ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

Retreat なるもの

2022-08-14 | アメリカ事情 ユーモア

職員リトリート? 来週だって?

 

 

 

そう、私のオフィスの職員リトリートが来週半ばに始まる。 大方の職員はその二語、職員・リトリート、と耳にすると、まず下の女性の意見をふつふつと胸に沸かす。

 

「職員リトリート? そんな暇誰もないわよ。」

 

職員リトリートとは、場所を変え、多くは自然の中で、しっかり勤務時間の8時間目一杯使って、高額で雇わられるリトリート向けコンサルタントの不可思議な質問に答えさせられたり、多くのポスト・イット・ノート(付箋)に一人一人職員が自分の意見を書いて壁にぺらぺらと貼って行くような活動である。それは「職員の協調性を養う」、「効率的な仕事のため」、「史上最強のチームワークを作る」などが大義である。

はっきりと、正直に言えば、リトリートのハイライトは、無料で提供される食事のみ、と固く信じている輩もいないことはない。実際のところ、食事以外の心に残るはずのリトリート内容は、その晩の就寝時までにはすっかり忘れ去られていることが多い。

リトリートは、楽しみよりも、普段とは違う環境での職員会議と同じで、出席しなければ欠勤扱いにさえなる。よって高額で雇わられる(ここを強調したい)コンサルタント以外、「わ〜、やったぁ!」と手放しで喜ぶ職員はほぼ皆無で珍しい。「真のリトリートとは、『みなさんの普段の勤務態度・業績のご褒美に有給休暇1日を特別に差し上げましょう』と上からお達しがあること以外意味がない」と思う職員さえいるという噂さえある

 

コンサルタントの野外での話しの口火の切り方は往々にして次のようなもの。

オオカミのコンサルタント:「最初の質問は、私たちの誰をあなたは食べたいとお思いですか?」

ニワトリ(心の中で):「ああ、最悪!」

 

それでは、私、耐え難きを耐え、忍び難きを忍びに、行ってまいります! 来年こそリタイヤだ!

 

 

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野のユリ

2022-08-12 | 考え方

binleyflorist.com

 

先週末に、南西から張り出してきたメキシコからのモンスーンがカリフォルニア州東部にある背骨のようなシェラネヴァダ山脈に沿って雷雨や大雨をもたらした。束の間ではあったが、私の住む地域にも降雨をもたらした。八月の降雨は非常に珍しいことである。通常の年ならば、カリフォルニアの雨季は、晩秋から初春にかけてで、カリフォルニアに四十年は住む私たち夫婦でも初めてのことであった。

突如雨に濡れたキャンパス

 

そんな珍しいことが、40度Cの暑熱に喘ぐ日々に起こり、ある思いが脳裏を駆け巡った。旱(ひでり)といわれて久しいアメリカ西部の状況を憂い、あらゆる教会、シナゴーグ、モスクや仏教会で、信者は、あるいは個人で、降雨を祈り、願ってきているが、天の窓はなかなか開かない。そこへ久しぶりに雨足が地面を這い、みるみる地を潤おわせていくのを目のあたりにし、地球は結局地球のやり方で再生していくのだと、感心した思いを持った。

地球を広く深く覆う海水や河川や湖の水は、太陽光の暑熱によって蒸発してはいくが、地球外の宇宙へ消えていくわけではなく、大気に昇って霧や霞や雲となり、やがてそれらが集まって雨や雪となって地上へ戻ってくる。だから、世界中で最も乾燥している地帯でさえ、雨は降ることがあるし、現にこのモンスーンの影響でカリフォルニアのデスヴァレーでさえ鉄砲水洪水を起こした。地球上の水は絶えず循環を繰り返すという単純な、まるで自然科学101のクラスの最初のレッスンのようなことを今更ながら、私は実感したのだ。

次いで思い出した言葉がある。:「あなたがたのうちだれが、思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。なぜ着物のことで思いわずらうのか。野の花【百合】がどうして育っているか、考えてみるがよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、わたしはあなたがたに言うが、栄華を窮めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。きょう生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。」(新約聖書・マタイ伝第6章25-30)

人知を尽くし天命を待つという言葉の如く、人知を超える現象に深く心を煩わせるよりも、天(神)の大意を理解し、信頼することなのではないか。上述の聖句はさらにこう続く。

「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」(参考:新約聖書・マタイ伝第6章33, 34節)

ここで言う野の花は、アザミやその他の野草であるかもしれないが、多くの場合、白い百合が意味されている。

その野の百合についての讃美歌がある。必要以上に心をわずらわせることなく、心の安寧を持つために、私はその歌を聴く。あなたもおひとつどうでしょうか。お断りしておくが、讃美歌を聴いたり、歌うことで、キリスト者でない者が即席に改宗されるわけではなく、洗脳されるわけでは決してない。どうぞその点でお心をお煩らわせることなきように。

 

 

 

 

“Consider the Lilies”

Roger Hoffman

Consider the lilies of the field,
How they grow, how they grow.
Consider the birds in the sky,
How they fly, how they fly.
He clothes the lilies of the field.
He feeds the birds in the sky.
And He will feed those who trust Him,
And guide them with His eye.

Consider the sheep of His fold,
How they follow where He leads.
Though the path may wind across the mountains,
He knows the meadows where they feed.
He clothes the lilies of the field.
He feeds the birds in the sky,
And He will feed those who trust Him,
And guide them with His eye.

Consider the sweet, tender children
Who must suffer on this earth.
The pains of all of them He carried
From the day of His birth.
He clothes the lilies of the field,
He feeds the lambs in His fold,
And He will heal those who trust Him,
And make their hearts as gold.

He clothes the lilies of the field,
He feeds the lambs in His fold,
And He will heal those who trust Him,
And make their hearts as gold.

 

野のユリを考えて、
彼らがどのように成長するか、彼らがどのように成長するか。
空の鳥を考えてみてください。
彼らがどのように飛ぶか、どのように飛ぶか。
彼は野のユリを装わせます。
彼は空の鳥に餌をやります。
そして、彼は彼を信頼する人々を養い、
そして、彼の目で彼らを導きます。

彼の群れの羊を考えてください。
彼が導くところに彼らがどのように従うか。
道は曲がりくねって山を横切るかもしれませんが、
彼は彼らが餌をやる牧草地を知っています。
彼は野のユリを装わせます。
彼は空の鳥に餌をやり、
そして、彼は彼を信頼する人々を養い、
そして、彼の目で彼らを導きます。

かわいくて柔和な子供たちのことを考えてください
この地球上で苦しまなければならないのは誰か。
彼が背負ったそれらすべての痛み
彼の誕生の日から。
彼は野のユリを装おわせ、
彼は自分の子羊の群れを養い、
そして、彼は彼を信頼する人々を癒し、
彼らの心を金のようにしてくださいます。

彼は野のユリを、装おわせ、彼は自分の子羊の群れを養い、
そして、彼は彼を信頼する人々を癒し、
彼らの心を金のようにしてくださいます。

 

 

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見知らぬ人の祝福

2022-08-09 | アメリカ事情 人間性

Getty Image

 

 

つい先月のこと。下記のニュースが目についた。破天荒な気象、Covid-19に次ぐ怪しい流行病の噂、止まることを知らない侵略戦争、物価高、物不足、とちっとも心躍らない話題の中に埋もれるように、ちいさいながら燦然と輝いていたニュースである。

 

アーカンソー州のある町に住む若い母親のデヴォン・リンデンさんは、毎週 2 人の子供を水泳の練習に連れて行くが、この日はいつもよりかなりたいへんだった。2人のどちらの子供もひどい癇癪を起こし、手がつけられない状態だったのだ。

 

「私は母親として、とにかく子供たちを落ち着かせようと必死になっているうちに、容易に事態収集がつかず、本当に涙が出そうになってしまいました」とこの若い母は語った。

 

その時、素敵な見知らぬ人がどこからともなく現れ、励ましの小さなメモを彼女に手渡したのだった。

 

「彼女は私が悪戦苦闘しているのを見た瞬間、私や私の子供たちや、私の子育てのしかた、などについて批難せず、ただ私を祝福することを選んでくださったのです。」

 

5NewsOnline.om

 

メモには、「あなたの人生と目的は巨大です!!  生きることはとても貴重です。 毎日が贈り物ですから、大切になさってください!!」とあった。

 

子供たちと車に乗り込むまで、彼女はメモを広げてそこにあったサプライズを見てはいなかったのだった: $100札!

 

彼女は「涙がこぼれました。」と語った。

 

5NewsOnline.com

 

彼女は5ニュースオンライン局に、この方が将来なりたいと思っているような人だと言った。

 

「これからの新しい10年が私に何をもたらしてくれるのか、私はどんなタイプの人になるために努力できるのかを考えています。そして、私はこの女性のようになりたいと思っています。私は最高の影響力を彼女のようにしようと努力します。」とこの若い母親は語った。

 

そして彼女は彼女を祝福した女性に向けていくつかの言葉を持っている。

 

「私がつらい時に現れてくださって、本当に感謝しております。あの瞬間に必要なものを与えてくださり、これからも1日1日を良い母親として、良い人間として過ごすことができる希望をくださったのです。」と語った。

 

あのダライ・ラマは仰った。

いつでも親切であれ。それはいつでも可能である。

ダライ・ラマ

 

 

 

 

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夏の思い出

2022-08-05 | 家族

今夏の湖での家族キャンプで、末娘の息子は、父親とカヌーを楽しむ。背後の木々の根元近くまで水際だったのが、長く続く旱魃と夏の高温でかなり後退している。それでも3歳児にはよい思い出となった。

 

 

先日夏が始まったと思ったら、いつの間にか8月で、すでにBack-To-School(新学期)に向けた文房具や衣類や靴やバックパックのセールが喧しい(かまびすしい)。 あと二週間足らずで、幼稚園・小中高は新学期である。私の勤める大学もほぼ同時期に始まる。昔ながらの9月の第一月曜日のレイバーデイ(祝日)翌日が新学期初日、は、近年8月半ばまで押し上げられている。マサチューセッツに越した三男一家の子供たちくらいが、9月まで夏を楽しめる。

40年前までは、夏休みは2ヶ月半で、州によっては5月の半ばから9月初めまでのほぼ3ヶ月ほどの長さだった。ところが日本をはじめとする諸外国の学業成果が芳しく、その理由は短い夏休みとでも思ったアメリカの教育者(政治家も然り)が、アメリカの子供たちの夏休みを短縮し始めたようである。

この秋学期(アメリカでは新学年の初学期)の始まりは、子供たちよりも母親の私が沈鬱な気持ちになったものである。せっかく子供たちと一緒にいられたのに、もう学校へ行っちゃうのかと、夕暮れを悲しむような気持ちになった。母親の中には、「早く子供が学校へ行ってくれると助かる」と喜ぶ方もいらしたが、5人の子供たちに私自身の目が届き、子供たちと一緒にいろいろな工作プロジェクトやベイキングプロジェクトなどを家で行い、夏に封切られる子供映画をわざわざ町はずれのドライブインシアターへ、家族総出で大きなサバーバン(8人+乗り)で観に行ったり、また州外への家族ヴァケイションに繰り出すなど、楽しい計画をたくさん作り、こなし、毎夏思い出がたくさんできたのだった。

 

夏が暮れて行くのを、暮れ泥む(くれなずむ)思いのこの祖母だが、9人の孫たちは、学校へ行くのが待ち遠しいという。保育園でさえ、楽しみ、と言う3歳児たち。それでも家族で過ごすこの夏楽しい夏だとそれぞれが口々にする。

家族キャンプでは、乾燥しきっている草地の名残の泥をかき集めては頭からその泥をかぶって喜ぶ3歳児(そう、例によってあの「やっちゃった子」。)、可愛らしい(あぶなくない)小さな蛇を父親が見つけると、早速愛でる別の孫、8歳になる孫は、森のキノコを調べたり、従弟の従姉弟と昆虫採集したり、星空を見上げては歓声をあげたり、それなりに楽しんで、それぞれが面白い思い出を作った。そんな孫たちの夏のできごとは、毎年色が褪せて行くかもしれないが、楽しい思い出はこれからも目に浮かべられることだろう。

そんな孫たちの夏の垣間見たスナップを集めてみた。それにしてもなんと成長の早い孫たちだろうか。

 

三男一家の夏至祭が毎年夏の合図。

 

コペンハーゲンのティヴォリ公園で北欧の束の間の夏を楽しむ5歳。

 

その画風や主人公たちは子供向けだが、実際には、とても哲学的な大人にも人気のある漫画のキャルヴィンとホッブス。それを読み始めてハマっている、11月に8歳の孫。このコレクションは長男の高校時代の物。この孫にとって祖父母の家は、本の宝庫。

 

Bill Watterson's Calvin and Hobbes

幼少期は短く、成熟期は永遠

 

家族キャンプの持ち物リスト:Kindleキンドルが入っているのは現代っ子。一番下のはまだ7歳を物語る。

 

キャンプに、読書に、博物館巡りに、最後はサッカーキャンプ。

 

越したばかりのマサチューセッツ州での最初の誕生日を迎えたのは5歳の孫娘。夫が5ドル札を20枚誕生日カードに挟んで送ったので、このおもちゃを自分で選んで自分で払えたのが嬉しい子。

 

出張でフロリダへ出かけた長男は家族も連れていき、この5歳児もディズニーワールドをしっかり楽しみ、この夏は水泳教室も卒業し、なつかしのフロリダビーチも楽しんだ。

 

家族キャンプで誕生日を祝ってもらった末娘の3歳児。となりは父方の従兄。

 

右のグリーン長靴は長女の次男。従兄の従弟と。同じ年であることから結びつきは固く、泥だらけになって遊ぶ趣味も同じ。

 

Covid-19の小児用接種も受けたんだった。

 

おまけ

三男は犬派だが迷い込んできた猫をアダプトし、チップを入れ、手術もして、マサチューセッツ州まで連れてきた。この窓辺がお気に入り。 

 

それではみなさま、残暑厳しい折、お身体に十分お気をつけくださいませ。

 

 

 

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信頼の置き方

2022-08-03 | ユーモア

Etzy

ヨーダは最高のエンジニアリング教授!

 

 

 

工学部教授のグループがある飛行機に乗るよう招待された。 快適な席に着席した直後に、この飛行機が彼らの学生たちが制作したと知らされた。

その途端に1人を除いて全員が席を立ち、パニックに陥りながら、狂ったように出口へ急いだ。

静かに席に座っていたその一人の教授は、「何故あなたは座っていたのですか?」と尋ねられた。

「私は教え子たちに十分な信頼を置いています。彼らをよく知っているので、この飛行機は決して始動しないと断言できますから。」

1980年のアメリカ・パロディ映画エアプレインから

 

 

 

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