吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

会話ができないパターン その4の続き

2019年09月13日 06時28分33秒 | 日記
 3)会話をどう返していいかわからない

 ずいぶん昔のことである。足腰が最近めっきり衰えてきたという口の達者な高齢の方であった。年齢が行けば当然足腰は衰える。それを少しでも阻止するにはやはり毎日運動(散歩など)を続けることである。これは当然である。
 なので「毎日、辛いかもしれないけど外に出て散歩しましょう。同年代で1日8000歩くらい散歩している人はたくさんいますよ」とアドバイスしたのである。
 すると「え~っ、外に出ろって? 出ないよ、私は、・・・だって転んでケガするから外へ出るなって娘から言われているんだよっ、外で散歩なんかして何かあったらどうすんのよ!」と一喝された。数秒以上自分の返答は止まった。会話のしようがなかった。
 しばらくして「・・・まあ、まあそんなこと言わないで足鍛えましょうね」と返すのが精一杯。それでも患者さんは「だめだよ~娘の言うことは聞かなくちゃ」と、医者ではなく娘さんの言うことのほうが重要そうであった。
 もう来院されなくなって数年以上になる。今、どうされているのか心配である。お元気だといいのであるが。


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