また、やられました。
腕を掴まれ、頭を殴られました。
一昨年に初めて夫からの暴力があり、また同じ8月に。
エスカレートしていくだろう、そして昨日は娘を何度も怒鳴りました、「しつけだ」と言って。
もしかしたら、娘も殴られるかもしれない。
事実、わたしが入院して帰宅したら、夫は娘を叩いていました。
今は怒鳴るだけだけど、これから娘も暴力をふるわれるかもしれない。
義父が家族に暴力をふるっていたように。
大人になった夫は、父親に応戦して、それから暴力が止んだそうです。
(その時から義父の片耳は聴こえなくなったそうです。)
以前、義父が義母に暴力を振るって、義母の肋骨にひびを入れた事がある、と書きました。
わたしは夫に
「何があってそんなことになったの?」
と聞きましたら、
「さあ、おふくろが生意気なことを言ったんだろう」
と言った時、ぞっとしました。
この話は結婚した後に聞いたことです。
そんな家族であったなら、結婚なんてしなかったのに、と後悔しています。
昨日の発端もまた娘の「片付け」からでした。
同じことを何度繰り返したことでしょう。
誓約書に「片付けは責任持ってやる」と書いたのに。
帰宅していきなり夫は娘に怒鳴りました。ソファの背もたれに上っていた娘を。
「なにやってんだ!おりろ!」
それから始まって・・・。
お風呂に入る、とメールがあったので入れるように用意して、入浴中は引き続き娘にご飯を食べさせていました。
魚のフライだったので、揚げたてをと思って上がるのを待っていました。
上がってきた夫は、そのままおもちゃの片付けと、キッチンのシンクのなかの食器を食洗機に入れ始めました。
「ご飯食べさせてくれる?そしたら夕飯用意するから」
と声をかけたら、
「イヤだ!ちゃんとしていない人に何かするのはイヤだ!」
と言われました。人って・・・3歳の娘の事ですよ?
「え?何言ってんの?」
夫はがちゃがちゃ片付けをしています。仕方なく、娘の食事を中断して、フライを揚げ始めました。
しかし怒鳴られた娘は私のほうにまとわりついてくる。
油も危ないし、あっちに行っててね、と言ってもすがりついてくる。そしたらまた夫が「なにやってるんだ!」と怒って抱き上げる。
娘泣き叫ぶ。
それで揚げ物も中断して、娘を抱き取りに行った。
そしたら怒鳴りながら夫はベランダの片付けをやるつもりのようで、出ながらなんか怒鳴っている。
「悪いけど、そんなことならちょっと外出て頭冷やしてきて」
と言ったら
「ここは俺の家だ!」
・・・ああ、出たよ、俺の家、オレの家、私たちの家ではないのだよね、この人には。
「わかった、じゃあ私たちが出て行く」
と言って、娘に支度をして、出て行こうとした。
そしたら「オレが出て行く」というので立っていたら、私にまた怒鳴ってくる。
「お願いだから、りおが寝てからやって」
と頼んだ。
しかし夫の罵声はやまない。
たちふさがって怒鳴っている。
わたしは娘を抱きながら引き続きお願いした。
「お願いだから、りおが寝てからにして、夜にして、お願いだからやめて」
と涙が出てきた。
それでも夫は止めない。
わたしは玄関の方に進んだら腕を掴んで阻まれた。
夫は怒鳴っている。もう何を言っているのかわたしには分からない。
出て行かなければ。どっちかがこの場を離れなければ、と思ったが、夫は止めない、怒鳴り声が続く。
身の危険を感じた。
とっさにドアを叩いて
「助けて!助けて!」
と大声を出した。
夫はひるんだ、その隙に鍵を開けた。叫んだ。「助けてください!助けてください!」
引き戻された。
「お前、何してんだ!」
そしたらお隣の奥さんが「どうしたの?」と出てきてくれた。
夫に娘を取られてドアを閉められそうになった。さいわい、ロックがされていて、ひっかかって閉められない。
押し問答していたら、夫が力を抜いて、ドアが開いた。娘は号泣していた。
抱き上げたら、奥さんが
「ちょっとしばらく家に来なさい」
と娘を抱いて連れて行ってくれた。
わたしは携帯と財布が入ったバッグを取りに中に入ったら、廊下で立っていた夫が手を振り上げた。
よけようとしたが、頭を2回殴られた。
マジ叩きだった。
黙って靴を履いて廊下に出たら、いつもお世話になっている2軒先のおじいさんがびっくりして立っていた。
夫はこの人のお宅で一緒に夕飯をいただいた時に、知人の就職を頼んだ事がある。そして不躾にもその知人は一切連絡せず、顔に泥を塗られ、ご近所付き合いも疎遠になった。
お騒がせしてすみません、と言って、お隣にしばらくいさせてもらった。
お隣の奥さんは、薬局を経営する未亡人で、広いお部屋に一人で住んでいる。
実はこの奥さんのやっている薬局は、私が昔住んでいたところの近くで、奥さんからうちの母が育児についての相談を受けたこともあった。
奥さんに問われるまま、ぽつりぽつり、と話した。
「暴力?私、仕事しているから気が付かなくてごめんなさいね」
「主人は自分の父親が暴力的で、母親もものすごくて、それがイヤだから自分は絶対しない、っていう人だったの」
「主人の両親と同居したときに、なにかが原因で、朝ごはんの食卓にあったおわんを、義母が包丁で突き刺した事があったの」
「そんなことあったらもう一緒には暮らせないわよね」
「主人はおおらかな人で、9時には子供たちを寝せて、それからは俺達の時間だって、お酒飲んでのんびりしていたのよ」
そう話してくれた。
30分くらいしたら、ドア・チャイムが鳴って、夫が来た。
「もう少しいるって言っておきますね」
と奥さんが玄関に出てくれた。
「ご主人、これから出て行きますからって言ってたわよ」
と応対してくれた。
少しして、娘をお願いして部屋に戻ってみた。