私は、営業畑の仕事が長い。
大学を出てすぐの仕事もメーカーの直営店舗。
仙台に来てからも、車で得意先を回るような仕事を選んできたし、
今も、時間の枠に縛られない、そういった仕事だ。
一般企業・・それも大手の会社ばかりに勤めてきた。
そのことは、私に合っていて、
ビジネスライクな仕事は嫌いではない。
その上で、言うのだけど、
人っていったいなんなんだろう。。
勤める人は、組織の期待通りに動き、大きな効果をもたらし、消費される人材でなければならないという
一般企業が宿命のように持つ目的に、はっきり嫌気がさしているのも事実なのだ。
そのことは、心を病む人が続出した
前の会社を辞める時につくづく思ったことなのだ。
人間は、政治やビジネスの論理にあてはまるようなものではない。
強いものだけしか生き残れないのであれば、
地球上の人間は、ほとんどがクズなのだから死ねばいいっていうのだろうか。。
そんな思いで手にした本が内田樹の上記の本。
彼のブログの中で、平松さんの支援集会で話したことの中にも
同じことが書いてある。(長いし、読みにくいのがこの人の特徴!)
人ってものは、使い捨ての商品じゃないんだよ。
教育ってものは、グローバル競争を勝ち抜く兵隊を育て上げるものではないんだよ。
英語は、ただの道具。その人の魂がなければ、何も伝わりはしないのは万国共通なのだ。
だからって、
コミュニケーション能力がなければ生きてちゃいけないなんてことは
絶対ないからね!!
私が仕事や、子育てを通して経験したこと。
そこで得た結論と合致する。
自分の子供達は、使い捨ての商品には絶対にさせないし、
人としての幸せは何かをしっかり伝えたい。
本当に心から、そう思っているのです。
何か学び直したい気持ちになる一冊です。