魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

「沈黙」 村上春樹

2011-06-18 17:54:52 | 本・映画・テレビのこと

村上春樹さんが福島の原発のことに言及している。

最近まで世の中のことについて一切発言しなかった彼が、「卵と石」のスピーチに続いて、自分の考えを世の中にダイレクトな言葉で発信するようになっている。

世界的に読者を持つ小説家である。その影響力は大きいであろう。

彼の小説の主人公の男性のようなイメージだったが、今は大きく変わった。

その彼の小説のなかで私がとても印象深く心に残っているのが短編の「沈黙」だ。

「ノルウェイの森」から入り、「羊をめぐる冒険」「スプートニクの恋人」など寓話的な長編しか読んだことがなかったので、衝撃的だった。

(ちなみにこの短編を教えてくれたのが、今の夫である。)

人間の悪意。それも特定の人間だけに向けられるもの。そして大衆。読後、底寒い気持ちがした。やはり、すごい作家だな・・・と思った。

明確なメッセージを感じた、初めての彼の小説だった気がする。

この小説のことを思い出した出来事があった。

 

私はある育児サークルに入っていて、そこでの集まりのために一ヶ月に二回、託児を派遣して頼んでいる。

託児の希望をとりまとめて業者に連絡するのが、私の役目だった。

半年くらい前に初めてお願いしたのだが、他の私が主催しているサークルでもお願いしていたのでそのつながりで頼んだ。

(結局そのサークルでは2,3回お願いしたが、ママと一緒に活動することにしたため託児を頼むのをやめた)

その間、2,3人のシッターさんに来ていただいていたのだが、今は託児を頼む人が少なくなって1人しかお願いしていなかった。

先日、またお願いしようと4日前に電話したのだが、留守電でメッセージを吹き込んだ。でもレスがない。

前日、確認のために電話したところ、急に「託児、必要ないんじゃないですか?」と言われたのだ。

その電話の代表の方と思われる女性は、最初の2,3回来てもらったことがあり、50台後半かと思われる先生っぽい人だった。

ちょっとうるさそうだけど、きちんとした方だと思った。保育のプロ、って感じ。

一度、急に託児の子供が増えてしまい、1人のシッターさんに3人(1人は乳児なのでおぶっていた)お願いしてしまったことがあったのだが、最初に「1人のシッターさんに何人まで、という決まりはありますか?」と聞いたのだが特にないということだったので、そのままお願いしてしまった。

そして次の回のお願いの電話をしたら「1人に3人は大変なので」ということを言われた。

(なんだかはっきり言わないで、遠まわしなことをいう人なのだ。「自分も3人の子供を見たことがあったけど、大変で・・・」みたいな感じで、いつももやもやする感じだった。)

それから多めにお願いしていて、キャンセルが出たときは3人の子供に3人のシッターさん、という時もあった。

一度、シッターさんが時間を過ぎても来なくて、連絡したら「おかしいですね、行ってるはずです」とのこと。

結局15分くらい迷っていたらしく遅刻したのだけど、そのシッターさんからも代表の方からも謝罪はなかった。

回を重ねると、留守電でメッセージを残しても、折り返しの確認の電話がないことが普通になった。こちらから心配で一応電話するこという状態だった。

託児を頼む側としては、子供を見てもらうのだから、クレームがあってもいいづらい。

なぜかといえば、子供が不利益をこうむることを怖れるからだ。

だから多少のことは目をつぶってしまう。シッターにもあたりはずれがあるから、次にあたりだったらいいや、と。

急に「託児はいらないんじゃないですか」と言われた前の回に、トラブルが起こった。

子供同士でお菓子の取り合いになり、子供が泣き、ミーティングが中断した。この時は「はずれ」、若い女性だった。

最初から子供の近くに行かずに、遠くで見ている。

他のママからも終わったあと「今日の人ってただ見てるだけって感じだったよね」「今日はいつもと違ったね」との声が出たので、次回もその人だったら変えてもらおうかと思っていた矢先だった。

そのことが関係しているのかはわからない。

しかし前日になって、こちらが頼んでいるのに「託児いらないんじゃないですか?」と言うのは対応としておかしい。

なんでそんなことを言うのか分からない。

どうも、以前は子供とママと別な部屋に分けて、託児をしてもらっていたのだが、あまりに子供が泣き止まず気が散るのでママと一緒の部屋ですることにしたことが、やりにくいらしい。

「ママと一緒なら、いらないんじゃないですか?」

と言うのだ。

しかし高いところに登ってしまったりする子もいるし、一応ミーティングに集中するために危険がないようお願いしているのだ。

こちらが必要だからお願いしているのに、なぜそちらがいらないと判断するのか?

話をしても疑問は解けない。とにかく、はっきり言わないのだ。

その時は平行線で、「一応これからシッターさんにあたってみます」ということで電話を切った。

(というか、手配してないってどうなの?

そこで私は「なぜ急にそのように判断されたのか教えて欲しい」ということと、託児の部屋をママと一緒にした経緯や、前回のトラブルがあり、今まで中断することは一度もなかったので、今後はその人でない人にお願いしたい、それと時間や人数に決まりがあるなら、それも教えて欲しい、ということを、代表の方あてに手紙に書いた。

次の日シッターさんに渡し、ご連絡ください、と伝えてもらった。

が、返事は一週間たってもない。

知人の保育士に、その代表の方のひととなりを聞いたら「なんでも相談できる良い方です。・・・仕事と言うか、保育のあり方みたいなものに関しては厳しかったりするので同業者からはちょっと怖がられたりすることもあるらしいです。」ということだった。

私も、ちょっと友達にはなれないかもだけど、筋が通った方だと思っていた。

でも、ひとはそう見せるようにことばだけは言うことは出来る。

こちらから電話して、折り返し電話してくれるようにメッセージを入れたが、電話は来ない。

次のサークルまで1週間を切った。

もし頼めないなら別の方法を考えて手配しなければいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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