稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

額縁つくり講座をおこないました!

2013年03月18日 | 日記

3月17日(日)。

この日は、額縁つくり講座をおこないました。



講師は、鉾田新額堂の小村俊雄さんと奥さんの和子さんです。

小村さんご夫婦は、額縁つくり50年以上の大ベテランです。
小村さんは、ヨーロッパの美術関係の職人技術を研究されている
京都造形大学客員教授の青木芳昭さんと、技術の相互交換
をされており、日本の額縁職人のノウハウを教える代わりに
ヨーロッパの額縁職人のそれを青木さんから学んだそうです。



今回は、初めてなので難しいことはできません。
額縁の材料は、胡粉で下地塗りされたものを工房でカットして
もらいました。



まずは、額縁を組み立てる前に、四辺をヒモで結わえてガッチリ
と固定する「練習」です。



これが結構難しいんです!



講師の小村さんに手伝ってもらいながら、練習します。



次はボンドを塗ってくっつけます。ニカワやウルシを用いることもありますが、
今回は手軽な木工用ボンドです。



そして、練習した額縁結わえをおこなって…



釘を打ち込んで固定します。


ボンドが乾くまでの間、資料館で常設展示中の
小林巣居人の《水郷、六月》を見て、新額堂さんが
造った額縁を見学。

おまけとして、3月22日からオープンの松田朝旭さんの
展示を一足先にご覧いただきました。



奥さんの「箔押し」の実演です。この後、受講生のみなさんも箔箸で
箔を摘まんでみました。



小村さんは、装飾彫りの実演を見せてくれました。
手本もなしに彫っていましたが、仕上がりのイメージは
頭の中に出来あがっているそうです。




さて、ボンドが乾いたら塗装面をペーパーかけして磨きます。



段ボールで簡易塗装ブースを設置して、
まずは下地の白色塗装をおこないます。
みなさんエア・ブラシは初めてですが、がんばります!



続いて、シルバーグレイで塗ります。



吹き付け塗装が終わって、乾燥中です。



完成した皆さんの額縁を記念撮影!

どうです、中々イイでしょ?



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