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さくら

2005-04-10 | 私事
染井吉野の美しさは苦しい

品種改良で生まれた実をつけることのない桜
接木でしか増やせない弱い桜
つまり結局は一つの木のクローンだから
ほぼ同時に咲き
満開になり
散る

桜は1週間で散るから儚いと言われる

でも実はその1週間の間の桜は実はとても強く
なかなか散らない強さがあるという
その強さは美しい
お堀を彩る様に、みなもにうかぶ花びらさえも美しく

富士桜がほんとうに富士の見えるところでしか生育しないように
染井吉野は実をつけずにクローンで生きていくことを運命づけられている

いつも引用ばかりで、それも三島がかってばかりいて恐縮なのだが

もともと鍋島藩の武士の残した思想書「葉隠」を解説する三島氏の「葉隠入門」の一文から

 人間が自由を与えられるとたんに自由に飽き
 生をあたえられるとたんに生に耐えがたくなる


感じるのは美しさの影のこの苦しさなのかもしれない
銀河鉄道999のてつろーみたいなもんかw

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