魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

親が去ること。

2022-03-19 21:31:25 | 日々のこと

こんばんは

この一週間で葬儀も終わり、やっと落ち着いて来ました。

姉の義父だったので、私は傍観者だったんですけどね

認知症のお義母さんのアテンドくらいで、姉夫婦のサポートに回っていました。歩行介助したり、車椅子押したり。

正直、父の時は悲しみが深くて、お骨も見れないくらいだったんですが、

今回は「いや〜、お義父さんのお骨、太くてしっかりしてるな」くらいな感じで。悲しくてもひとの親だから、やっぱり違うよね・・・と思いました

と思うと、私たちの両親が亡くなった時は、義兄や元夫も、こんな感覚だったんだろうな〜と。姉も言ってました。

そう考えると、私の母が亡くなった時、あまりにひどいことを言う元夫の心境が分からなかったんですが、今思うとまあ、彼にはひと事で、むしろ「うるさい母ちゃん(彼は私の母のことをこう呼んでいた)がやっと死んだ」くらいに思ってたんだろうな、と。

あまりにひどいことを言うので、私は「あなたも母親が死んだ時に、私の気持ちが分かるだろう」と言い返したことを思い出しました

さて、あれから7年。彼の親が生きているか死んでいるか、娘が手紙を書こうと、留守電にメッセージを残そうと、一切音沙汰ないので全く知りません。

なんかいろいろ思い出しちゃったんですが

今回、家族みんなに手を握られ、声をかけられ旅立った姉の義父は、幸せだったなあ、とつくづく思います。

コロナ禍で、病院に入ったらそうそう面会できなかったこのご時世に、自宅で看取れたのは、ちょうど定期通院で診察してくれたドクターの判断、すぐに動いてくれた病院側、ケアマネジャーさんのおかげです。

亡くなる3日前に自宅に往診に来てくださって、そのためにいろいろなことがスムースに運んだ。

(自宅往診していない方が自宅で亡くなると、警察が入ることになります。そうするとご遺体もしばらくかえってこない可能性があります)

訪問看護・介護も、ドクターの指示によって、ケアマネジャーがケアプランを立案し、それに基づいて看護や介護のケアが実施されます。

義父はこんなに早く、とは思いましたが、適切なケアを受けさせてもらった旅立ちでした。

それにしても、やはり親を看取った経験がある、なしでは違うなと思いました。

両親を見ていたので、様子を見ていると遠くないな・・・と思っていたのが姉と私。

でも義兄は「今週越したら仕事が片付く」、そのお兄さん(ややこしいですね)「今年は越せないな」と言っていたそうで、それは無理だろう・・・と。誰しも、親がいなくなるとは思いたくないものでしょうし。私もそうでしたが。

順番からいったら、親がこの世を去るのは当たり前のことなんですが、本当につらいものです。

父が亡くなってから2年が過ぎました。

やっと先日、父の衣類を整理し、綺麗なものは寄付しました。

まだ父の読んでいた文藝春秋は捨てられません。

葬儀で会った弟が「夢でお母さんがリッちゃんのことを怒っていて、『人のことをそんなふうに言うのやめなよ』って俺が怒ったら寝言がデカかったみたいで妻と子どもが起きた」って言ってました

「なんでお母さんが怒るの・・・」と思っていたら、先日の大きな地震の際に、和室に置いてあった母の遺影と分骨した小さな骨壺が落下していたのを発見したんですよね。そのせいかな?と思い当たりましたが、お母さん、何怒ってるんだろう・・・

私の夢に出てくる両親は、喋りません。いつも黙っています。

なんででしょうね?

母の声、父の声、今は鮮明に憶えていますが、いつか忘れてしまう時が来るんでしょうか?

 


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