でもいくら決意は固くても、目標だけでは絵に措いた併のようなもの。絵の餅でなく実物の餅にありつくには、行動を起こさなければいけません。
「私の夢は、生活創庫を日本の人口十万人に一人の割合である千三百八十七店舗まで増やすことです」、そう言うと昔は「寝言は寝で言え」と鼻であしらわれたものでした。現在の店舗数は二百数十店舗ですから、まだまだこの目標は近いとは言えません。
この目標に現実味をもたせるには、まず自分のやれそうな小さな目標、ゴールを設けなくてはいけません。そして、そのゴールをひとつずつ満たしていくことから始めてみましょう。一気に山の頂上には無理でも、いま、目の前の一歩なら誰にでも踏み出せるはずです。
これなら自分がすぐにでもやれそうな小さな目標の連続なのだから、誰にだってできないはずはありません。
私自身も、夢は千三百八十七店舗まで拡大することですが、その夢の大きさに足をとられて明日出店するそのひとつの店の大切さを忘れないように心がけていま す。一店舗一店舗、つぶれない店を確実につくっていくのがまず第一で、確実な四百店舗をつくるのです。これを力のある店に育てていきます。
その次の段階として、全店舗に二号店を出すことができれば、自動的に八百店舗になります。これはあっという間です。それからフランチャイズのなかで力のある人間に、もう一店舗出してもらえば、千三百八十七店舗以上はばっとできることになります。
これは数字上のことであり、こんなに計算どおりにうまくいくかどうかはわかりませんし、実際はうまくいかないことのほうが多いにちがいありません。
でも、小さい欲の実現を積み重ね、ひとつずつその欲求の段階を上げていき、その結果、知らないうちに高いゴールに近づいているという理想を、絶対に忘れたくないものです。
『どん底を生き抜く法』 p66~p67
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