浦嶋繁樹の全国リスクマネジメント行脚ブログ

リスクマネジメントを考えるブログ

小沢一郎氏、民主党総裁復帰で思うこと!

2007-11-08 19:21:38 | リスクマネジメント
小沢一郎、一度は総理大臣にしたい!
と思っている人は多いのではないだろうか。

今回の展開は、吉か狂か?
これからを見ないとわからないが、
大きな賭けなのか、それとも「プッツン切れた」のか。

大きな賭けだとすれば、どのようなシナリオを描いているのか?
「プッツン」だとすれば、何にプッツンしたのか?

僕なりに考えてみると、どちらもありでどちらも正しいのではないかと考える!

以前も書いたと思うが、小沢さんが自由党首時代に、六本木のバーでお会いした!

友人の弁護士Yさんから誘われ、友人税理士Hさんと三人で出かけたそこには、マスターの仲間や我々を入れて10人ほどが集まり、小沢氏の到着を待っていた。
元代議士がセットしたと記憶している。

到着後の政策談義に、
僕は「自由党は、自己責任と自由であるリバティがテーマであるはずだから、自己責任を全うできる子供達をもっと積極的に自己責任教育をテーマにしたら」と言ったのに対して、「なにを生意気なことを言っているか」、という感じでこう僕に言った。

「自国を他人に守ってもらっている国が、自己責任を果たしていない。
教育を変える前に、自国で自国を守らなければならない」と。

「それは、そうだ!」
もちろんそのとおりだが、教育の話が国防の話に変わったイメージに、
こちらはなった!

僕が受けた印象は「自分へ意見を言う人に対して、切り返さないとすまない人」と受け取らざるを得ない。(ディベートに来たわけではないはずだ。)

もちろん、基本は抑えているだろうし、文句を言うつもりはないが、
そうした表情を知っている自分からすれば「プッツン」はわかるような気がする。

さて、小沢さんだが1993年の細川政権誕生を演出した人として有名だ。
その細川さんの話を聞きに行ったことがある。

総理大臣を退いて、茶道の茶碗作りに山篭りをしているとかで、
奈良か和歌山で山篭り修行をし、湯河原か真鶴あたりで窯を持っているとか。

さすが、武士の茶碗か?
古田織部を目指しているのだろうか?

その時の話で面白かったのは、
「僕は自民党を割って出た。そして、自民党を外から壊そうとした。しかし、ずっといじめられ、何一つ仕事をさせてもらえなかった。
それを小泉さんは見ていた。外に出たらいじめられる。だから、小泉さんは外に出なかった。でも、やっている政策は僕とまったく同じです。」と。

その後、小泉さんは政権をとり「官から民」で大ブレークした!
細川さんのテーマは「生活者重視」であったから、まさに同じテーマであった。

当然、その時の自民党破壊の先頭に小沢さんも立っていたのだから、小泉さんと同じテーマだったはずだ。

昔の「角福戦争」における田中角栄の弟子である小沢さんが、
竹下さんを敵に廻し外へ出た。

竹下さんのテーマ「ふるさと創生」「地方重視」から、細川さんの「生活者重視」「都会重視」へ移ったはずではなかったか。

皮肉なのは、そうして出た小沢さんが、このたびの参議院選挙では地方(ふるさと側)から集票し大勝した。

小泉さんの改革の傷がもろに地方に影響した結果、都会と地方の格差は開いてしまった。
それは小泉さんと細川さんの政策は同じだし、それを推進した一人なのだから地方が疲弊するのは小沢さんに最初からわかっていた。

だから、小泉さんの逆をやれば地方票は取れる。
だから、早くから地方をまわっった。その結果、勝てた。

竹下さんと袂を分かった。
でも、角福戦争の角(田中角栄)さんにお世話になった自分としては、
意地でも旧福田派にはつけない。

でも政策は、森、小泉、阿部、福田ジュニアと4代続けて福田派なのだから、
堪らない。

「政策は僕もまったく同じです。」と言いたいけど、困った。
その、小沢さん、安倍さんを叩いて連立へ、と考えても不思議ではないし、
そうしたかったのではないか。(もう待てない!?)

「それを分かってよ!民主党幹部の皆さん。」分かってくれない切なさに「プッツン」したように思う。

大連立か、それとも民主から何人か引き連れて連立か、統合か。

ありうる話だ!

小沢さん、もう一踏ん張り頑張ってください!

民主党で頑張るも良し、割って自民党と連立を組むも良し、とにかく国ためになるように頑張ってください。

意地を張らないで、プッツンしないで、相手を打ちのめさないで!
(自分ももしかすると、知らないうちにそうなっているかも。)笑

本当は細川さんにも、もっともっと頑張って欲しかった。
細川政権が誕生したとき、「明治維新だ!」と興奮したのを覚えている!

ちなみに、僕自身は無党派層です!