烏鷺鳩(うろく)

切手・鉱物・文学。好きな事楽しい事についてのブログ

休日の切手剥がし

2018-05-06 | 切手
ゴールデンウィーク後半、関東地方は好天に恵まれた。
からっとした爽やかな風。初夏を思わせる日ざし。咲き乱れる花々。目にまぶしい新緑の青。鳥の歌声・・・。


「そうだ、切手剥がそう」。


というわけで、せっかくの連休なので、先日の「スタンプショウ2018」にて、ごっそりつかみ取ってきた使用済み切手を、延々と剥がし続けることにした。
空気が乾いているので切手の乾きも良さそうだ。


まず、トレーにぬるま湯をはる。人肌くらいの温度、ぬる燗ちょっと低めくらいの温度である。あまり熱すぎても良くないらしい。



切手を投入。
念のため、「書留」とか「速達」の赤いインクの印字部分は切り取った方が良い。
まずは分類した普通切手のうち、年代の古そうな物から始めることにする。その方があとで整理しやすいとふんだ。


5分くらいで剥がしてみる。
と、まずい。くしゃくしゃにしてしまった・・・。失敗である。
せっかくの年代物が若干損なわれてしまった。軽くショックを受ける。
以前に剥がした時はどうしたっけなあ、と、インターネットにて情報収集する。All Aboutの特集を見てみると、なんと、20分ほど水に浸しておけ、と書いてある。
短気は損気、である。


気を取り直して、次の切手を投入。



15分経ったところで自然に剥がれてくる切手が出てくるので、回収する。くるっと縁が内側に丸まって、封筒や葉書の切れ端からずれてくるので、そこが回収時である。



タオルに並べて軽くはさみ、水分を吸収する。
このまま少し放置する。表が若干乾いたところで、裏返しにすると良いことが分かった。残った糊によってタオルにくっつき、繊維が切手の裏側に張り付いてしまうのだ。ご注意あれ。


こうして失敗を重ねながら、だんだんとコツがつかめてきた。
裏側が乾いたら、きれいな紙、コピー用紙などにのせてさらに完全に乾かす。
ここまで、実に1日半。



念のため一晩おいたが、この陽気だと半日でも大丈夫だったかもしれない。
しかし、ストックブックには他の切手もいるから、完全に乾燥するにこしたことはない。念には念を入れる。
乾かすついでに、大体の発行年毎に分類しておいた。




ついにストックブックへ!!長い道のりであった。
一番古い物で、普通切手の「第3次動植物国宝切手」(1962~1963年発行)の「ソメイヨシノ」と「タンチョウヅル」を発見した。1967年の「ホトトギス」、「コブハクチョウ」、「カブトムシ」などがいたのも嬉しい。
1980年シリーズの「梵鐘」が懐かしい。私の子どもの頃、封筒には必ずといっていいほど「梵鐘」が付いていた。
これだけ並ぶと圧巻である。一つずつ打ち鳴らせば、私の煩悩の大半も吹き飛ぶかと思われるほどの数である。



「平成切手」の1994年も懐かしい。
鳥や花々がたくさん並んで賑やかである。「ヤマセミ」の大群である。意外にもキジバトが少なかったようだ。
普通切手も面白い。


ちなみにこの後、記念切手、ふるさと切手も剥がし続けた。まる2日、こうした作業を続けたわけだ。


こうして私は、実に数百枚の切手にまみれるというゴールデンウィークを満喫したわけである。



【参考サイト】
・All About 「切手のはがし方、キレイにはがすなら“水はがし”で」 
https://allabout.co.jp/gm/gc/468719/