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脂肪のかたまり2

2005-03-30 | 日本と世界
---昨日のつづき

この話は人間の世界だけではなく国際社会にもそのまま投影できる

娼婦だといわれる彼女の描写はとても美しく描かれ
さらにそれだけではない長所もある、と描かれる

 その羨望さえ与えかねない事実は
 周囲が彼女を貶めたがる理由を
 さらに強くするかもしれない


彼女は周囲からそんな扱いをされながらも困った人には手を差しのべる

 周囲はその物理的な援助には感謝する
 そして彼女をできる限り利用する
 「だって彼女はソレ(この場合、最初は食料)を持っているし
  ソレ(この場合、男性の扱い)ができる女ですから」
 あたりまえだと感謝もしない


話の最後では、顧みもされない彼女は怒りより悲しみでいっぱいになる

・・・さて、ここでどこかで聞いた話を

どこかの国はいまでこそ豊かな国と言われますが
実は貧しかった頃から
周囲の国々にほそぼそと援助をしつづけてきました
過去に巻き込まれた戦争で後ろ指をさされながら
しかしながらその事実は(宣伝下手もあいまって)
国民にさえ周知されているとはいえません
(1952年4月28日のサンフランシスコ条約によるGHQ廃止からたった2年後、1954年10月6日にコロンボ・プランに加盟し技術協力を開始)

またどんなに援助をしても「どーせお金あまってるんじゃない」と思われがちです
実際には国政はそれなりに火の車なんですが

その援助にに寄りかかりながらいまだに
その当時貧しく現在豊かな国を「とある作り上げられたイメージ」から見下し
いつまでもたかる国があります

一方でその国の援助に感謝しその国を理解し
同様に貧しさから豊かさへ向かいひとり立ちしようとする国もあります

・・・と、彼女の立場をとある国におきかえてみると
身近に感じられませんか?


「脂肪のかたまり」を読んで心に残るもの

本当に蔑視すべきことはなんなのか
本当に大切にするべきものはなんなのか
そこで自分はなにをどう行動すればいいのか

1880年にフランス語で出版された本が簡単に本屋で入手できることにも感謝

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1 コメント

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内外格差 (経部)
2005-07-09 03:11:39
強請、タカリと思うなら断固拒否すべきだ。

賠償と思うならきちんと支払え。

昭和50年代前半までに支払われた恩給費の総額約40兆円。同期間の賠償費の総額は多く見積もって約2兆円(在外資産の放棄も含む)。

平成15年でも恩給関係予算は1兆5千億程度はあるはずだ。



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