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「イスラム国」邦人人質殺害予告事件で、「イスラム国」に拘束された後藤健二さんとみられる男性が、湯川遥菜さんは既に殺害されたとの声明を読み上げる画像がインターネット上に掲載されました。
まず、湯川さんのご無事を心からお祈り申し上げたいと思います。
また、もしこれが事実なら、第１に「イスラム国」の蛮行に満腔の怒りを表明しておきたいと思います。
さらには、安倍政権の人命軽視の態度に改めて抗議します。
「イスラム国」事件 最初からやる気のない安倍政権はすでに日本人人質を見捨てている
15/01/23
ただ、全くの素人考えで大変申し訳ないのですが、今回の「動画」を「イスラム国」が流した真正なものだと即断するのは早いのではないでしょうか。
以下、私の抱いた疑問点の数々をあげたいと思います。
最初にお断りしておきますが、湯川さんに生きていて欲しいという気持ちから無意識のうちに判断を誤っているかもしれません。
しかし、今の時点で湯川さんが亡くなっていると決め付けて諦めるのは早いし、この画像だけをもって安倍政権をあまり責めていると、湯川さんがご存命だった場合に安倍政権を利することになるのではないかという危惧もあるのです。
では、さっそく私の疑問点ですが、まず第１に、１人１億ドルもの身代金の要求からいきなり一人の女性の身柄の引き渡しに要求を替えるなんてあまりにも不自然だと思います。
その女性が彼らにとってどれほど重要な人物なのかはわかりませんが、「イスラム国」の人間で他国に逮捕されている者は多数あるはずなのに、１人だけの解放だけ指定することは解せません。
それに、最近金詰まりになったがために本件犯行に及んだとされる「イスラム国」の方針変更としてはかなり不合理な気がします。
もし本件の画像が本物なら、身代金目的だから安倍首相の外交姿勢の問題ではないと主張してきた「識者」達はどう責任を取るのかということにはなりますが。
「イスラム国」が身代金代わりに解放を要求したという女性の名前も、ヨルダンで死刑判決を受けているくらいですから、「イスラム国」以外の人間でも調べればすぐにわかり、利用できる気がします。
また、今回は「動画」は、静止画と音声の組み合わせということですが、これだと捏造品をでっち上げやすいと思うのです。
静止画像を加工するのは動画より簡単そうですし、英語で流れる声が後藤さんのものだと声紋などで確認するのは困難で時間もかかるでしょう。
その間、この「愉快犯」は充分楽しめるわけです。
それにもしこの画像が捏造なら、その作成者は日本人とも限りません。音声は英語ですし世界中の誰でも作ろうと思えば作れます。
ただ、これも、ネトウヨがおかしなコラージュをいっぱい作るから、私が猜疑心に苛まれているのかもしれませんが。
こういうことやる奴ら、本当にゲス
そもそも、今回の画像が「イスラム国」の作ったものなら、前回と同じく本当の動画を作るのはたやすいことですから、なぜ今回だけ静止画像にしたのか理由がわかりません。
また、本当に湯川さんを殺害したのなら、その場面はなぜ写さないのでしょうか。
２０１４年８月以降、「イスラム国」は米英の記者や援助関係者らを殺害してきましたが、その際に公開された動画では、すべて人質が殺害される様子まで映し出されていたそうですから、どうにも腑に落ちません。
さらには、２０１５年１月２０日に公開された動画には、画面の隅に「イスラム国」のメディア部門「フルカーン」のロゴが映し出されていましたが、今回の画像にはそれも見当たらないというのです。
また、前回の動画でも写っていましたが、「イスラム国」の流す動画では必ず登場するという、ナイフを持った黒づくめの男も出てきません。
テレビも新聞も政府も、今回の「動画」が本物であることを前提に動いている中で、ど素人の私がこのような疑問を呈するのはかなり勇気がいるのですが、私という法律家が相当用心深い男である事を知っていただく？という意味で、あえて問題提起させていただいた次第です。
とにかく拙速な判断だけは避けるべきだと考えます。
そして、人質になった方々のことを思えば、むしろ私の予想が当たっていたら良いのにと思わずにはいられません。
希望的観測に過ぎたでしょうか。
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追伸
事件発生当初から、マスメディアや世論の、身柄拘束されたお二人を扱う大きさ・頻度・内容にかなり差があるのが気になってきました。
被害者の属性は問題ではなく、ただその命が脅かされていることだけが問題なのではないでしょうか。
命の重さは平等である。
こういう時だからこそ、この原則を常に忘れないようにするのが大切だと思います。
追伸２
私が知らなかっただけで、「イスラム国」が釈放を要求した女性は重要人物のようです。
サジダ・リシャウィ死刑囚とは何者か アンマン連続テロに関与した女性テロリスト
【カイロ＝大内清】後藤健二さんとみられる男性が画像の中で言及した女性、サジダ・アルリシャウィ死刑囚は、２００５年にヨルダンの首都アンマンでの連続ホテル爆破テロに関与し、同国で死刑判決を受けている人物だ。
アラブのメディアによると、アルリシャウィ死刑囚は０５年、夫のフセイン・シャマリ容疑者とともにアンマン市内のホテルで自爆テロを図ったが、爆弾が爆発せず失敗。シャマリ容疑者はその場で自爆した。この事件では別の２つのホテルなども標的となり、少なくとも計６０人が死亡している。
アルリシャウィ死刑囚は１９７０年生まれで、イスラム国の前身である「イラクの聖戦アルカーイダ組織」を率いたザルカウィ容疑者の側近の親族とされる。ザルカウィ容疑者ら幹部とも近かった可能性は高く、イスラム国には象徴的な意味を持つ女性ジハーディスト（聖戦主義者）といえる。
アルリシャウィ死刑囚は２００６年、ヨルダンの裁判所で絞首刑を言い渡され、現在は同国内に収監中だ。イスラム国は、昨年１２月にシリア北部でイスラム国の捕虜となったヨルダン人操縦士の解放と引きかえに、同死刑囚の釈放を求めていたとの情報もある。
イスラム国拘束：新映像「日本政府と家族にも送信」
【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループに拘束された仙台市出身のジャーナリスト、後藤健二さん（４７）の新たな映像が２４日午後（日本時間２４日夜）、インターネット上の動画投稿サイトに公開された。後藤さんは同様に拘束されている千葉市出身の湯川遥菜さん（４２）の遺体とみられる写真を持たされ、男性の声で「湯川さんは既に殺害された」と英語で訴えた。内容の信ぴょう性や映像の投稿者の素性は明らかではない。これを受けて政府は２５日未明、首相官邸で関係者会議を開催。安倍晋三首相は「言語道断の許し難い暴挙だ。断固として非難する」と記者団に語った。
犯行グループは今月２０日、２人の殺害を予告する映像を公開し、政府に対して「７２時間以内に２億ドル（約２３５億円）を支払え」と要求していた。政府は無条件での即時解放を求めている。
新たに公開された映像は約３分間。真っ白な背景を背に、オレンジ色の服を着た後藤さんの静止画像が流れ、男性の声で英語でメッセージを伝えている。２０日に公開された映像にあった「イスラム国」の広報部門を示すロゴマークなどは今回の映像にはなかった。
声の主は不明だが、「私はゴトウ・ケンジ・ジョゴだ」と名乗っており、後藤さんの可能性がある。２０日の殺害予告映像でも「ＫＥＮＪＩ ＧＯＴＯ ＪＯＧＯ」と紹介されていた。映像では、後藤さんが、湯川さんのひざまずく姿などを写したとみられる２枚の画像を手にしているように見えるが、合成された可能性もある。
声の主は「湯川さんは殺害された。期限は与えられていたが、安倍（晋三首相）は脅迫を真剣に受け止めなかった。（２人を）拘束していた者たちは、ただちに言葉を実行した」と主張。さらに「彼ら（犯行グループ）はもはや金を求めていない。要求はシンプルだ。ヨルダンで拘束されている女が釈放されれば、私はすぐに解放される」と述べ、要求事項に変更があったことを示唆した。
映像では同様のメッセージが、日本政府と後藤さんの家族に送られたと説明。声の主が、後藤さんの妻とみられる女性の名を呼び、「愛している。２人の娘に会いたい。家族や友人、報道機関と協力し、あきらめずに政府に圧力をかけてほしい」という言葉もあった。
新たに釈放を要求された女の氏名は「サジダ・リシャウィ」。英ＢＢＣによると、同姓同名の女は２００５年にヨルダンの首都アンマンで起きた自爆テロ事件に関与したとして、ヨルダン当局に拘束され、死刑判決を受けている。この女はイスラム国の前身組織の指導者と近い関係にある。イスラム国が、昨年１２月に拘束したヨルダン軍のパイロットと女の「捕虜交換」を要求していたとの情報もある。
新たな映像は、静止画と音声を組み合わせたもので、過去のイスラム国による人質事件とは相違があるが人質にイスラム国の主張を代弁させるスタイルの映像は、過去にも確認されている。
殺害された可能性がある湯川さんは軍事関連会社経営者で、昨年７月下旬にシリア入りし、８月にイスラム国に拘束されたとみられている。後藤さんは昨年１１月ごろ、シリア北部でイスラム国に拘束された可能性が高い。湯川さんは民間軍事会社の運営準備、後藤さんは旧知の湯川さん救出や取材が目的だったとみられている。
犯行グループは、安倍首相が中東を訪問し、非軍事分野で約２億ドル規模のイスラム国対策を表明したことを受ける形で、２人の殺害を予告し、支援額と同額の身代金を要求していた。
2015年01月25日 03時08分 毎日新聞
イスラム国拘束：後藤さん新映像のメッセージ要旨
イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループに拘束された仙台市出身のジャーナリスト、後藤健二さん（４７）の新たな映像が２４日午後（日本時間２４日夜）、インターネット上の動画投稿サイトに公開された。新たな映像で流れたメッセージの内容は次の通り。
私はゴトウ・ケンジ・ジョゴだ。あなたがたは私の同房、ユカワ・ハルナがイスラム国の地において殺害された写真を見た。あなたがたは警告と期限を聞いた。われわれを捕捉した人々は、その警告に沿って行動した。安倍（首相）がハルナを殺害した。あなたは警告を深刻に受け止めず、期限の７２時間内に行動しなかった。愛する妻よ。愛している。２人の娘に会いたい。どうか、私にも同じことが起きないようにしてほしい。あきらめるな。あなたは私の家族、友人、同僚たちとともに政府に圧力を加え続けなくてはいけない。彼らの要求は易しく、またフェアになった。彼らはもはや金は要求していない。だから、テロリストに金を渡すことを心配する必要はない。彼らは、ただ獄中にある彼らの姉妹、サジダ・リシャウィの解放を求めているだけだ。それはシンプルだ。あなたがたはサジダを釈放すれば私は解放される。日本政府は石を投げれば届く距離にいる。日本政府代表団は皮肉なことに、彼らの姉妹が獄中にあるヨルダンにいる。私は強調したい。いかに私の命を助けることが簡単なことか。これがこの世での最後の時間になるかもしれない。この言葉をあなたが聞く私の最後の言葉にしないでほしい。どうか安倍（首相）に私を殺させないでほしい。
2015年01月25日 02時37分 毎日新聞
新たな動画、女性囚人の釈放要求 男性の声でメッセージ
山西厚2015年1月25日3時52分 朝日新聞
インターネットに投稿された後藤健二さんの画像
新たに公開された画像では、オレンジ色の服を着た後藤健二さんが、手に写真を持って映し出されている。
特集「イスラム国」
「このメッセージは、ケンジ・ゴトウ・ジョウゴの家族と日本政府に届いている」という英語字幕で始まる。後藤さんとみられる男性は静止したまま。男性の声で英語のメッセージが流れ、アラビア語の字幕がついている。後藤さんの知人によると、流れた音声は後藤さん本人の声に似ている。
要求が身代金から囚人の釈放に変わったことを告げた際、「サジーダ・ラシャウィ」という女性の釈放を求めている。２００５年にヨルダンの首都アンマンで起きた爆破事件に関与したとして、ヨルダンに収監されている人物とみられる。
また、「これが私の最後の言葉にならないようにして欲しい。安倍首相に私も殺させないで欲しい」とも訴えている。
今回の画像は、これまでに「イスラム国」が公開した動画と異なる点が多い。
２０日に公開された動画には、画面の隅に「イスラム国」のメディア部門「フルカーン」のロゴが映し出されていた。今回の画像にはロゴが見当たらない。
昨年８月以降、「イスラム国」は米英の記者や援助関係者らを殺害してきた。その際に公開された動画では、人質が殺害される様子まで映し出されていた。
今回の画像にはそうした場面はなく、ナイフを左手に持ってメッセージを語る黒ずくめの男が映っていない点でも、これまで同部門が制作したとされた動画とは異なっている。英語の字幕がついた画像も公開されている。（山西厚）
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２．くだらないコラージュ作った人らには
「発信元、ＩＳＩＳにばれてるんじゃないの？」と言っておきます。
交渉姿勢を示しているだけ、小泉政権よりは、まだましです。小泉政権時代の、人質に対するバッシング、日本に対する欧米人の不信・軽蔑を招きました。
だから、合成映像を使わざるを得なかったのでしょう。
身代金を払わないから殺したという大義名分を得るためのヤラセというか…
だからこそ、2億ドルという受け入れられないような金額にしたのだと思われます。
つまり、ここまでは彼らの計算通り。
「要求を飲まないと本当に殺される」という強烈なメッセージを発することで、真の狙いである「仲間の奪還」をしたいのではないでしょうか？
これがうまくいかないと見るや、人質交換に切り替え、日本政府がヨルダンに対して、と同時に日本国民が日本政府に対してヨルダンに圧力を掛けさせろという要求に変わった。
イスラム国の意図するところは、誘拐ビジネスに加え、もし身代金を払わなければ日本政府と日本国民の対立、もし身代金を払えば日本と米国の対立を、人質交換をすればヨルダン政府とヨルダン国民の対立を引き起こそうとするものではないのか？
どう転ぼうとイスラム国に損はないのだ。
相手の意図に乗せられずに、残る一人の解決が図られることを願うばかりだが、
イスラム国を非難するより、政府批判に精力を注ぎ込み、イスラム国に踊らされてい国民や言論人が多いように感じで危惧する。
少なくとも、イスラム国に敵対する安倍総理に反応して人質を取って要求をしているという浅い話ではない。
今回の問題で政府を非難する方たちは、本当にイスラム国の手のひらで踊っていないと確信もっていえますか？
○でも日本政府が身代金を出すような事はしないだろうって向こうも読んでいて、あの時点で既に湯川は殺されていたとも考えられるんですね。
○あの二人並んでいるような映像は、合成ですよね。で、後藤がシャンとしているのに対して湯川はシュンとしているでしょう。もうすぐ殺されるところだったんですよ。
○あの側で、人を殺すのが楽しくてしようがないって顔をした男がナイフを舐め々出番を待っていたんですよ、きっと。
○で、予告していた７２時間が経過したので、彼らは予定通りの行動に出たんですね。湯川は殺したが、後藤は返してやってもよい。あのヨルダンで死刑を宣告されているイラク人の女との引き換えが条件だってね。
○ヨルダンにしてみれば、日本人の人質を解放させるために、自国で捕えた自爆テロの実行犯(もちろん未遂)を解放するって事になりますよね。これって国民が納得しますかね。これって「離間の計」ってやつじゃありませんか？
○それと、「イスラム国」はその自爆テロに失敗した女を引き取ってどうするんでしょう。まさか今度はちゃんと紐を引っ張れとか言ってもっぺんやらせるつもりじゃないでしょうね。