長い長い物語になってしまった。
マミコとの30分の部分は、やはり、カットした。だって、ふたりだけの時間だし、3年前に起きた奇跡だとはいえ、まだ、とても新鮮で、色鮮やかに、この手に、この唇にマミコの温度を感じる事が出来ていたから。
ふたりだけの奇跡の時間。
三年前のイヴにおきた二人だけの奇跡だから。
その部分は、書かない事にした。
僕自身におきた奇跡の為にも。
僕は、マミコの影響でブログを始めていた。
そう。
マミコは、元気に暮らしているようなのだ。
マミコのブログが、活発に更新されるようになっていた。
そんな、マミコのブログの影響で、僕もブログを始めていた。
そして、ある日、マミコのブログの記事の中の何気ない写真で、赤い帽子のてるてる坊主が、こっそりと写っていたのを見て、何だか、3年前のイヴの物語を書こうと思いついた。僕自身へのメッセージのようにも感じた。
実は、マミコには、僕がブログを始めた事は、話していない。
それは、奇跡のイヴで、互いの未来に向けたサヨウナラをしたからだ。
あれから、互いに、連絡は取っていない。
でも、あの、イヴの出来事から、マミコ自身にも奇跡がおきていたのだと思う。
マミコのブログからは、本当に、元気な活発な様子が伝わってきた。
物語は、ちょうどイヴの夜に書き上げることが出来た。
今日は、25日。クリスマス。外は、湿った大きな雪が舞い降りていた。明日辺りから、急に冷え込みだす予報だ。
「出来た。」後ろから、彼女が声をかけてきた。
「ああ。もう少しで出来るよ。」
「どんな、感じで、書いたんだろう。」
「おたのしみに。」と僕。
僕は、洗面台の鏡を覗き込んでいる彼女の背中を眺めた。
ピアスを入れている仕草が、とても可愛らしかった。
白いタートルネックのセーター。ウール地のひざ上のチェックのスカート。何だか、急に愛おしくなって、僕は、パソコンの前を立った。
僕は、彼女の背中から胸に手を回した。
「もう、まだ、ピアス入らないのに」
僕は、気にせずに、彼女の背中から離れなかった。
「ケンジ」呆れた彼女の声。
彼女は、窮屈そうに、僕の方を向いて、軽くキスをしてくれた。
「もっと」と僕。
今度は、2回、軽いノックのようなキスをしてくれた。
「もっと」
僕たちは、熱い口づけを交わした。
このまま、ベットへ行きたかったけど、我慢、我慢。
「由美子。今日は、僕たちの記念日でもあるんだね」
「うん。思い出深い日ね」
「あの時の料理の凄かったのを今でも覚えているよ」
「ふふっ」
玄関が開く音がして、声が聴こえてきた。
「ただいま」
「おかえり、アヤちゃん」
扉が開いて、アヤちゃんが居間に入ってきた。寄り添っている二人を見つめ。
「どうしたの。赤い顔して」とアヤ。
「幸せ」
「ねっ」
「変な二人」とアヤ。
「さて、今日は、イタリアンと行きましょう。素敵な店を予約しているんだよ。」
マミコとのイブの奇跡の次の日、僕は、由美子とアヤちゃんとクリスマスパーティーをした。とてもおいしい料理とワインとお話しで、盛り上がった。
酔いがそうさせたのか、アヤちゃんのおこした奇跡なのか、赤い帽子のてるてる坊主の奇跡なのか、小さなテーブルの下で、僕のひざと、由美子のひざが触れて、そして、次には、手をつないでいた。白いテーブルクロスの下で、つながった日だった。
アヤちゃんは、そんな二人をニコニコと眺めていた。テーブルの下でつながれた、手と手をアヤちゃんは、わかっていたのだと思う。
赤い帽子のてるてる坊主は、今も、ベランダでゆらゆらとゆれている。
ハッピークリスマス。
みんなが、本当にハッピーになれた。
そう。今日は
クリスマスデイ。
マミコとの30分の部分は、やはり、カットした。だって、ふたりだけの時間だし、3年前に起きた奇跡だとはいえ、まだ、とても新鮮で、色鮮やかに、この手に、この唇にマミコの温度を感じる事が出来ていたから。
ふたりだけの奇跡の時間。
三年前のイヴにおきた二人だけの奇跡だから。
その部分は、書かない事にした。
僕自身におきた奇跡の為にも。
僕は、マミコの影響でブログを始めていた。
そう。
マミコは、元気に暮らしているようなのだ。
マミコのブログが、活発に更新されるようになっていた。
そんな、マミコのブログの影響で、僕もブログを始めていた。
そして、ある日、マミコのブログの記事の中の何気ない写真で、赤い帽子のてるてる坊主が、こっそりと写っていたのを見て、何だか、3年前のイヴの物語を書こうと思いついた。僕自身へのメッセージのようにも感じた。
実は、マミコには、僕がブログを始めた事は、話していない。
それは、奇跡のイヴで、互いの未来に向けたサヨウナラをしたからだ。
あれから、互いに、連絡は取っていない。
でも、あの、イヴの出来事から、マミコ自身にも奇跡がおきていたのだと思う。
マミコのブログからは、本当に、元気な活発な様子が伝わってきた。
物語は、ちょうどイヴの夜に書き上げることが出来た。
今日は、25日。クリスマス。外は、湿った大きな雪が舞い降りていた。明日辺りから、急に冷え込みだす予報だ。
「出来た。」後ろから、彼女が声をかけてきた。
「ああ。もう少しで出来るよ。」
「どんな、感じで、書いたんだろう。」
「おたのしみに。」と僕。
僕は、洗面台の鏡を覗き込んでいる彼女の背中を眺めた。
ピアスを入れている仕草が、とても可愛らしかった。
白いタートルネックのセーター。ウール地のひざ上のチェックのスカート。何だか、急に愛おしくなって、僕は、パソコンの前を立った。
僕は、彼女の背中から胸に手を回した。
「もう、まだ、ピアス入らないのに」
僕は、気にせずに、彼女の背中から離れなかった。
「ケンジ」呆れた彼女の声。
彼女は、窮屈そうに、僕の方を向いて、軽くキスをしてくれた。
「もっと」と僕。
今度は、2回、軽いノックのようなキスをしてくれた。
「もっと」
僕たちは、熱い口づけを交わした。
このまま、ベットへ行きたかったけど、我慢、我慢。
「由美子。今日は、僕たちの記念日でもあるんだね」
「うん。思い出深い日ね」
「あの時の料理の凄かったのを今でも覚えているよ」
「ふふっ」
玄関が開く音がして、声が聴こえてきた。
「ただいま」
「おかえり、アヤちゃん」
扉が開いて、アヤちゃんが居間に入ってきた。寄り添っている二人を見つめ。
「どうしたの。赤い顔して」とアヤ。
「幸せ」
「ねっ」
「変な二人」とアヤ。
「さて、今日は、イタリアンと行きましょう。素敵な店を予約しているんだよ。」
マミコとのイブの奇跡の次の日、僕は、由美子とアヤちゃんとクリスマスパーティーをした。とてもおいしい料理とワインとお話しで、盛り上がった。
酔いがそうさせたのか、アヤちゃんのおこした奇跡なのか、赤い帽子のてるてる坊主の奇跡なのか、小さなテーブルの下で、僕のひざと、由美子のひざが触れて、そして、次には、手をつないでいた。白いテーブルクロスの下で、つながった日だった。
アヤちゃんは、そんな二人をニコニコと眺めていた。テーブルの下でつながれた、手と手をアヤちゃんは、わかっていたのだと思う。
赤い帽子のてるてる坊主は、今も、ベランダでゆらゆらとゆれている。
ハッピークリスマス。
みんなが、本当にハッピーになれた。
そう。今日は
クリスマスデイ。
失礼しました。。。
救われました。
25日の晩、本当に救われました。
ありがとうございます。
調子を崩していたのに、25日の晩
最終回を読んで
癒されました。
私にも奇跡が起きたんですねー。
タッカさん、てゆーか、
ケンジ、マミコ、アヤちゃん、由美子、
ありがとう☆
ケンジと由美子は三年経ってもらぶらぶで
良いなぁ。
アヤちゃんも憧れのギタリスト、ソングライターがパパになってすてきすてき!
ケンジがアヤちゃんのパパになるのかな?!って13話で初めて気付いて、
本当に構成力に脱帽。
マミコの病気も
三年前のクリスマスの奇跡で
治ったんだな、きっと。すてきすてき!
初恋を実らせたことによって
天使たちがプレゼントをくれたんですね。
逆かな、天使たちが初恋を実らせてくれて
病気と闘う力をくれたのかな??
ハッピーエンドを書けるひとが少なくなった中、本当に素晴らしいです。
福祉の現場で働くタッカさんは、
きっと、ハッピーエンドじゃない現実を
たくさん見ていると思うんです。
だからこそ、タッカさんのつむぎだす
ハッピーエンドは説得力がある。
25日の晩、調子を崩していた私にも
本当にすてきなプレゼントをありがとうございます。
読めて良かった~。
本当に、読めて良かった。
ありがとうございます
身近です。
この物語が、whoさんの救いにつながったのなら、本当に、嬉しいです。
何だか、よそよそしいコメントになってしまいましたが、察して下さい。
でも、本当にありがとう。