去年、歌手の浜崎あゆみさんがオーストリア人俳優のマニュエル・シュワルツさんと結婚したのがラスベガスだったのは、今回の離婚で初めて知り、驚きました。
だって、映画でも良くありますが、ラスベガスはアメリカの“結婚式の聖地”と呼ばれていて、外国人だとしても、役所にパスポートと婚姻届を提出しさえすれば、簡単に受理して、結婚証明書を発行してくれるので有名です。
あまりお勧めしませんが、ラスベガスのあるネバダ州で結婚するのに必要なのは、身分証明書の提示と申請料60ドルだけ。なにせドライブスルー挙式や24時間オープンしている教会もあるのだそうですから。
さて、2011年元日に、あゆさんがマニーさんと婚姻届を提出したのはラスベガスの役所でした。そしてその足でメインストリートにある小さな教会に駆け込んだんだそうです。
確か、マニーさんってオーストリアの貴族って話じゃなかったでしたっけ?もうちょっとちゃんとしたところで結婚できなかったのか。。。日本が世界に誇るディーバ(歌姫)のあゆさんが、なんでそんな安直な結婚をしたんでしょうか。盛り上がっちゃったんでしょうか。。。
と思ったら、2人が挙式をした教会は、ブリトニー・スピアーズやブルース・ウイリス、マイケル・ジョーダンらが式を挙げたリトル・ホワイトチャペルだそうで、それなら驚くことはないのかも。
(でも、やっぱり安っぽい・・・)
あゆさん、わずか1年で離婚となりましたが、お相手のマニーさんとは慰謝料ゼロ、財産分与なしという、ダルビッシュ投手・紗栄子さん以上の円満解決のようでよかったです。
ただ、離婚の理由が東日本大震災が起こってあゆさんが日本から離れたくなかったのが理由?というわりには、離婚申請が阪神大震災の日だったのが釈然としないのですが。。。
ところで、またも驚いたのは、あゆさんが日本の戸籍上は独身のままだったということです。
国際結婚をされる方は要注意。ここからが本題です。
まず、法の適用に関する通則法24条1項により、国際結婚についての準拠法については、「婚姻の成立は、各当事者につき、その本国法による。」、2項で「婚姻の方式は、婚姻挙行地の法による。」とされています。
1項により婚姻年齢に達しているかなど婚姻の実質的要件はあゆさんについては日本の民法により、婚姻の形式的要件はネバダ州法によるとなっていますので、ネバダ州法の方式で結婚した以上、あゆさんたち二人の結婚は日本で婚姻届を出さなくても成立しています。
しかし、日本は法律上、戸籍法第41条で海外で婚姻が成立したら、3カ月以内に「結婚許可証」の写しを提出するよう定めています。これは婚姻の報告的届け出といわれています。
ですから、本来、あゆさんが日本でしなければならなかった手続きは、結婚前のあゆさんの戸籍抄本、ラスベガスで発行されたふたりの結婚証明書の原本と和訳、マニーさんの出生証明書の原本と和訳、そしてパスポートのコピーと和訳を、婚姻日から90日以内に日本の役所に提出することでした。
日本の戸籍謄本に婚姻したことが載らないと重婚も可能になってしまうからですね。重婚はれっきとした犯罪ですので、これは要注意!
最近、「戸籍が汚れる」というような理由でこの報告的届け出をしないカップルがいるようなのですが(汚れるって。。。だったら結婚すな!)、日本法はこの報告的届出の提出を義務づけており、違反すると5万円以下の過料に処せられることもあります。
とはいえ、過料は交通違反の反則金みたいなもので、行政罰であり刑罰ではありませんので、あゆさんの届け出義務違反を過剰に責めるべきでもありません。このあたり、芸能メディアがあゆさんを攻撃するようなら弁護してあげてくださいね。
当ブログは、お二人それぞれの今後のお幸せを祈りたいと思います。
(今となっては切ない写真ですね。。。。)
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