タッカの夢 ~VOICE~ 2013

シンガーソングライター タッカ の夢路日記
ユメこえショップ オーナーの日記
ユメこえ農園 オーナーの日記

2010大晦日「アンダンテライブ」

2010-12-31 18:38:46 | Weblog
全て楽しいではない・・・

寂しくもある

切なくもある

苦しくもある

涙だって流れてくる

背中からギュッと抱きしめて欲しいと思う

僕の冷たい手に暖かな温もりを伝えてと願う

全て楽しいではない・・・

でも。歩くんだ。このまま。

アンダンテ

2010大晦日「アンダンテライブ」が始まる

倉庫にいる常連のお客様
ねぎ

鶏の大好きなジェントコーンの発酵させたサイレージの缶

ガーリックの黒砂糖漬け

コンテナーの黄色玉ねぎ


僕は歌う。今年の全部を歌う。ここから声を飛ばす。届けたいから

寒くて手が痛いけど歌うんだ。歌いたいから。

曲目
野良猫

線路

逢える町函館

僕に会う為に

流れ星

ラストの曲は
信じて


僕の心は、ポッと暖かくなった。
目の前の客席に君がいるのを感じる事が出来るから。
出会えたから
見つけたから
小さなタッカは笑顔
僕も半泣き笑顔

僕は声をかけた

「行く!」
「一緒に行くよ!」


みんな。
ここから、みんなに届けたよ。
ありがとう。
みんな。僕に出会ってくれてありがとう。
これからも一緒だからね。
2010「届」完結

2011は「実」

「行く!」
「一緒に行くよ!」

手をつなごう。
冷たくてゴメンネ・・・


2010歌い収め 「アンダンテライブ」行います。

2010-12-31 14:38:03 | Weblog
2010年12月31日(金曜日)

17:00頃~

札幌市東米里上田農園倉庫にて

2010歌い収め「アンダンテライブ」行います。

それぞれの参加方法で



心を寄せて下さい

「今日、僕はこの場所から」

「届ける」

愛するみんなに

愛する仲間たちへ

「届ける」

新連載「モノクロの風の中で聴こえる音」第4話

2010-12-30 21:37:07 | モノクロの風の中で聴こえる音
私はミク

私の名前を呼んで死を引き止めたのは

誰なの・・・

私の中の

最後のショット

あなたの顔だけがリアルに私の心に張り付いている

不愉快だわ

恨んでいるから


検査を一通り終えて、僕は待合室のロビーでミルクティーを自販機で買い、人の流れをただ眺めていようと見渡しの良い長椅子を選び座った。
検査後、部屋に戻り休む間もないまま警察が部屋に来てもやっかいな気がして、何となく存在を紛らわしていようと思ったのだ。

意外に聴こえない状況にも絶望を感じてはいなかった。周りを見渡していると、音がイメージ出来るからだろうか。

でも、目を閉じるのは少しだけ怖さを感じていた。
 
わからない。

でも意識的に僕は目を閉じた。

一人きりの世界を体験してみるにはいい機会だった。
目を閉じた
目を閉じた
無だ。

僕は目を閉じたままだ。
僕は、この時間の流れの中、一人ぼっちなんだ。・・・
そして
何故か
そして
何故か僕は、歌い始めた。
静かに歌ってみた。 
ラララ・・・ララ・・・ 
僕の声は体に響き、何となく音程もつかめた。
何故か暖かい気持ちになった
わからない。寂しくもあったから。
そう思ったとたん。
気持ちのシフトチェンジが起きてしまった。 

涙が溢れてきた。

強がっていたのかな。
音を失う事の恐さを意識しないようにしていたのかな。
普通でいられるはずがなかった。
音楽から遠ざかるイメージなんて持てなかった。半分の聴力で、僕が、どうして今まで音楽をやり続けてきたか。それは、僕の傷、コンプレックスを癒すためさ。 僕は、両手で顔を覆い隠した。静かな涙声で歌い続けた。 もう、失ったの?・・・もう、諦めなきゃいけない?・・・歌えない?・・・目をつむったまま、僕は、自分自身と向き合うことが出来た。自問自答した。もう、仲間との演奏なんて、やっぱり、やっぱり無理かな・・・

ラーラーラー・・・コラエキレナーイ・・・クヤシサト・ゼツボウノー 

はっとして覆ってた手を離して、僕は目を開けた。大きな声で歌っていた。物珍しげに僕を見る目。驚きの目で通り過ぎる若者。でも、温かい笑顔で拍手をしてくれている人たちが、いっぱいいた。

少しほっとした。

僕の歌声に気づいたのか、僕を探していたのか。38歳の素敵なナースが僕のところに近づいて来たのが見えた。

僕の側に来ると、僕の手を取って指で文字を書き始めた。僕は、素敵なナースの人差し指を眺めた。

ウタ スゴイ ヤッテタノ

僕は、頷いた。

ステキナ コエ 「ありがとう」 アキラメナイデネ 

僕は、肩をすぼめた。 

ヘヤ モドロー ケイサツ キテル 

「わかりました。了解」 僕は、彼女の右側の少し後ろを歩いた。 

「ピンクの下着。素敵ですね。」 彼女は、立ち止まり、無言のまま、僕の尻をキュッとつねった。

「ゴメンナサイ」 僕も笑顔になっていた。

「泣いていたから、目腫れていませんか?」彼女の口が、ダイジョウブと動いた。 

「僕も、ケイサツに色々聴きたい事があるんだ。」 

ガンバッテ。と彼女の口が動いた。

口の脇の小さなホクロが話すたびに音符のように動くのが心地良く映った。

シグナル メッセージ に ココロを澄ます

2010-12-28 19:04:31 | Weblog
最近、僕の心を揺さぶらせた写真たちがある。
その写真たちには、何か共通した何かを感じるんだ。

この写真は、僕の親戚が撮ったものです。

何度も何度も同じ場所に行くのだけど
こんなチャンスはもう二度と無いといっていました。

シャッターを押さずに戻る日も多いと言っていました。

シグナル

メッセージ

何故かそんなところにも結びつけて考えてしまった。

最近はシグナルな出来事が多いからな・・・

これらの写真たちから感じる不思議な力を僕のボイスはほんの少しでも持てるだろうか・・・
これらの写真たちに流れているココロを揺らすそよ風に僕の声はほんの少しでも近づいてみたい・・・





みんなの風

君の風

僕の風

僕の歌は風になれるだろうか

みんなに届く風に

君に届く風に

僕に届く風に


函館

2010-12-27 12:20:34 | Weblog
昨日から
函館に帰ってきています
白い雪景色に太陽の光が眩しく輝いて
陽の当たる函館だ

今日は陽の当たる風景をアップしていこう



陽の当たる
指定席

影遊び

紅茶と陽の光とマイカップ

陽の光は
凍った心も溶かしてくれるよ

陽の当たる
赤松街道

レース越しの
僕の景色

陽の当たる
実家の吹き抜け

最後はこの写真
傾きかけた陽の光
僕等の願いを叶えてくれる景色
届けるよ

綿毛と一緒に漂う 笑顔の小さな僕に「ありがとう」

2010-12-27 10:00:07 | Weblog
本日のわたげ わたげ1 アンサンブルバージョン


ふわりと漂う綿雪のような、わたげ(綿毛)

小さな僕に改めて「ありがとう」

君が僕に音をくれた「ありがとう」

僕はこの手で君を抱きしめる「ありがとう」

大好きだよって言って抱きしめる「ありがとう」

この歌詞に登場する「小さな白い手の平・・・」は小さな僕だったんだ

こんな奇跡のようなこの曲を「ありがとう」


「わたげ」

小さな白い手のひら
右に左に揺れる綿毛を追いかけ

君の心に舞い降りたらいいのに
小さな綿毛
離さぬように

優しくつかまえていて
風が吹いたら
みんなで
ふわりとね

背中に遠ざかる
涙や悔しさに
目をやり
あとは
前を見つめ
風を受けよう

優しい綿毛
温かい綿毛を
みんなに
伝えたい
届けたい
あなたの手に
その手の平の上に

綿毛を・・・


不確かなもの

2010-12-26 21:15:53 | Weblog
これより先は見えない

本当?

不確かなもの

この状態が

一番

クリアであるかもしれない

信じて

だから信じて

自分自身のイマジネーション

新連載「モノクロの風の中で聴こえる音」第3話

2010-12-25 23:18:46 | モノクロの風の中で聴こえる音
溢れる涙で私自身を洗い上げたい

大声で嘆き悲しんで心の荷物を軽くしたい

だけど

欠落した私の体からは

涙の一粒も落ちてはくれない

口を開けてもわずかな声しか出ない

私の居場所は死という所のはず・・・なのに

僕の入院は、延びてしまった。
失った聴力の為に、科を移動になった。
これからいくつかの検査になるらしい。
ヤレヤレ・・・途絶えたコミュニケーション。
職場への対応も心配も全て親におっ被せてしまう事になってしまった。僕は、ガラス張りのロケーションのいい待合室ロビーで外の景色を眺めていた。いや、景色なんて見ていない。景色に届く手前の無色透明の時間の流れをただぼんやりと眺めているだけだ。遮断された音の世界に特に焦るでもなく、特に不自由も心配もしていなかった。
ただ・・・
僕は、ポケットからノートとシャープペンシルを出した。詩でも浮かんでくるかなと考えたけど、何も浮かんで来なかった。
ミク・・・
無意識にノートの真ん中に書いていた。
あの日の現場・・・
人が真っ逆さまに降り落ちてくる瞬間。
僕は、気を失うほんの少し前の一瞬だったと思うのだけど、二人の男女が地上に落ちるほんの少し前の一瞬だったと思うのだけど、彼女と目が合っていたんだ。
その目の印象は、焼印の様に、僕の目の裏側から離れていなかった。
真っ黒い大きな瞳は、僕の意識を打ち抜き僕を気絶させたのかもしれない・・・
男にしっかりと抱えられ、つつみ込まれて、その脇から落ち着き払った眼差しで 僕を見つめた彼女の意識は、僕を気遣ったのか・・・
まさに地上につながった後の惨事を予測した目で、血の海の現実を見ないで済みますようにと、僕の意識に 幕を降ろしたのかもしれない。

嫌。

実際、何もわからない、そもそも、そんな出来事事態なかったかもしれない。
僕は、無意識に、ノートにミクと書いていた。
未来って書くのかな・・・
誰かが僕の肩をノックした。振り向くと、看護師が僕に向かって何かを話していた。
「僕、何も聴こえないよ。」
ゴ・メ・ンという口の動きと共に、僕の手のシャープペンシルを優しく抜き取った。僕の足元にしゃがんで、僕の足にノートを置いて文字を書き始めた。
ほんの 少しだけ襟元から薄いピンクのブラジャーと温かそうな胸元が見えた。
きれいな顔立ちだ、そして、そんな自分にも、しっかりと自信を持っている感じが伝わっ てきた。
僕より少し年上かな・・・
「38」
僕は窓の外を眺めつぶやいた。次の瞬間、彼女の書いているペンの手が止まった。
満面の笑顔で僕を見上げ、大きく頷き。「ソノトオリ」と、「スゴイ」と、口が動くのがわかった。
空気が和んだ。ノートには、「検査ですよ。頭のレントゲンを撮りに行きましょう」と書かれていた。「はい。頭をスライスしてもらいに行きますか」僕はぶっきらぼうに、そして笑顔で答えた。そして、立ち上がった。僕は、38歳の素敵なピンクの下着をつけた、綺麗な、自分に自信満々な看護師の後ろについていった。耳が聞こえない・・・目からの情報・・・


僕は、看護師の背中に唐突に話しかけた。
「僕が、倒れていた現場は、僕の他に」そこまで言って看護師は、立ち止まり僕を振り返った。その顔は真剣な真顔で表情すら無かった。
僕に近づき、僕の手の 中のノートを手早く取り、文字を書き殴っていた。そして、書き終わるとノートを閉じて僕に持たせ、右手で僕の背中を押した。彼女の手は、僕の背中に残った まま、廊下を進んだ。
やがて、彼女の手が背中ではっきりとゆっくりと動いた。
文字を書いているようだ。
ア ト デ ヨ ン デ
僕は、黙って頷いた。
ナ ガ オ ミ ク
「ナガオミク?」僕は看護師を見て聴いた。
彼女は、眉を上に上げて、そうだよという表情をした。
僕は、MRIの部屋に通された。看護師は、僕の肩を2回ポンと叩いて、来た廊下を戻っていった。
僕は、部屋の待合室に通された。すでに、2人の患者が待っていた。僕は、黄色いパイプイスに腰掛け、ノートを開いた。彼女の書き殴ったにしては、字まで上品さをかもし出していた。
驚きの事実と安堵の内容が書かれていた。

彼女は、この病院に入院している。何か知っている事があったら言ってね。警察が、後でアナタを尋ねて来ると思う。

僕は、彼女の文字の後に、カタカナで、ナガオミクと書き足して、ノートを閉じて天井を見上げた。
彼女は、この病院にいるんだ。てことは、生きているんだ。警察が何を聴きに来ると言うんだろう。
深いため息をついた時、誰かが僕の肩をたたいた。体の大きい検査技師が向こうのドアを指差した。僕は「お願いします」と気だるく返事をして、指示された通り向こうのドアへ向かった。
彼女は生きているんだ。男は・・・生きているのだろうか。マンションの屋上から地上へのダイブ。生きているんだ、しかもこの病院のどこかに、今もいるんだ。