浦嶋繁樹の全国リスクマネジメント行脚ブログ

リスクマネジメントを考えるブログ

フランス新大統領、サルコジ氏でフランスは変わる!

2007-05-08 18:53:08 | リスクマネジメント
サッチャー、レーガンが世界に登場してから26~27年経っただろうか。

彼女らの改革が世界をスタンダード化し、その影響を受けて日本は2001年小泉政権、2年前にはドイツ・メルケル政権が誕生し、フランスはサルコジ政権が誕生した。

昔、イギリスは「ゆりかごから墓場まで」と言われた「結果の平等」社会を官が作ってくれた。
しかし経済的は「イギリス病」と呼ばれポンドの暴落などガタガタになった。
そこで登場したのがサッチャーだった。

日本もやはり「完成され社会主義」と言われ、官から守られ社会を維持してきた。
しかし財政は大赤字を続け、そこで登場したのが小泉政権だった。

フランスではロワイヤル候補に見られる社会党が強く、一時は企業を国有化した時期まで存在した。
ルノーの大株主はいまだにフランス政府だ。
官が国民を守ってあげようとした結果、ワーキングプアーと大量の失業者
を生み出したのだった。

これでは世界に勝てないという判断から市場主義を選択しサルコジ氏を選んだ。

歴史は繰り返すというが、イギリス、アメリカにガタガタにされた、日本、ドイツ、フランスが20数年改革に時間が掛かるのも不思議な気がする。

農業をベースとした日本、ドイツ、フランスが破れ、船でリスクを取って世界(グローバル)にでたイギリスがそれらを圧倒する。

この違いは、リスクマネジメントとルールを作る能力の差にあったと僕は思う。

世界で初めての株式会社「東インド会社」、それを管理するために会計を進化させた。

会計があることでその企業の通信簿が完成し、管理ができた。
当然、グローバル金融が進化する。

今、イギリス、アメリカが中心となって作った金融ビッグバン、会計ビッグバンで日本、ドイツ、フランスがガタガタにされた。

大航海時代と同じことが今繰り返されているし、またもやイギリス、アメリカだったのは悔しい限りだ。

会計ビッグバン(国際会計基準)で企業は粉飾決算を暴かれ、日本版SOX法(リスクマネジメント・内部統制)で企業はてんやわんやだ。

金融ビッグバン(銀行BIS規制)で銀行は倒れ合併が進んだ。
その流れが、地銀、信金、信組まで及び始めた。
いったいいくらの金融機関が生き残れるのか。

日本の官と政治家に期待することは、「哲学を勉強」し「世界ルールを作れる人材」と「世界の流れを読める人材」を育てていただきたいということだ。

そうした意味で竹中平蔵氏は評価できるし、まだ頑張って欲しかったし、彼を登用、活用できた小泉さんもすごい人なんだろうなと思う。

僕の予想では、このたびのフランスの政権交代後、日本で起きたことと同じことがフランスで繰り返されると思うので、皆さんもぜひ今後のフランスに注目していただきたい。

小泉政権の誕生は「日本の明治維新」であったと思うし、フランス・サルコジ氏の登場もまた「革命的な転換」と言っても過言ではないと思う。