烏鷺鳩(うろく)

切手・鉱物・文学。好きな事楽しい事についてのブログ

スタンプショウ2019(2)

2019-05-02 | 切手


お腹も一杯になって、疲れも癒えたので人混みをかき分け「外国郵政」のブースへ向かう。
列がいくつかできていて、どれが何処につながっているのか分からない。取り敢えず列の最後尾について、前の老紳士に尋ねる。
「こちら、ムーミンの列ですか?」
「そう」
老紳士もフィンランド郵政のムーミンの消印に並ぶ。



私はスナフキンの切手を選んだ。ムーミンワールドの消印である。ムーミン谷の仲間達が大集合!これはかわいいぞ。

続いて隣の列にも辛抱強く並ぶ。今年は、リヒテンシュタイン、スロベニア、ハンガリーの郵政が出張している。どれも記念印が欲しかったのだけど、楽しみだったリヒテンシュタインの記念印を押してもらう。



「リヒテンシュタインは美しい切手を出す国だ」と、切手を集め始めた頃に父が言っていた言葉の刷り込みで、「リヒテンシュタイン切手=美しい」という公式が私の頭の中に出来上がっていたためである。
確かに美しい!デザインが素晴らしいではないか。押印するおねいさんが、
「昨日の消印も押印できますが、今日のでいいですか?」
「昨日のもお願いします!」
と、2日分の切手を購入。消印も素敵じゃないか。


なんとか楽しみだったムーミンとリヒテンシュタインの記念印を手に入れ、再び5階へ。
お昼に出会った紳士のお誘いで「植物切手研究会」のブースへ。
「こんにちは」
とお声をかけると、
「ああ、こんにちは。さっき声をかけてこちらに誘ったんだよ」
と、仲間の紳士と淑女に紹介して下さった。
研究会のブースでは、それぞれのテーマの切手を紹介したり、会員のコレクションから格安に分けてくださったりするのだ。
数冊の植物切手のバインダーを手渡された。使用済みの美品がなんと1枚10円!
種類ごとに分類された植物の切手を眺めていると、いつのまにか夢中になってしまっていた。
「植物切手はいつまでも見飽きないですよね」
とご婦人が仰る。
「本当、植物切手面白いですね」
とすっかりその魅力に引き込まれる私。
と、そこへ若い女性が声をかけてきた。
「これは何処の国の切手ですか?」
福引きで引き当てた植物切手を手に、ブースへやってきた。もう一人の紳士が、植物切手のカタログ、それも洋書をさっと取り出した。
ご婦人が、
「カンボジアですね」
と、答えると、カタログの紳士は、
「ああ、これは6枚揃いだね。あと1枚でそろいなんだけど」
と、詳しい説明。こうやって手持ちの切手を調べて下さったりもするのだ。

私はというと、花の切手に魅せられ、幾つもの切手をバインダーから引き出す。



きれいな切手が手に入って大満足!特に台湾の菊の切手、これはなかなか見事なんじゃないだろうか。
植物切手研究会の皆さんにお礼を言ってブースを去る。例会にお誘い頂いたので、是非参加してみようかなあと思っている。


さて、再び「恐竜・古生物」のバインダーを探そう。
ふと足を止めたブースで、バインダーを眺める。すると、ここでもおもしろ切手発見!



「ウドムルト共和国 恐竜 加刷切手」以来、なんとなく「加刷切手」に目がいってしまう。ここでも発見した!!これは調べ甲斐がありそう。
それと、懐かしの「ふみカード」が!!しかもヒサ・クニヒコさんのイラストによる、福井の恐竜のカードである!!これはもう静かに大興奮。
ふみカードは郵便局の窓口や切手の自動販売機なんかで使えたカードで、私もうっすら記憶の片隅に残っていた程度であったが、まさかここで出会うとは。ヒサ・クニヒコさんのファンとしてはこれはもうお宝である!!


次はロータスフィラテリックセンターさんのブースへご挨拶。
「ああ、こんにちは。今日は恐竜は持ってきてないけど、このバインダー見て」
そうは仰っても、きちんと恐竜、いましたよ。



少しでもこういうのをご用意しておいて下さる辺りが、さりげないけど細やかなお心遣いだなあ、と思うのだ。
「またお店の方に遊びに来て下さい」
と仰って下さる。
この切手シート、帰宅後にじっくり見てみると、あのオヴィラプトルがいたではないか!念願のオヴィラプトル切手を捕獲。


「使用済み切手つかみ取り、楽しみにしていたんだけどなあ。今年は無しか」
と、さびしく思っていると、あちらこちらで魅惑のパックが目に入る。使用済み切手のどっさりパックである!
「そうか、その手があったか!」
ガイドブックが売り切りれて、「使用済み切手つかみ取り」ができなくなったけど、買えばいいじゃない!
ケネディスタンプクラブさんで、ぎゅうぎゅう詰めの切手のパックが並んでいた。一つ一つ中身を吟味する。と言っても、袋の外側からお宝がないかチェックするのである。
そして、「もしや!」と思った切手が含まれたパックを選んで購入。



どうだろう、このボリューム!!ずっしり重たい!!こりゃ半年かけて「切手剥がし」が楽しみめるぞ、とほくほく顔である。
家に帰ってから試しに重さを量ってみる。



堂々の504グラムである!!(ビニールの袋を含む)


最後に見つけたのは、「サンマリノ 恐竜切手 9種完」!これで私にとって重要な切手がそろったのだ!!なぜ重要なのかはまたの機会にご説明しよう。



「アメリカの恐竜切手、すごく安いじゃないか!」
と合わせて買ったのだが・・・。よっぽど私、会場の雰囲気に飲まれていたのか、一番最初のブースでも同じものを購入していた・・・。2枚買っちゃった・・・。
まあ、いいじゃないか。恐竜切手は何枚あっても嬉しいし。


今回のスタンプショウは思わぬ誤算があった一方で、素敵な出会いがあった。切手収集の大先輩達との楽しい会話。新しい切手の世界を紹介して下さった。感謝の気持ちで一杯である。
さあ、切手の整理が忙しくなるぞ。

そして、あのどっさりパックの使用済み切手、一体何枚入っているのだろう?そして全て剥がし終わるのにどのくらい時間がかかるだろうか?
切手の楽しみは続く。

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