魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

「君たちはどう生きるか」

2023-07-16 23:04:00 | 日々のこと
昨日、コレを観に行きました☺️
「君たちはどう生きるか」レイトショー。
宮崎駿監督の新作。
大きなスクリーンで観たい!
「私の一生の中で宮崎駿監督の新作を観るのは、もう何回もない」と思ったのは「ハウルの動く城」公開時。当時、宮崎駿監督は60代。
「風立ちぬ」で引退を宣言されましたが、この作品を完成させてくれた。
始まる前に「翔んで埼玉」の続編の予告に「ニシシシ😁」と姪と忍び笑いながら、トトロの「スタジオ・ジブリ」のブルーの文字を観た時、
「今まで観た事のない素晴らしいものを観せてくださって、ありがとうございます」という気持ちでした。
「宮崎駿監督の新作の初見」の始まり。おそらく最後の。ドキドキしました。

冒頭から、飲み込まれる様な炎のシーン。
美しい継母。
息を呑む様なお屋敷。
聳り立つ謎の屋敷。
息苦しくなる様な狭いトンネル。
脚が取られる湿地。
疾走する青鷺。
怯むような悪夢。
次々と観たことのない映像が、生々しく迫って来る。
これぞ宮崎駿‼︎

まだ公開したばかりなので、詳しくは書きませんが、少年の成長の物語でした。
いくつも「?」と思う不思議な点はありましたが、私は漫画版ナウシカに通じるものを感じました。
「この世界は、人間は、清く正しいものではない、醜く苦しい事に溢れているけれど、それでもこの世界で生きていくー人間こそが闇の中の光」

そして、宮崎駿さんはお母様に対する想いが強いのだなあと。
彼の中で、お母さんというものは永遠なんだなと。
いつまでも若く美しく、少女の頃より勇気があって限りなく優しく、誰よりも自分を受け入れて愛し続けてくれる、自分の死さえ厭わない女。

宮崎駿という人の頭の中にあるものを、日本の最高峰のクリエイターがアニメ化した。
そんな作品でした。

エンドロールで声優を務めた方達の名前がありましたが、木村拓哉さんと火野正平さんの声は分かりましたが、他の方々は「出たらしたの?」と驚きました。
特に青鷺!全く分かりませんでした。すごいですね!
そしてカッコいい女性がまたまた出てきました✨キリコさん!
脚で櫂を漕ぐ、杖から火を出す、眞人を助けてくれる。
そしてお馴染みのおばあちゃん!今回は6人も‼︎
今までの映画で観た様なモノ達がたくさん出てきます☺️
セルフ・オマージュ?
映画館から出てきて、たくさんの人が家路についている夏の宵、宮崎駿という人の頭から、あんなにたくさんの物語、映像、ジブリ美術館、ジブリパークと、形になって世界中の人を魅了してきた。

私が1番好きなアニメは「未来少年コナン」。
中1の時に父がレンタル店から借りてきた「風の谷のナウシカ」に号泣し、次の年の「天空の城ラピュタ」を映画館で観ました。
それからずっと。
思えば35年以上。
映画を通じていろんな世界に行けた。
「君たちはどう生きるか」
子どもたちにも、大人たちにも、観てほしい。
宮崎駿さんから突きつけられた問い。ずっとずっと、心の中に。



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