Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

ヴュータン

2008-07-06 23:54:35 | Weblog
先日、ヴュータンのヴィオラソナタを初合わせしました

久しぶりの再会でしたが、とっても充実した楽しい合わせとなりました

ヴィオラの音色、やっぱりいいです

艶やかで、うらやましいかぎり

ラブ男も、レッスンルームの中に入れてもらって、ご満悦の様子でヴィオラの音色を聴きながら、ピアノの隣で熟睡してました


ところで、このヴィオラソナタ。

他人の演奏を聴いている分には、華やかで素敵だな~という印象なのですが、実際に弾いてみると、
「おややや・・・?」と思うことが多々あります

ピアノパートでいうならば、なぜかユニゾンが多い
(↑多いと言うよりも、ユニゾンだらけ・・・

ひたすらず~っとユニゾンだけとか、一度や五度の和音を下から上に展開していくだけ・・・とか、ピアノ的にはちょっと恥ずかしい動きが多いんです

レンジを広く使っているので、音のボリュームはあるのですが、手法的に単純な感じで、なんだかあまりピアノが得意ではなかったのかな?という印象

一番恥ずかしいな~と思うところは、ドミソ、ドミソ・・・と、シンプルなドミソの和音を3連符のユニゾンで、延々7小節間弾き続けるところなんです
(↑もちろん4拍子です)

ヴィオラも4小節、同じパッセージを弾くのですが、お互い

「なんかここって恥ずかしいかも・・・・

と思っていたのがわかって、思わず爆笑でした

なんだかんだ言っても、結局その音を弾くのですから、口に出すだけ幼いと言われればその通りなのですが、誰かとそういう会話ができるのって、案外楽しいものなんです

ヴィオラ的にも、楽器のことをあまりわかっていないのでは・・・と思うところが、多々あるのだとか。

奏者としてお互いにそういう印象を抱いているわけですが、実際に二人で演奏してみると、なぜか聴き栄えのする素敵なソナタ

なかなか面白いものです