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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

米軍機にレーザー照射していた容疑者が、大のソ連・ロシアファンだった(笑)。

2015年12月08日 | 人権保障と平和

画像はすべて真実を探すブログさんから。

 

 

 いつか、こういうキャラが出てきてもおかしくないと思っていたのですが。

 米軍普天間飛行場の周辺上空を飛行中の米軍機にレーザー光とみられる強い光線が照射された問題で、沖縄県警は2015年12月7日、威力業務妨害容疑で宜野湾市大山、映像関連会社経営者を逮捕しました。

胸のCCCPはソ連のこと。

 

 

 逮捕容疑は7月1日午後9時すぎから9分間、自宅の駐車場から、上空約300メートルを飛行する海兵隊員4人搭乗のヘリコプターに3回にわたり緑の光線を照射、飛行訓練を中止させて業務を妨害したとしたというものです。

 万一、妨害によって墜落したりしたら、乗務員が危険なばかりか、付近の住宅密集地の市民が事故に巻き込まれて多数の方々が犠牲になるかもしれない、ということが想像できないのでしょうか。

 真犯人が基地反対運動家なら、そんな運動家いらないです。百害あって一利なし。

20151208001607soadip2.jpg

 

 県警によると、昨年7月から今年7月にかけて、飛行中のヘリなどにレーザー光のようなものが計6回照射されたとの通報が米軍から寄せられていたということですが、まだ、逮捕されただけですから、この人が犯人であると決まったものではありません。

 裁判になってさえ、推定無罪ということを肝に銘じたうえで。

 この逮捕された人が、大のソ連好き、ロシア好きのキャラだったという小ネタです。

車や表札には、ロシア語が記され、自宅は、外壁が見えないほど植物に覆われていた。

 

 

 この容疑者のものとみられるフェイスブックには、2015年9月、

「打倒!! 軍国主義 打倒!! 日米同盟 そして平和の基本は日露友好」

などの書き込みがあり。

ペンネームまでセルゲイ。

 

 

 自宅には旧ソ連国旗が。

 安保法案の審議以降、とみにアメリカと日本の間の関係に問題を感じる人が増えたのは悪いことじゃないと思いますが、敵の敵は味方とばかりに、オバマ米大統領と対抗するプーチン露大統領を持ち上げたりする向きはいかがなものかと思いますね。

 旧ソ連時代の人権侵害はもちろんのこと、ロシア国内でどれだけ政府批判をするマスメディア関係者が死んでいるか。

 チェチェンなどでどれだけイスラム教信者を殺しているか。

 中露の関係が最近とみにいいのですが、人権侵害、報道管制、イスラム圧迫ということで共通した同盟だなと私は見ています。

 

 

「私はシャルリー」 失われたのがイスラム教徒の命と言論の自由でもそう言ってくれますかより

8 私はポリトコフスカヤだという人もいなかった

ロシアから侵攻を受けているチェチェン共和国がイスラム教国で、チェチェン侵攻はイスラム教徒攻撃だという捉え方は我が国ではあまりされない。

2006年10月7日、独立系紙ノーバヤ・ガゼータの記者で人権活動家としても知られるポリトコフスカヤ女史が、自宅アパートの入り口付近で何者かに射殺された。

当時、同氏はノーバヤ・ガゼータ紙上で、2期目を迎えたプーチン政権のチェチェン政策を厳しく批判していた。

後に犯人として捕らえられた実行犯は何故かチェチェン人だったが、彼らにポリトコフスカヤ殺害を命じた黒幕は裁判でも明らかにできなかった。




プーチン政権は、主要なテレビ局を政府の統制下に置いている。
大統領やチェチェン紛争についての報道内容は、全て政府が指図していると言われている。

ロシアには二万二千種類もの新聞があるが、しかし、そのほとんどは大企業や政府に友好的な財閥の傘下に組み込まれており、記事の内容は厳しく統制されている。

この記事の末尾に

「ロシアでジャーナリストになることは自殺である」

というコラムを紹介しておいたが、それによると、1992年からポリトコフスカヤ氏が殺害された2006年までに、約50人のジャーナリストが何者かによって命を奪われた。

彼ら、プーチン政権に仇なすジャーナリストに対する攻撃は毎年80に及ぶという。






ロシアン・ダイアリー―暗殺された女性記者の取材手帳
アンナ・ポリトコフスカヤ  (著), 鍛原 多惠子 (翻訳)
日本放送出版協会

私にはすべてが見えている
「楽観的な予測を喜ぶ力のある人は、そうすればいい。そのほうが楽だから。でもそれは、自分の孫への死刑宣告になる」。プーチンロシア大統領の政策を批判し、テロによる被害者の声を伝え、国民の政治への無関心に警告を発し続けた著者は、2006年10月、凶弾に倒れた。世界中がその死を惜しんだ記者の遺作。

 

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KGB帝国―ロシア・プーチン政権の闇
創元社

ペレストロイカ、クーデター、ソ連崩壊、ロシア連邦成立、民主主義、市場経済導入など、ゴルバチョフ、エリツィン、プーチンへと続く激動のロシア過去20年を振り返り、KGB組織網、諜報機関の人脈、マフィア、新興財閥など暗躍する闇組織に焦点を当てながら、同時代人143人の証言を基に、これまで決して明かされることのなかった現代ロシアの真実に迫る。


プーチン政権の闇―チェチェン戦争/独裁/要人暗殺
林克明 著
高文研

批判者が次つぎに暗殺されるロシアの内実を個性派ジャーナリストが徹底ウォッチング。それは明日の日本なのかもしれない…。

 

チェチェン紛争史 山崎雅弘 戦史ノート

山崎雅弘 
六角堂出版

このチェチェンでの約十年間にわたる紛争の経過については、信頼できる情報が少なく、とりわけ政治的な背景にはいまだ明らかになっていない謎の部分もあり、紛争の全体像は日本ではほとんど知られていない。だが、チェチェン紛争を様々な角度から分析していくと、この戦いがまさしく「現代紛争の縮図」に他ならないことがわかる。 

 

チェチェンの呪縛 紛争の淵源を読み解く
横村出 著
岩波書店

 何十万人もの難民,数知れぬ行方不明者,廃墟となった首都……そして劇場,地下鉄,学校を舞台にしたテロ.
「テロとの戦い」を標榜するプーチン大統領は欧米諸国の黙認の下,チェチェンとロシアの数多くの一般市民の犠牲をかえりみず,膨大な軍事力を投入して凄惨な武力攻撃を行い,「武装勢力」「イスラム原理主義」との泥沼の戦争を続けています.その実態と真の目的は何なのか?

 

 

一つ確かなことは、プーチンとロシアがアメリカに対する平和と人権のカウンターにはなり得ないということ。

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米軍機レーザー照射 逮捕男、照射ほのめかす書き込み認める

フジテレビ系(FNN) 12月7日(月)20時2分配信

帽子を目深にかぶり、マスク姿で警察車両に乗せられる男。
沖縄・普天間基地周辺で、上空を飛行するアメリカ軍機に、レーザー光とみられる強い光線が照射された事件で、写真家・平岡克朗容疑者(56)が7日に逮捕された。
平岡容疑者は、「レーザーか何かの話ですか? 今おっしゃったのは。それは、何か問題になってるんですか?」と話した。
FNNは、逮捕前日の6日、平岡容疑者に電話インタビューを行い、その行動をただした。
平岡容疑者は、「去年でしたかね、頻繁に起きているってことを書いた時に、ネタとして書いた記憶がある。俺も、普通に仕事のレーザーポインターを持っているけど、みたいな話から始まって、じゃあ、やってやろうじゃないかみたいなノリのネタは、確かにありました」と話し、平岡容疑者は、レーザー照射をほのめかす内容のブログを以前書いたことを認めた。
平岡容疑者は、2015年7月1日午後9時すぎ、普天間基地の周辺上空で飛行訓練中のアメリカ軍ヘリコプターに、緑色の光線を照射した威力業務妨害の疑いが持たれている。
警察は、2014年7月からの1年間で、あわせて6回のレーザー照射を確認。
平岡容疑者のものとみられるフェイスブックには、2015年9月、「打倒!! 軍国主義 打倒!! 日米同盟 そして平和の基本は日露友好」などの書き込みも残されていた。
日米同盟に批判的なメッセージ。
そうした記述については、「基地とか戦争とかは反対していて、キャラクターを作っている仕事をしているので、それに基づいて、そういうネタは、確かに書いたことはあります。現実に人さまに迷惑をかけて、何か面倒くさいことを起こすような立場でも、いい大人なので、ありませんので」と話していた。
たなびく、旧ソ連国旗。
車や表札には、ロシア語が記され、自宅は、外壁が見えないほど植物に覆われていた。
また車内には、モデルガンのようなものも。
警察は7日、平岡容疑者宅の家宅捜索を行い、レーザーポインター数点や、パソコンを押収した。
目に直接当たれば、最悪の場合、視力の低下や、失明のおそれもあるレーザー光線。
これまで、航空機事故には至っていないものの、その危険性を元パイロットは指摘する。
航空評論家・小林宏之氏は、「パイロットが着陸寸前の時に、レーザー照射された場合、注意力がそがれた場合は、飛行機が不安定になる。場合によっては、悪いことが重なった場合は惨事に至るということで、非常に危険だということ」と語った。
警察の調べに対し、平岡容疑者は、「レーザーポインタを照射したことは間違いありません」と容疑を認めていて、警察は、動機の解明などを急いでいる。

最終更新:12月7日(月)20時2分

Fuji News Network

 
 

「ヘリがうるさい」日常的に光照射か 普天間レーザーの容疑者

2015年12月8日 12:52 沖縄タイムス

米軍機へのレーザー照射で威力業務妨害の疑いで同行される容疑者(右)=7日午前10時25分、宜野湾市大山

米軍機へのレーザー照射で威力業務妨害の疑いで同行される容疑者(右)=7日午前10時25分、宜野湾市大山

 

 米軍普天間飛行場の周辺上空を飛行中の米軍機にレーザー光線とみられる強い光が照射されていた事件で、宜野湾署は7日、宜野湾市大山の会社経営の男(56)を威力業務妨害の疑いで逮捕した。

» 基地と原発のニュースをフクナワでも

 知人や近隣住人によると、逮捕された容疑者は10年余り前、東京から母親を連れて沖縄へ移住。母親は施設に入所し現在は1人暮らしで、周囲との付き合いもあいさつ程度だったという。近くに住む60代女性は「たまに立ち話はしたが、特に変わった印象はなかった」と、突然の逮捕に驚きを隠せない。

 知人男性によると、容疑者は以前から「ヘリがうるさい」などの理由で日常的に米軍ヘリにレーザー光を照射。気づいた米軍ヘリが容疑者宅の上空をホバリングしたこともあったが、気に留める様子は無かったという。

 容疑者は衣服をネット販売するアパレル会社を経営。ある女性タレントを有名にした写真撮影を手掛けた経験がある一方で、旧ソ連の国旗を自宅に掲げるなど独特の主義信条を持ち、潔癖な性格だったという。

 強い反基地感情を出すことはなかったが、男性は「本人いわく平和主義者で、基地も日米安保体制にも反対していた」と話し、「いつか逮捕されるかもしれないぞ、と忠告したが聞かなかった。どこか幼稚な感じもあった」と振り返った。



「ロシアでジャーナリストになることは自殺である」


リューク・ハーディング

(ガーディアン、2008年11月24日

http://www.guardian.co.uk/media/2008/nov/24/anna-politkovskaya-russia-press-freedom)

 ロシア人ジャーナリスト、ミハイル・ベケトフは自身が危険を犯していることを知っていた。一連の記事の中で、ベケトフはモスクワ郊外にあるヒムキの地方行政に対するキャンペーンを張っていたのだ。彼は何度にもおよぶ脅迫を受けていた。彼の車は燃やされたし、この夏には家に帰ると愛犬が戸口で死んでいたこともあった。

 ベケトフは、地方役人の汚職や職権乱用を一貫して批判している彼の新聞、ヒムキンスカヤ・プラウダ[ヒムキの真実]の発行を続けている。とうとう、行政府もこれに業を煮やしたらしく、11月11日、暴力団が彼の自宅の外で待っていた。彼が帰宅すると、彼らは棒で彼を残虐に殴り、指と頭蓋骨を骨折させ、殺そうとした。

 ベケトフは意識のない状態で自宅の庭にほぼ2日ほど横たわっていたが、ついに近所の人が警察を呼んだ。彼女が彼の足を見つけたのだ。警察は現れると襲撃に困惑することもなく、(彼が死んだと思って)ベケトフの顔に毛布を放り投げた。このとき、ジャーナリストの腕がぴくっと動いた。

 「ミハイルは生と死の間をさまよっています」、彼の友人であるリュドミラ・フェドトヴァが先週そう述べた。ベケトフはこん睡状態にある。医師たちは彼の左足を切断した。凍傷にかかった指もまた除去するという。「彼は誰も恐れなかった」、とフェトドヴァは言う。


沈黙した批評家たち

 ベケトフの運命は、プーチンのロシアでジャーナリストとして働く危険を絵に描いたような実例である。彼の話は憂鬱かつ典型的だ。ニューヨークに拠点を置くジャーナリスト擁護委員会(CPJ)によれば、ロシアはいま記者として働く者にとって、イラク、アルジェリアについで世界で3番目に危険な場所だという。

 1992年以来、49人のジャーナリストがロシアで殺されている。先週、3人の男がアンナ・ポリトコフスカヤ――活動的ジャーナリストで、恐れを知らないクレムリンの反対者だったが、2006年10月に自宅の外で射殺された――の殺害に関わった容疑で裁判に出廷した。

 捜査当局は、ポリトコフスカヤの殺害者や、あるいはそれを依頼した人物を見つけることができていない。実際、ロシアにおけるジャーナリスト殺害の責任者は、決して逮捕されたことがないからだ。(一度起訴されるだけである。)CPJによれば、当局は事件を解決するのに積極的ではない――事件の痕跡はいつも権力機構に戻ってくるので、(熱心に捜査すれば)捜査員自身に危険が及ぶからだ。

 「ロシアのジャーナリストには、とてもたくさんの触れてはならない話題があります」と、CPJのヨーロッパ・中央アジア担当プログラム・コーディネーター、ニーナ・オグニアノヴァは述べる。これらの中には、連邦保安庁(FSB)、秘密諜報機関、クレムリンの内部の汚職について書くことなどが含まれているという。さらに立ち入り禁止なのが、ロシアの北コーカサスだ――チェチェンにおける人権侵害を繰り返し批判していたポリトコフスカヤのテーマである。

 「ロシア当局は犯罪を調査する能力はある。政治的な意志が欠けているだけです」と、オグニアノヴァは説明する。「検査官たちは跳ね返りを恐れているのです。多くの場合、彼らは小さな集団の中だけで働いており、みんな顔見知りです。地方警察と権力機構はそれらの輪の中で正義を停止させることができるのです」。

 一方、ベケトフが地方行政を激怒させたのは、ヒムキの森林を開発者たちに売却する計画を批判したことでだった。彼はまた、役人らが第二次大戦で亡くなったパイロットたちの遺体を、スーパーマーケット建設のために内密に掘り起こしていたことに関しても痛烈に書いていた。彼の最後の論説――あざけるようにつけられたタイトルは“愛国者”――は、役人たちが無担保で巨額の銀行ローンを引き出していたことを暴露したものだった。

 「ロシアでジャーナリストになることは自殺です。真実を語ることは自殺行為なのです」。ベケトフの同僚で友人のウラジーミル・ユーロフは言う。別のヒミキの独立系新聞でエディターをしているユーロフも、3回ほど攻撃を受けたことがある。一番最近では、暴漢に10回も刺された。しかし彼は生き延びた。「検察官はろくに取り合いません」。そう述べると、次のように付け加えた。「私はまだ働いています」。

 ロシアのジャーナリストに対するこれらの攻撃の背後にあるのは、近代ロシア社会や、メディアが中心的役割を果たすようになったプーチンの洗練された専制国家の本質である。クレムリンはすべての国営テレビ・ネットワークと、ほとんどの新聞を支配している――独立メディアで働く残りのジャーナリストたちも、ますます攻撃されやすく、危険にさらされやすくなっている。

 極限状態のジャーナリズムのためのモスクワ・センター(Moscow’s Centre for Journalism in Extreme Situations)のディレクターであるオレグ・パンフィロフによれば、ロシアで本当の表現の自由があったことはない。ここ数年、当局を批判するジャーナリストが、ロシアの刑事規則にもとづき過激主義であるとして起訴されるなど、傾向はますます悪化しているという。加えて、国家プロパガンダはソビエト・レベルにまで達していると彼は指摘する。パンフィロフは「現在ではロシアのジャーナリストに対して、毎年80あまりの攻撃がなされています」と言及した。


自由のかすかな光

 ロシアのテレビが容赦なく親クレムリンである一方、新聞の展望はより多様である。ノーヴァヤ・ガゼータ――ポリトコフスカヤのいた新聞――や経済紙であるコメルサントなどを含むいくつかの出版は、本当に独立している。また、ほかにもモスクワのラジオ局、エホー・モスコヴィ[モスクワのこだま]――視聴は限られた範囲だが――を含む反対的言論の表出口がある。

 なぜクレムリンは、ロシアにある独立メディアの最後の残りを閉め出すことができないのだろうか?「ロンドンやフランスにはたくさんロシアの政治家が住んでいます。ロシアはもし独立メディアを閉め出したら西側との間に多くの問題をもつことになるでしょう。彼らはロシアが全体主義国家だと呼ばれることがないように、自由のかすかな光が見えるようにしておかなければならないことを完全に理解しているのです」、とパンフィロフは述べる。

 外国人ジャーナリストは、気骨のあるモスクワ特派員として働いていても、ロシア人ジャーナリストと同じような物理的危険に直面することはない。「ここでのすべての話は、ぼんやりとした層の中に折り込まれているのです」、と言うのは、タイムズ紙のモスクワ支局長であるトニー・ハルピンである。「ここで外国人としていると、国家の深さと複雑さを理解することは非常に困難です。多くのケースにおいて、あなたは真実をちらりと見ることだけしかできない」。

 ロシア政府は現在、親プーチン的メッセージを行きわたらせるために、いくつかの主要なPR会社とブロガー軍団を雇っている。それは、やっかいな質問をする西側の記者たちを見越してのことだ。2000年以来、ロシアは40人のジャーナリストを国外追放あるいは入国拒否している。6月には、英国のフリーランス・ジャーナリストであるサイモン・ピラニが、有効なビザを持っていたにもかかわらず、モスクワへの入国を拒否され、ロンドンに送還された。連邦の問題について執筆しているピラニは、防衛上の脅威だと考えられたのだと、後に高官が語った。

 こうした間も、ミハイル・ベケトフの友人は、彼が回復するように祈っている。兆候はあまりよくない。「私が彼を見たとき彼はひどい状態だった。顔は腫れ上がり、皮膚はガラスのように見え、喉にはチューブを通していた。ロシアでは真実を書くジャーナリストになることは非常に危険なことなのです」、そうフェドトヴァは述べる。

(訳/藤沢和泉)

 
 

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5 コメント

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Unknown (京葉淳一)
2015-12-09 11:58:54
平和主義者ほど暴力的、好戦的なことがよく分かる事例ですね。この手の暴力的な平和主義者はドゥンドゥン炙り出してもらいたいものです。
返信する
Unknown (とら猫イーチ)
2015-12-09 10:31:21
 政治体制に関わっての話で言えば、現ロシアと旧ソ連とは、一元的に捉えることが出来るでしょう。 表面的・政治思想で言うのでは無くて、実質的に捉えると、ロシア的なものが見えるでしょう。

 フランソワ・フュレ著の「幻想の過去 20世紀の全体主義」を観れば、ナチス・ドイツと旧ソ連とは、同じ次元にあるのです。 それは、全体主義であり、公式的生産体制が如何にあるか等と云った表面的なものではありません。

 旧ソ連の支配階級ノーメンクラツーラは、旧ソ連崩壊を企図して軟着陸に成功し、旧支配階級の「転進」に成功した、と捉えるのが合理的でしょう。
 
 その実態は、暗殺されたジャーナリスト達が、一部を報道していますし、西欧諸国の報道人も節穴の眼を持った何処かの「報道人」とは違いますので、実態を知らせてくれています。 

 それに、この国からして、大日本帝国と隔絶した国家になった、とは、とても思えない実態を曝け出してくれていますので、良く分かりますよね。 政権にある人々も含めて、要職にあるのは、旧支配層に属する人たちばかりじゃないですか。 
返信する
見せ掛けの「民主主義」国家は、よりタチが悪い (洲蛇亜林)
2015-12-08 23:52:07
旧ソ連軍ロシア軍兵器マニアの軍事評論家も複数いるようですが当たり前と言えば当たり前な話で、何しろ冷戦時代はソ連は米国と軍事力で張り合っていたわけで、その兵器もいかにもロシア的なというか武骨で個性的なものが多く極めて魅力的だと思います。
兵器に限らず民族性としても競争主義的な合理性を超えた何やら奥の深いものを感じてしまうのです。

とは言え、政権によるジャーナリストに対する迫害はかなり陰惨なようですね。
迫害どころか生命の保証がなくなり、しかもやり方が「ならず者」に手を下させて権力自体の手は汚さないような見せかけにしているところにタチの悪さを感じさせるものがあります。
これは旧ソ連体制のように直接に権力をもって批判的な人間を逮捕したり刑務所に入れたり処刑したりというのとは違って、見せかけ上では権力の弾圧という形を取らずに、偶然的な事件という見せかけで反対派を消してしまうという陰惨なものです。
目に見える権力の弾圧より、却ってこういうやり方の方が恐怖心を与えて強権支配には都合がいいかも知れません。
しかも形の上では権力による弾圧ではないのだから一応民主主義の体裁は保つことが出来ます。

政府に批判的なメディアを危険性のない範囲内で一部残しておくというのも一応民主主義国家の見せかけを保って欧米からの批判をかわすということで巧妙だと思います。

民主主義国家という見せかけを残して内実は全体主義と強権支配という政治体制は、あからさまな独裁体制より尚タチが悪いとも言えます。
そして、現代の日本が向かおうとしている政治体制もまさしく、このような見せかけの「民主主義」ではないかと思うのです。
返信する
旧ソ連マニアですか? (とら猫イーチ)
2015-12-08 19:14:08
 レーザー照射事件については、未だ捜査段階なので、何とも言えませんが、旧ソ連等の特定国家や、その軍のファンと云いますか、オタクは、可成り居ると思いますよ。

 その範疇では、ナチス・ドイツのマニアは相当数が居て、ナチス・ドイツ軍に拘って、軍装を収集したり、コスプレで自己満足に浸っている人が居て、そうした人たちを対象にした市場もあります。

 私自身も自分の趣味が、その昔からプラモデルの製作、中でも、第二次大戦中の英軍機に拘っていましたので、英軍(第二次大戦時ですが)マニアでした。 

 何しろ、プラモデルは、簡単に製作出来ても、塗装が難しいのです。 迷彩の色合いや、記号の復元がとても困難でした。 バトルオブブリテンの時代の何とか言う部隊の第何番機の塗装を再現するのですから、凄いマニアの世界でした。 結局、止めましたけれどもね。 神経が持たないので。。。 お金も。。。

 一時は、趣味と実益で、軍装(米軍)にも凝っていました。 生活必需品に良いのがありますからね。 下着類等は、一般向けよりも最新のものがあります。 今も米軍用の冬季防寒下着の上下を着ていますが、薄い繊維(ポーラテック)なのに暖かいですよ。

 昔は、円高だったので、米国から個人輸入で色々と買い揃えました。 でも、この趣味は、時に、右翼に間違われるので困ります。 米国人には、何処の部隊に所属していたのか、と聞かれることがありますし。。。 

 しかし、旧ソ連マニアとは、珍しい! ま、アメ横へ行けば、例のN商店では、旧ソ連軍や、現ロシア軍の軍装でも売っていますけれどもね。 

 ああ、そう言えば、昔、旧ソ連製の軍用時計が流行ったことがありました。 ネジ式の玩具のような時計で、塗装が色々とありましたが、みんな基本は同じでした。 秒針が、ピピと飛ぶように進んで、時間は、不正確で、時計の役目を果たせない代物でした。 ボストークと云う会社のものでした。 今でもあるのでしょうか。。。

 それに比べて、英軍用のG10は、スイスの部品使用の電池式で、精確無比でした。 これだけで勝負あった、と思いましたね。 今も現役で、使っています。

返信する
身に迫る危険 (リベラ・メ)
2015-12-08 17:16:33
沖縄の捕まった男性が、“本当に”「反基地」の活動に関わっていたのかどうか分かりませんが、“もし”活動していたのなら、大変まずい事になりましたね。この事件を口実にして、“活動家や活動を支援する人達全員を”逮捕・拘束するでしょう。となれば、私達の直ぐ側に“危険は迫っている”訳で…。
返信する

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