魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

甘かった。

2007-06-27 15:11:41 | 結婚できるかな編
姉と話していた時のことである。

うちの姉はわたしより2歳年上で、30歳で結婚して、32歳の時女の子を出産した。
旦那さんは会社を経営している姉より3歳年上。なんと姉が旦那さんとなる人と会ったのは、高校生の時。それからいつしか付き合うようになって、結婚した。
17歳の時に会った人と結婚してしまったのである。
姉は計画的な人だった。
「30歳までに結婚して、2.3年のちに子供を一人産み、マイホームを購入」とか、ちゃんと考えて、その通りに実行してきたわたしと違い、自分の重い通りに人生をやってきた、強運の持ち主といって良い人である。

さて、その姉の子供。
この子は姉の思い通りにはまったく、いかない子供だったのだ。

生まれてからすぐ、抱っこしてないと泣いて起きてしまう。
したがって、姉は出産してからずっと、赤ちゃんを抱っこしていて、眠れず。
次の日に病院に行ったら、非常にいらだっていた。
退院してからも同じだった。
抱っこしていて、寝たから、置くと泣いて起きる。
したがって姉は足の間に赤ちゃんをおいて寝ていた。
とにかく気難しい。抱っこしていないとだめ。
寝ても、少しの物音で起きる。
よく帰宅した旦那さんは、そのドアの音で赤ちゃんが起きたと、姉に激怒されていた

赤ちゃんすべてが、こうではない。

わたしの友達の赤ちゃんは、わたしと友達が隣でお喋りしていても寝ている。
隣でお兄ちゃんが騒ぎまわっても、2.3時間寝ている。

うちの姪はそうはいかなかった。
とにかく姉がそばにいないと起きて泣く。
も~大変だった

大きくなってきてからも、とにかくぐずる。
夜は姉がいないと起きる。
とにかく「ママ、ママ」である。

姉もキレる。
でも「24時間ずっと同じ人と一緒にいてみて?それが3年とかずっとなんだよ?そしたらやなところも見えるし、我慢ならん時もでてくるよ」と言っていました。
そ、それはつらい…。

「会社に行っている方が楽だよ。会社に行けば、切り替えられるし、それなりに頑張れば評価される。だけど家事と育児はそれはないよね。わたしは会社に行っている方が、楽」
と、わたしは思ったことを姉に言いました。
「そうだね~。たしかに旦那さんは家族を背負ってやなことも頭下げて頑張ってると思う。専業主婦はある程度時間に自由がきくところがあるけど、育児がこんなに大変だって、知らなかった。

甘かった…」

「お姉ちゃんは子供を産むってこと、あんまりちゃんと考えてなかった?」

「うーん、結婚したら子供を産むのが普通と思ってたし、お母さんも『産めばなんとかなるわよ~』みたいな感じだったから…こんなに大変だとは、思ってなかった…」

正直、わたしも姉の育児を見ていて、ひそかに震えていた。
好きな時に好きなことがまったく無理。寝れない。子供が優先。子供は理屈じゃない。
「毎日クレーム処理してるみたいだよ」と姉は言う。
しかも彼女は姉より体力がある。元気。幼稚園に行ったあと、公園に行き、二時間昼寝して、帰って来たパパと一緒に二度目の夕飯を食べ、11時頃に寝る。
まったく、おとなしくない。
寝付きも寝起きも最悪。
泣いてママが抱っこだ。

漫画家の一条ゆかりさんが、お姉さんの育児を手伝って「この時間をわたしは自分のために使おう」と思って、大作を次々と生み出しておられるが、ほんとうに、わたしもそう思う気持ちが分かる。

こんなに大変だと分かっている育児を、あえてする気力が、残っているだろうか…?
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一度はしてみたら?

2007-06-26 17:54:43 | 結婚できるかな編
わたしのボス、社長に父の病気のことを報告した。
多分治らない、段々悪くなっていく病気で、生存率が5年で50%、10年で20%ということ…。
これからそういうことでお休みいただくこともあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします、と。
社長とはいろいろなことを話す。
わたしより10歳ほど上の、パワフルな女性である。
この人とは初めて会ったのがわたしが中学生とかだから、かれこれ20年の知己でもあり、両親のこともよく知っている。
プライベートのことを相談することもある。が、何分女社長、メディアにも露出することも多く、女手一つでやってきた人なので、わたしとは次スケールが違う。

「そんなことで、ぜひ花束贈呈とかやっとかないと思ってるんですけどね…」

「ああ、あたしの友達で偽装結婚したひといるよ」

「偽装ですか…

「お父さんが亡くなるっていうから、頼んで結婚式だけやって、籍は入れなかったけどね。」

「まじすか!」

「その三日後くらいにお父さん亡くなったけど、やっぱり安心してたみたいだよ」

「しかし、偽装は…

「結婚したい人がいるなら、一回してみればいいじゃん」

「ええそういうわけには…」

「大丈夫だよ~子供さえいなかったら、何とかなるって」

「そういうもんですか…

「だいじょぶ、だいじょぶ」

ちなみに、社長はバツいち、子供がひとり、元だんなさんの方にいる。
離婚は相当もめた。相当4.5年かかった…。

できれば離婚は避けたい…

「社長はだんなさんとは『価値観が似てた』から結婚したんですよね。」

「そう。だけど価値観だけじゃうまくいかないってことが分かった」

ダメじゃん・・・。

「社長は旦那さんを好きだったんですよね?あ、あっちが好きで好きで結婚したんでしたっけ」

「知らん。もう忘れた。10年以上前のことなんて覚えてない」

憶えてないのかよ…そんなもんなのかい…?

「もうちょっと結婚に夢を持たせてくださいよ~」

「結婚なんて我慢と忍耐だけだよ。」

「え~身も蓋もない…

「だってそうだよ。相手に合わせていくだけだよ」



「この人だ!って思ってする人っていますよね?社長は『この人だ』って思わなかったんですか?」

「あ~、そういう人もいるね~。あたしはそうじゃなかったな~」

「そういうのがないかなーって思うんですけどね~」

「まあ、したいって人がいれば、してみたら?いろいろ変わるし。」
と去って行ってしまった…。

参考にならん…が真実もある。極端だが。

さて、どうしたものか…。だけど、離婚はしたくないんだよ~
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運命の人

2007-06-19 17:24:59 | 結婚できるかな編
昨日は青山でお友達とランチしてきました梅雨入りしたというのに、良い御天気で・・・。

お友達の一人は今おなかに赤ちゃんがいるのです。
もうすぐ生まれてくるのね・・・いいよね、赤ちゃん・・・赤ちゃん、大好きなのです。生まれたらだっこさせてもらおう!

そのミセスになったお友達は、旦那様と出会って三ヶ月でプロポーズを受け、結婚したそうです。
「結婚の決め手はなんだったの?」と聞いたら

「この人だ」

と思ったそうです。
それまで「もっといい人がいるかもしれない」とか思っていたそうですが。
会った時から「この人だ」と思ったそうです。
それは旦那様もそうだったとのこと。
運命の人・・・まさにその人、という感じ。

ゆるゆると、時間をかけて見極めていくカップル。
そしてこのお友達のように「この人だ!」とスピード婚にいたるカップル。
周りではこの二つのタイプに分かれているようです。

じっくり見極めていく時に「この人だ」と思う人に出会ってしまったら?
それとも「この人だ」と思ったけど、「はっ」と冷めてしまったら「違うかも」って思ってしまったら?
なんて考えたりもしたけど。

でも「この人だ」を待っている自分がいる。

理屈じゃなくて、相手もそう思って。

そういう人を待っている気がする。

大きなものが決めてくれる、そんな都合のよいことを・・・。

いつか、わたしにもくるんだろうか。そんなことが。


なーんて考えていましたが、いよいよ、わたしも真剣に、近年中に結婚しないといけない事態になってきました。
父が、難病にかかってしまったことが判明しました。
父は、ほかに進行性の病気も抱えているのですが、今度は不治の病といってもよい病気になってしまいました。確実に、父は悪くなって行き、良くなることはない。
このことを知った時は本当に「父が死んでしまうのだ。この人生80年の時代に、父はまだ60代半ばなのに、死んでしまうのだ」とショックで、涙が出てきて止まりませんでした。
父がいるから、好きなことをしてきた。
父がいるから、心配なかった。
うしろで見守ってくれている父がいたから。
でも、それも長くない。

姉の結婚式はハワイで内輪ですませました。
「感謝の手紙」とか「花束贈呈」とか、やってないのです。
あれを、やろう。
そう思いました。
「死んでもやりたくない」と思ったりすることの一つではありますが。
結婚相手を見つけて、ちゃんと結婚式を挙げよう。
そう決めました。

父のことを聞く前の夜、「なんでこのままじゃいけないんだろう」「わたしはいつも不安で、立ちすくんでいるのに、なんで変わらないといけないんだろう」と泣いていたのです。
でも、もう大人にならなければなりません。
庇護してくれた親は、いつかいなくなる。
わたしも変わらなければいけません。
人生は長い。
変化する時期がきた、と思います。

がんばります

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相談しようよ~。

2007-06-10 16:19:51 | 結婚できるかな編
久々に大学時代の知人に会いました。
姉のお友達で、わたしも知っている人だったのですが、姉が実家に帰ったので、上京したその人を、うちに泊めることに。

「時効警察」の最終回を見ていたらいらっしゃった。
インターホンでのぞく。

・・・あれ?

ふ、太りましたか・・・?

その人はわたしと同じ歳で、専業主婦なんですが・・・。

なんかビッグになっている・・・。

「こんばんは~、久し振り~」

巨大になってる

まあ、10年ぶりだしね・・・。
貸したパジャマが入らない・・・仕方なく、弟のTシャツを貸す。(弟は身長186センチ)

関西の高級住宅地に、駅から五分の一戸建てを購入し、犬とだんなさんと一緒に暮らしているそうで・・・ええねえ~。

だんだん話しているうちに、だんなさんのことになった。

「実は・・・だんなとないねん」

「え?」

「あっちの話やねんけど・・・」

・・・あっちというと、あれですか?夜の生活ですか?

「付き合ってる時からあんまりなかったんやけど」

・・・はあ。

「もう結婚してから、今なんてぜんぜんないねん」

・・・十年ぶりくらいに会って、そんな話されても・・・。でも聞いとこう。後学のために・・・。

「それで、どうしたの?」

「話し合ってん。そしたら泣いてしまって、『もう僕を責めないでくれ』っていうから・・・」

・・・泣くのか。それはよっぽどですなあ。

「それさえのぞいたら、うまくいってん。優しいし・・・」

子供はいらないっていう彼女。「しんどいから無理」って。
じゃあ、必要ないんじゃないの~ええやん、無理にしなくても。
と、わたしは思った。まあそれだけじゃないし、それも大事だけど。

「原因はなんなのかな?なんて言ってるの、だんなさん」

「なんか病気らしい」

え・・・。
「病気って?」

「EDらしい」

あの、草刈正雄さんのCMの、あれですか?
あれって、薬で治るんじゃないですか?
なんか「相談しようよ~」みたいに歌ってたよ、CMでは。
病院行けばいいんじゃないですか?

しかし彼女はもうそこでだんなさんと話をやめてしまったらしい。
話はこれ以上続かず、ほかの話題にうつっていった。

このあと、彼女とだんなさんは電話で話していた。仲良さそうだった。
分かんないもんだな~、夫婦って

その彼女は姉にも相談していたらしく、それを話していたわたしたち姉妹の話を聞いた姉のだんなさんは「太りすぎてしたくないだけじゃないの?」という身も蓋もない男性からの意見を繰り出していたが。

男性はデリケェートなんですねえ。

「病院行ったら?」とは、さすがに言えませんでした

しかし「子供もいらない、楽しいことだけしたい、大変なことはしたくない」という彼女。
就職も、あまりまともにしなかったんじゃないかな~。親御さんがマンションのオーナーとかだったしな~。
今回の上京も、好きなアーティストのライブを観に来てました。
「結婚したら子供を作る」ということに、あまり疑いを抱かずきたわたしですが、そうじゃない人もいるんですねえ
「子供、今欲しくないなあ、無理だなあ」と思うと、結婚も無理だなあ、と思ってましたよ。
付き合った人ってみんな子供欲しいという人ばっかりだったし、「結婚したら子供を産む」のが普通だと思ってました。「できない」のは別として。
今まで好きにやってきた分、今度は自分が人のためにやる番、それが母になることだと思ってました。だから、それをいつにするか・・・悩む。いや、結婚したからって、子供が授かるとは限らないんですけどね。わたしの歳では難しいでしょうし。

人口、減るよな~。そりゃ




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既婚者男性にお願い

2007-06-07 18:51:07 | 結婚できるかな編
先日、大学時代の友達が家に泊まりに来ました。
2年ぶりとか、1年ぶりとかの友達二人久々でも時間のブランクを感じさせないのが、学生時代の友達といえましょう。

神楽坂でご飯を食べて、積もる話をしておりました。
私をふくめ、3人とも独身。友達2人は実家住まいです。
一人はまったく彼氏がいない。
そしてもう一人は、彼氏がいる。しかし…そう、30代シングル女性が陥るワナ…その彼には妻子がいるんです~

わたし個人は「中絶、戦争、不倫は絶対にしない」と決めているので、まわりも不倫している友達は少ないです。
その子ははっきり言って、不倫しかしてない…?
いつも既婚者と付き合っている。

好きなら仕方ないかもしれない。
渦中にいる人にはどんな言葉も届かないみたいだし。
だけど遠くに住んでいてあまり会う機会もなかったから、言わせてもらった。
「不倫はリスクが大きいよ」
「奥さんから訴えられたら慰謝料を払わないといけないこともあるんだよ」と。
でもなんかまったく聞いてないっつーか、自分のことと思っていないような…。
「ん~、それは困るなあ」とか言ってるし

付き合うことになったきっかけを聞いた。
「出入りしている営業さんで、長く知っていて感じの良い人だと思ってたんだけど、飲みに行こうって誘われて、意気投合して付き合おうってことになったんだけど」
ええ、既婚者でしょ、付き合うってなに~

わたしが分からないのが既婚者が「彼女が欲しい」とか言うの。
何で結婚しているのに「彼女」が欲しいの?
結婚したらそういうのは全部やめて、っていうのが結婚じゃないの?
わたしはそう思ってる。だから結婚していない。
それって何なん?

ほんとおっかしいな~って思う。

何かを得れば何かを捨てるのだ。
結婚して奥さんを得たんだから、彼女はやめるだろう。

その彼は「結婚したら恋愛しちゃいけないとは思わない」というらしい。

はあ~~~?

案の定、彼女の前にも付き合っていた人がいるそうだ。

わたしからしたら「何ふざけたこと言ってんねん。そんな暇あったら3人いる子供の育児を手伝え」と言いたい。
そしたら彼女が欲しいとか恋愛しちゃいけないの?とか言ってらんないわっ。

たしかに不倫はきっと楽しかろう。
この歳になるまで、いくつもの迫りくる不倫の罠をかわしてきた。
想像するだにとても楽しいと思う。
障害がある恋は盛り上がる。そしてお互いに関する責任はない。覚悟もいらない。いいとこどりである。わたしのような独身女性にはうってつけである。
都合の良い時にあって、結婚しているような生活をちょっとだけして、帰ってもらう。将来なんて考えなくて良い。何も負うものはない。
しかし、わたしはきっと相手のうしろにあるものを見るだろう。
非常に嫉妬深いわたしは、それには耐えられないだろう。
きっと楽しいと思う。
でもやらない。それがわたしの考え。
人にされて嫌なことはやらない。

ほんと、不倫している既婚者男性に言いたい。
少子化っていうけど、それに拍車をかけているのはあなたたちだ。
独身女性は結婚に夢を持っている。大なり小なり。
でも見事にそれをぶっ壊してくれているのはあなたたちだ。

「結婚してもどうせ浮気されるし」(今、実際、この人してるし)
「結婚しても奥さんの悪口言うし」(上記に同じ)
「結婚なんて、したってね・・・」
結婚に対する期待感がどんどん、安倍政権の支持率のように急降下である。

それにそんな暇あったら、自分が「この人と一緒になろう」と思ったたった一人の奥さんをちゃんと見てよ!と思う。
そして子供をちゃんと見てよ。彼女はたくさんいても、この子の父親はたった一人、あなたしかいないんだから。

あなたが楽しい蜜の味を味わっている間、奥さんはひとりで育児をする。
ばれないわけがない、気づいてないわけがない。
奥さんは不安定になる。子供がそれに影響される。
育児は大変だ。
その大変さを目の当たりにした独身女性はますます結婚して子供を持とうなんて考えなくなってくる。
少子化になるわけさ~

もうさ、こうなったらさ、シングルマザーでもなんでも子供を産めばよし!みたいな制度にしたら?
そしたら不倫し放題、子供も増える、国が栄えるさ~。

…すみません、今ちょっとなげやりになりました。

も~さ~、真面目にやろうよ~男も女もさ~。

もう、結婚指数、かなり低くなってます

結婚したら、恋愛は終わり。そう思うから、結婚したくないのかな…



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