○幸一の家
幸一、近くの本屋に買物に行く、そこまでの、道は迷わずに行ける。家を出て、郵便受けに目が行く。扉を開けると、封筒があった。
札幌の彼女、加納真美からの手紙。
幸一「真美・・・」
おどおどする幸一。手紙を開ける。中から、写真が出てきた。
太陽を写した写真。太陽の周りに虹が円を描いている写真。写真を裏返すと、文字が書かれていた。
幸一「さようならの虹」
幸一、気持ちが混乱していた。ただ宛てもなく歩き始める。引きずる左足。いつの間にか、何処を歩いているのか、わからなくなっていた。完全に道に迷ってしまっていた。
幸一「完全に一人ぼっちになったな。行けるところまで・・・。よし。行って見よう」
バスの停留所に函館駅行きバスが停まる。
幸一、当てもなく乗り込んだ。