ちぎれ雲

熊野取材中民俗写真家/田舎医者 栂嶺レイのフォトエッセイや医療への思いなど

リシリヒナゲシ

2007-06-20 | 雑記
 引越しに伴い、以前の庭で増えたベリー、イチゴ、マツムシソウなどを掘って一緒に持ってきました。その中に、薄いレモンイエローのポピーがあります。葉はホワイトがかって、細かい毛が水をはじいて水玉を葉の上に乗っけているので、なかなかきれいです。が、初めてこれを植えた時、できた種がまさに「ケシ粒のよーな」ミジンコよりもちっこい粒粒なので、どーせ芽なんか出ないだろーとプランターにガバっとまいた(捨てた)ところ・・・・・
 全部発芽しました(- -;;;
 プランターにびっしり。
 すき間もなく、生っちろい毛だらけの苗がびっちり。
 仕方ないので、それを少しずつ分けて他へ植え、大きくなるごとにさらに土をちぎって他へ植え・・とやっているうちに、庭中この黄色い花のポピーだらけになりました。雪が積もっても冬を越しても枯れません。さらに引越しで植え替えたので、株はますます元気です。
 風が吹くと、うす紫に揺れるヴィオラに混じって、このレモンイエローのポピーが揺れる様はなかなか良いものです。ひらひらと揺れて、モンキチョウに通じるものがありますね。
 で、さすがに「何という種類のポピーなんだろう」と気になり、初めて調べてみたところ・・

リシリヒナゲシ(利尻雛罌粟)
 利尻島にしか自生しない稀少固有種。日本で唯一自生するポピー。
 多くの登山客がこの花を一目見ようと利尻岳に登る。

 ・・・・・・。
 まじっすか。

 すいませんすいませんかなり邪険に扱ってました今後は大事にしますちゃんともっと増やします(汗)
 もっとも、最近は利尻島の人々が力を入れて栽培しているそうで、苗は普通に市場に出回っています。利尻岳で盗掘する阿呆な人(旅行者?)もおるそうで、慌てずにお花屋さんで苗を買ってほしいと思います。

 ということで、気持ち程度ですが、自分が経験で得た<リシリヒナゲシの育て方>

☆種はものすごい発芽率で発芽する、苗もよく成長するので、ある程度成長したら株を互いに離して植え替える。(接したままだと、大きくなってから密生してムレて枯れる原因になる。)ポピーは植え替えを嫌うとされているが、適度に植え替えた方が株は元気になる。ただし、本来山岳地帯の岩場などわずかな土壌に生息する植物であるせいか、大きな株でも根は数センチしかなく根を傷めやすいので、植え替える時は周囲の土を広く一緒にとって、土ごと移動する。
☆寒さには非常に強く、北海道の積雪の下でも余裕で越冬する。一方暑さには弱く(本州では越夏できないという話があります(?))、1株でも夏にはものすごく葉が密生するので、ムレて下の方の葉から枯れてくることがある
☆乾燥には強い方だと思うが、水をちゃんとやらないと葉も株も小さくなってしまう。上記のように根は浅いので、十分に水をやる。
☆種をつくらせると、株がそちらに専念?してあまり蕾を出さなくなってしまうので、必要なだけの種がとれたら、花がらはどんどん摘んだ方がいい。種はよく採れる。
☆他の植物や芝生などの間に植えると、負けて株がなくなってしまう(根よりも、上から覆いかぶさられるのがだめらしい) ので、プランター等で単独栽培に向いていると思うが、地植えできるならその方が株は大きくなる。

 
 こんな感じでしょうか。
 株が元気よく葉を広げてどんどん伸びていくのを見ると、こちらも元気になります。

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