地震関係の話ばかりのブログになってますけど、
まだまだおつきあいを。。
私は、今回の津波であまりにも多くの人が亡くなったことは
本当に大変なことだと考えています。
今の家に住む時に、地盤のこと、活断層のこと、
もちろん考えました。
仙台には町を南北に貫く長町・利府断層が走ってます。
ここが動くと都市直下型地震となります。
阪神大震災と同じです。
なので、街中は避けました。
今回津波が来た宮城野区や、多賀城市は、大雨が降ると水が溜まったりしやすい低地があります。
なので、低地も、避けました。
泉区の北あたりの住宅地は岩盤だというので、その先の今の宅地ならいいかな・・と考えました。
今回、山の方の宅地でも地割れで家が傾いた所があります。
そこは、谷筋の斜面の宅地を造成した時に、低地になっていたところに盛り土をしたところです。
地盤が弱いのです。
そこまでは考えていませんでしたが、同じ山を削って造成したところでも、
削ったところは固いけど、その先に土を盛って平地を作ってるんですよね。
元々の地形や、周りの地形を見なければなりません。
(ものごとは、それを売りたい人に聞いても正しいことは教えてはくれません・・・
それ、本当は大問題やと思うけどな)
田んぼを埋め立てた所も、今回多くの被害が出ています。
地盤が弱い所は後で必ず不具合が出るのです。
泉区の住宅地で去年、陥没騒ぎがあったりもしました。
地下に水が通っているのです。
あと、埋立地は必ず地震で液状化で悩まされます。
全国どこでもそうです。
地震国日本では、そういったことに神経を使わなければなりません。
一度家を建てた後では、後悔しても打つ手はあまりありませんからね。
そんな私も、海の近くなら住んでみたいな・・と思ったことがあります。
瀬戸内育ちなので、津波が頭に浮かぶことはありませんでした。
仙台に来て、子供が小さい時、一度か二度海水浴に行ったことがあります。
でも、仙台に面した太平洋は、とにかく海の波が荒いのです。
なんか、海がとっても怖いのです。
北の海って感じもあって、
好きだった海水浴にも、潮干狩りにも、仙台では行かなくなりました。
なんだか、海沿いの街も古くて、荒々しくて、シーサイドなんて言葉が似合う感じではありませんでした。
昔も津波があったんだ・・と思うと、
そういえば、そんな感じだったな・・なんて思えてきます。
今回、津波を遮ったのは、海と並行して走ってた東部自動車道という高速道路でした。
普通、高架の道路を作るところを、ここは盛り土の高速道でした。
もしかの津波を遮るねらいもあったそうです。
津波の後、高速道路から海側に住んで、家を流された人は
始めから、自分達は見捨てられていたんだ・・と言ってたそうです。
安全か、そうでないか・・
なぜか正しい情報を積極的に誰も伝えてはくれません。
自分で感じて、調べて、情報をとっていかなければ、
本当に不完全な危険なところに平気で家を建てることができてしまうのが今の日本です。
そんな所に住んで、仕事をして、大勢の人が出入りしている。
経済活動を絶対に遮ることは、できない。
それが、命より大きい問題になってしまっているのです。
人の命が一番だ・・・なんて、何かが起こってから言うのなら、
起こる前に、人の命を守る街、都市、であってほしいと思うんですけどね。
自分の命は、自分で守るしかない・・地震国日本の今も変わらぬ本当の姿です。
(写真は、津波を遮った東部道路)