魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

タイミング。

2008-08-23 22:09:04 | 結婚できました編
「結婚に必要なもの」として、よく聞くのが「タイミング」。

既婚者のかなりの数の人が、そう答えると思う。

たしかにそうだと思う。

「すき」
だけではだめなんだ。

ではあと何がいるの?

「タイミング」
これが大きいと思う。

先日、2人の女の子のママ、ユウコと会った。

上の女の子は保育園に預けて、ちっちゃい赤ちゃんをバギーに乗せて、ランチしたあとにお散歩がてら、有名なお寺にお参りした。

ユウコのお母様は今、病気療養中なのだ。
そのために実家に長く滞在している。

彼女は一人っ子だ。
お父様も早くに亡くしている。

先日「一番好きな人と結婚するんじゃないの?」という話。

ユウコが口にした。

「わたしさー、今までで一番好きな人って大学4年間付き合ってた彼なんだよね」

それは聞いたことがあった。
ユウコは彼を追って関西まで通っていたことがあったという。

「その人って、『ユウコのこういうところがいい』とか『そういうところがユウコらしい』って、すごくわたしのこと肯定してくれたんだよね」

そうなんだ~それは嬉しいよね。

「喧嘩したことなかったんだよね。O型で」

うん、O型男子、いいよねおおらかで。

「でも別れちゃったあとも追ってきてくれなくって。じゃあもういいや、って思ってて。」

おお、強気だ。

「で、結婚する前に電話したんだよね。『結婚するんだ』って」

おお初耳。

「そのあと会ってご飯食べたりしたんだよね。そのあと『もうユウコは遠くに行っちゃうんだな。遅いのかな。』って言うんだよね。」

おお

「でももう結納した後だったし、そのときパパ(旦那さまのこと)とはラブラブだったから」

うんうん。

「でも正直『おせーよ』って思った。」

そうだね~。

「ほんと、タイミングだったんだよね。パパとは。
 別れてより戻して、だったらもう27だし結婚しようってことになって」

そう思うよね。

「でもその彼は今も実家の近くに住んでるし、その人と結婚してたら、お母さんの側にいられて、助けてあげられたのにな、とか思う」

近くにいたらね・・・。

「パパとはいっつもケンカになっちゃうんだ。わたしが言うと、パパも正論で言い返してくるから。張り合っちゃうんだ。でもその彼はわたしが言っても冗談で返したりして、ケンカにならなかった」

ああ、B型男子・・・だんなに持つといろいろね。ちなみにわたしも。

「リッちゃんはよかったね。ほんと好きな人と結婚できたんだもん。」

そうね・・・それはほんと、タイミングだったんだよね、わたしも。

「わたし、ほんとに好きな人と結婚するか、お金ある人と結婚したい。
 っていうか、なに言ってんだって感じだけど」

ははバギーにちっちゃいの、いますよ?

「ほんとに好きな人とだったら、お金なくてもいいのに。
 いろんなことがあっても、我慢できるのに」

ユウコはそう言った。
初めて、そんな言葉を聞いた。

ユウコの旦那さまは一部上場企業にお勤めだし、彼女は専業主婦だ。
どちらかというと裕福な方だと思う。
ユウコは「なんで旦那さまと結婚したの?決め手は?」と聞くと
「仕事をきちんとしている人がよかったから」と言っていた。

「彼とは、縁がなかったんだな、って思ったんだ。タイミングが合わなかった」
とも言っていた。

わたしと夫とは、本当はもう二度と会うこともないだろうふたりだったし、再会した一年前の八月から、今に至るなんて、思ってもいなかったのだ。

出会って10年たって、いろいろあったからこそお互いが変わり、結婚することができた。
若かった時は結婚できなかっただろう。

タイミングだった、と思う。

ユウコと一緒にお母様の厄払いの祈願をお寺にお願いして、お参りして帰った。

ユウコのお母様の病気が治りますように。
みんなが幸せでありますように。

「一番好きな人と結婚できた」わたし。
夫は今日は「ゴッドファーザーPARTⅢ」を観て、

「僕もマフィアの幹部になりたいな~

と言っているよ・・・。
そして中盤、たくさん人が殺されたら
「やっぱりマフィアはやめた~」
と言っていた

まあ、幸せ・・・?

そういえば、ユウコがその彼となんで別れたか聞いたかな~?
今度、聞いてみます









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わたしのSATC。

2008-08-19 12:08:35 | 結婚できました編
かつて、わたしが夫とすったもんだやっていた時代に勤めていた、同じ会社にいた3人の女友達がいます。

上京する前、「女飲み会」と称して女子が集う飲み会を開いていました。
メンバーは決まっていたりいなかったり。
そこでたくさんのお友達に出会いました。

そのなかで、いつの間にかいつも集まるメンバーが決まってきて、いつしかわたしの部屋で真夜中まで食べてしゃべるようになったのが、彼女たち3人

4人寄ると愉快でした

みんな歳は私より3つ下。
そんな関係は、今もずっと続いていて、久々に四人がそろいました

既婚者はわたしを入れて3人。

元彼とよりを戻し、一番最初に都会にお嫁に行ったユウコ。
とても賢い、現実的な女子。
菅野美穂似の、大きな瞳と抜群のスタイル
今は二人の女の子のママ。東京でも度々会ってました。

すごく好きな人にふられ続けたけど、最後にプロポーズされ、二番目に結婚したショーコ。
いつも相談に乗ってくれて、ずばっとしたアドバイスに何度も助けられました。
ふわふわのロングヘアでミニスカートが似合う、綺麗な脚を持つオシャレ番長
先月女の子を出産しました。

今は9歳年下の彼と、5歳年下の元彼の間で揺れる、最後のシングル・アヤナ。
頭の回転が速いとっても面白い子で、独自の男性の好みを持つ、結果として年下キラー。
ちょっとギャルなファッションだけど、色白でぱっちりした大きな目の可愛い系
30前にして「19だべ?」とナンパされたことあり。

まったくキャラがかぶらない4人なのに、もう8年ちかく遠くにいても仲良くしている不思議
SATCの4人のように、白馬の王子を待ってる、キャリア志向、性に奔放な子がいる訳でもないけど。
わたしはともかく、この子達はすごくモテる
ユウコとショーコはいつも複数の男性からアプローチを受けてたし、アヤカも合コンに行ったりすると必ず彼女に惚れてしまう男子が出る。
「出会いがない」なんて言葉は、彼女たちから聞いたことがない。
彼女たちとわたしは、4年前まで恋と仕事に頑張っていて、ガールズ・トークを繰り広げていた。お互い、どんな恋愛をしていたか分かっている同士なのだ。

ユウコとショーコは赤ちゃん談義に花をさかせ、また出産の恐怖を未経験のわたしとアヤナに語り、震え上がらせました
出産って、どんだけ痛いの…

お互いの旦那さんは結婚式の時にお会いしたり、付き合っていたときに紹介してもらったりしていたので、自分のパートナーとの生活に、話が盛り上がります。

「こういう人と結婚したほうがいいよ!」というアドバイスを、シングルのアヤナにするユウコ。
「とにかく育児を手伝ってくれる人がいいよ!うちの旦那なんて『土日くらい休ませてくれよ』とか言うんだから!こっちは休みなんてないっつうの
うん、うん、たしかに。
ユウコの旦那さんは同じ歳。仕事も忙しく、夜勤があったりする職種。
実家の遠いところにお嫁に行ったユウコは、ほとんど一人で育児してるんだもんな。ほんとえらいよな。彼女のすごいところはそれを「普通のこと」として淡々としてやっているところ。尊敬です。

「私なんて旦那を『この人、私が一生面倒見てあげなくっちゃ』って結婚したんだもん。そのくらい思える人と結婚したほうがいいよ」
そうだよね。
ショーコは固い職業の彼がいたし、社長さんからプロポーズされてたのに、旦那さんがずっと好きで、手痛い目にあいながらも辛抱強く待って、ついに結婚したんだよね。子供がいても仕事できるように在宅でできる仕事の資格を取って、生まれる前の月まで勤めてた。

アヤナは
①同じ会社の今彼。
 優しくて一緒に遊びに連れて行ってくれるけど、逆に誰にでも優しい彼に不安。
 付き合い始めて恋愛してる~って感じ。
 若いから収入も少ない。結婚もしばらく先かな。

②最近転職した前彼。
 ぶっきらぼうでインドア派なので家にいることが多く、でも浮気のボールは飛ん できそうもない。
 3年付き合っていたから、慣れていて安心できる。
 転職して収入もアップし、実家が結構な資産家。結婚はアヤカがその気ならすぐできる。

という二人の間でゆれている。
アヤナは32歳。アヤカは結婚願望があまりないけど、自分の歳からちゃんともう決めないと、と思っている様子。

うーん、分かるね、うらやましい悩みだね、と既婚3人

こっちがないものを、そっちに求めてるんだよね。
でもきっとこの1,2年で答えが出るだろうな~。

そのうちわたしの話になった。

「リツコは今までで一番好きな人と結婚したんできたんだよね。すごいよね」
と言われた。
「うん、そうだね~」

そしたらアヤナが
「みんな一番好きな人と結婚したんじゃないの

ユウコとショーコは苦笑

ユウコは遠距離になった元彼とお付き合いを再開するなら、27歳だし結婚しようという話になったタイミング結婚。「好きっていうんなら、大学時代の彼がすっごく好きだった」と聞いたことがある。
ショーコはどうやらもっと若い時にすごく好きで、軽くストーカーになってしまったくらい好きな人がいたと聞いている。
(ショーコはその失敗から、決して男を追わず、好きになったらあちらから言わせるテクニックを身に付け、「狙った獲物は逃がさない女」と呼ばれるようになった)

だから、今の旦那さんが「今までで一番好きな人」であるかというと、「そうではない」らしい。

でも
「結婚するなら一番好きな人としてるんじゃないの?」というアヤナの発言が、とっても良いな、と思った。
彼女はそうするんだろうな、と思えたけど、さて、どうなることやら?

わたしは
「結婚するといろいろあるんだけど、ベースに『好き』という気持ちがあるからこそお互いうまくやっていこうと思って行動できるし、理解しようと思えるよね。
それだけじゃないと思うけど『好き』な人じゃないと、やっぱりなかなか難しいかもね。」
と答えた。

夫にいつか裏切られるかもしれないとも思う。
夫にいつか嫌われてしまうかもしれないとも思う。
夫がなんでわたしと結婚したか、今もちょっと分からないと思うこともある。

でも今、言える。
わたしはきっと夫のことがずっと好きだ。
一緒に暮らして、もっと夫のことが好きになった。
そして夫以上に好きな人は、きっと生涯現れない。
それは今、はっきりと分かる。






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セックス・アンド・ザ・シティ

2008-08-17 20:48:34 | 本・映画・テレビのこと

「セックス・アンド・ザ・シティ」
このアメリカのドラマ、ご存知でしょうか?
大人気を博したこのドラマ。この夏、映画版が放映されました。

ずばり「セックス」と謳ったタイトルにドン引きして、最初はレンタルDVDを手に取るのもはばかられたこのわたしですが、WOWOWで観てからハマりました

大都会NYに暮らす30代の4人の女性。
白馬の王子を待つギャラリー勤務のクラシックなシャーロット。
頭脳明晰で皮肉屋の弁護士ミランダ。
セックスに奔放なPR会社経営のサマンサ。
そして主人公・セックスコラムニストのキャリー。

華やかなシングルライフを謳歌する親友同士。
恋も仕事もファッションも思い切り楽しんでいる。
それぞれ結婚・離婚・出産を経て、成長する姿を描いたドラマ。

なんて固いものではなく、エッチで笑えて面白い
そのなかで「真実の愛」を捜し求める4人の姿が、切なく、応援したく思ってしまうドラマです。
特にキャリー着る流行の洋服・バッグそして靴は素晴らしく、キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーは一躍NYのファッションのアイコンになりましたジミー・チュウの靴なんて、このドラマで知ったもんな…。

キャリーはリッチなミスター・ビッグの恋人になるのですが、別れたり付き合ったり何度もし、ついには若い美しい20代の女性と結婚してしまったビッグと不倫関係に陥り、自宅で妻と鉢合わせ、挙句にビッグは離婚に至ったり
そんなキャリーも世界的なアーティスト、アレクサンドルとパリに行き、それを追ってビッグが愛を告白し、また恋人に戻ったのがドラマ版のラスト。

そしてついに10年前に出会ったキャリーとビッグが結婚することに。

でもその結婚式で大変なことが

映画の先行上映に思わず駆けつけてしまったわたしなのですが、何度かうるっときました

都会でたっかいヒールを履いて、時々ふらつきながらも仕事も恋も頑張っていた自分と、キャリーたちが重なりました。

そうだ、こうやって頑張ってたんだよな、わたしも…。

そして同じく「真実の愛」「運命の人」を探してた。

キャリーは今まで手ひどい扱いを何度もビッグに受けていて、もう何度別れたの?15回目?って友達にからかわれるほど。

3度目の結婚に不安になって、結婚前夜にためらいを打ち明けるビッグに、キャリーは
「よく考えて。結婚するのはわたしとあなたよ。
 もうけんかをするネタもない。
 私とあなたが結婚するのよ。」
長いこと付き合ってきて、いろいろな顔を見せ合ってきた二人だから、何度も愛し合って別れてきた二人だから。
大丈夫よ、ほかでもないわたしと結婚するのよ、と諭すキャリー。

結婚前夜に「自信がない」と言ってくる彼に対して、そんな風に言えるか
わたしだったらパニくっちゃう。
すごーーーく深い愛を、キャリーはビッグに抱いてるんだ。
そう感じられたシーンでした。

それから二人は…

この映画を観て思ったことは
「男は女にどこまで甘えるのか」
「女はどこまで男を許せばいいのか」

なんかそういう歌、あったよなあ…。

「また裏切られるかもしれない」
「また心変わりするかもしれない」
「あんなつらい思いを、またするの?」
「あんなつらい思いに、またわたしは耐えられるの?」
「人を素直に信じられたわたし、愛せたわたしから、遠いところに来てしまった」
「またわたしは人を信じて、愛すことができるんだろうか。また笑える日がくるのだろうか…」

キャリーは何度もそう思った。

実はわたしも夫とは10年前に出会い、実に3度別れている。
キャリーほどではないですが、その気持ちが痛いほど分かった。

その上で、ビッグと結婚すると決めたキャリー。
そのキャリーが着る、ヴィヴィアン・ウェストウッドのウェディングドレスは本当に美しい
キャリーを見て、涙ぐむサマンサにもぐっとくる

それぞれの、自分らしい、自分の道を選んだ4人。
完結にふさわしい映画、脚本でした。

4人の個性が強い女性たち。
すべての女性のなかに、4人がいる。
そう思います。

今、シングルで、仕事も頑張っている女性に観て欲しいSATC。
絶対元気が出ること、うけあいです

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