橋下徹知事と「大阪維新の会」が府と大阪市の9月議会に提出を予定している「教育基本条例案」について、定例の大阪府教育委員会会議がさきほど開かれました。
この中で、「百ます計算」で知られ、学力向上を掲げる橋下知事の要請で教育委員に就任した陰山英男委員(立命館大教授)が、
「教員の管理を強化すれば現場がよくなるという発想は根本から間違っている」
「この条例で大阪の教育がよくなるとは思えない。学力は上がってきているのに、今まで作り上げてきたものを自分たちで壊すことになる。耐えられない」
として
「(可決されれば)辞めますよ」
などと激しく反発しました。
このほか、意見表明ができない府教育長の中西正人氏以外の5人の教育委員全員が
「ものすごく乱暴」
と批判し、
「この条例ではやっていけない。総辞職するしかない」
とまで言って、反対の姿勢を示しました。
約90分の話し合いのうち、大半が条例への反発と疑問で占めたということです。
そう、橋下・維新の会のやりかた、制定した条例、制定準備段階の条例、すべてが乱暴の一言です。
「島田紳助さんのおかげで知事になれた」橋下府知事「政治に不正はつきもの」「やりたい放題」条例案
教育委員の反発ももっともです。
まともに教育のことを知っている人間なら、この条例ほど、教育の根本にはずれた物はないと感じるのは当然ですから。
橋下さんは何か個人的に教師に恨みでもあって、こんな発想になったのではないかと思うほどです。
橋下・維新の会「教育基本条例」案批判1 教育の基本を外れた教育基本条例 子ども未来法律事務所通信11
特に異論が相次いだのが、一定の比率の教員に最低評価を行わなければならないなどと定めた管理強化の規定です。
陰山委員は
「あの先生を辞めさせたいといういじめが始まる」
「評価者の方向ばかり向く教員や、一部の保護者とつるむ教員も出てきます。(現場は)むちゃくちゃになりますよ」
などと反対理由を述べ、
「これで学力が上がりますか、先生のやる気が上がりますか」
と訴えました。
陰山委員と共に橋下知事の肝いりで委員に選ばれた小河勝委員(大阪樟蔭女子大講師)も
「教員を管理し、処罰しようとする視点しかない」
と激しく批判しました。
政治の天才、橋下府知事が力を傾けるべき教育政策は他にあるはずです。
橋下府知事と維新の会は自分たちが教育委員をお願いした方々の意見に素直に耳を傾け、考え直し、ここはこの条例案を撤回して出直すべきです。
そうでないと、橋下知事が去った大阪府に憲法訴訟が起こって次の人が迷惑を受けるだけです。
橋下・維新の会「教育基本条例」案批判2 最高裁判例から見て過度の政治介入をする教育基本条例は憲法違反
悪いこと言わないから橋下さん、考え直しなはれと思われた方は
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大阪府教委:「維新の会」教育条例案…教育委員全員が反対
大阪府教委の教育委員会会議が16日開かれ、橋下徹・大阪府知事が代表を務める首長政党「大阪維新の会」が9月府議会に提案予定の「教育基本条例案」に対し、意見表明ができない府教育長の中西正人氏以外の5人の教育委員全員が「ものすごく乱暴」などと批判し、反対の姿勢を示した。
同条例案は、教育行政への政治的関与を強めることを主眼としており、教員の懲戒規定を明確化したり、首長が設定した目標を実現する責務を果たさない教育委員を罷免できるなどの内容を含む。
5人のうち、陰山英男氏(立命館大教授)と小河勝氏(大阪樟蔭女子大講師)の2人は08年10月に橋下知事の肝いりで委員に選ばれたが、いずれも激しく批判した。特に陰山氏は「この条例で大阪の教育がよくなるとは思えない。学力は上がってきているのに、今まで作り上げてきたものを自分たちで壊すことになる。耐えられない」と述べ、条例案が可決されれば辞任する考えを表明した。小河氏も「教員を管理し、処罰しようとする視点しかない」と反対論を展開した。【田中博子】
毎日新聞 2011年9月16日 13時16分(最終更新 9月16日 13時23分)
少なくとも、行政の長は、教育分野を伸び伸びと、暖かい環境に育てるよう、職務上の公務として務める義務を負っています。これは、現実の学校教育、社会教育に携わる者の、人間として求められる資質の問題でしょう
上に立つものは、常にこのような配慮をしなければならない。その意味から、橋下元知事は、残念ながら最低の首長だったと、申せましょう。眞に、残念でした!
現場の教師たちの本当の姿も知らず、外から眺めて、勝手な思い込みでおっしゃってるのではないですよね?
腐りきっていると言い切れるのは、いえる権利があるのは、現場の大変さも何もかも知ったうえで、ご自身が現場で働いている教師のひとりであり、なおかつ誰にも批判されるいわれのないほど役立つ働きをなさっていてこそですよ。
いろいろな意味で、とおっしゃいますが、どんな意味で?
新聞記事に出てくる教師が、まさかすべてだとは思ってはいないですよね?
橋下知事は、改革ではなくたんなる破壊を行っているだけで、大阪の子供たちをどんどん追いつめてほんとうなら行けるはずの高校さえ奪われていきつつあるのですよ。何も知らずにおろかなマスコミの報道や、橋下知事の嘘やごまかしを信じ込んではいけませんよ。
教育改革は実はそんなに難しくないのですが、ポイントを外すと水掛け論になります。
教員に対する審査ですが、現実問題としてどうやって審査するかが問題なのです。授業内容に関することなら、どんなボケ教員でも小中の問題ぐらいクリアするから意味ないし、進学実績で図るわけにもいきません。
子ども達の成績を底上げる方法は一つしかありません。ある程度の成績に達しない子どもは落第させることです。これを小中学校に導入するのです。落第者はもちろん、学費の支払いを発生させます。するとこれは家庭のしつけの問題となります。宿題をしないような子どもだから成績が伸びないのです。勉強しなくても卒業出来る状態でいくら教員を変えようが、カリキュラムを変えようが全体の底上げができるはずがありません。
そして教員の首切りは別に考えなければなりません。審査が事実上不可能であるならば方法は一つです。任期制です。一定期間ごとに採用試験をやり直すのです。そうすれば、教員の目の色も変わりますし、若くて有望な教員が採用され、平均年齢も下がるでしょう。無理!と思われますか? でも多くの大学で導入されてます。
でも落第制度と任期制は、国レベルで法律を変えねばなりません。はっきりいいます。地方レベルでは教育改革はできません。そのポイントを外して論議しても水掛け論になります。
早急にです。
Unknownさん教えてください。
いいですか?
当然クリアしていなければならないような内容ではないか。
それを反対署名?って3分の2って…。
そんな怠慢な教師はいらん!
やめさせればいい!
志高い教師を目指すひとはほかにたくさんいる。
腐った大阪府教育現場を大きく変える条例なのである!
賛成!
まじめに教育のことを考えていれば、自分の子供を現在の大阪の公立校に通わせようとは思わないでしょう。また子供を私学に通わせる経済的なゆとりのない一般家庭においては、早急な公立校の改善こそが唯一の救いです。
>橋下さんは何か個人的に教師に恨みでもあって、こんな発想になったのではないかと思うほどです。
橋本知事の発言も、条例案も確かに乱暴です。
しかしその源は、またこれらを支持する府民が少なくない理由は、現状の公立校の問題です。
(残念ながら子供を私学に通わせる経済的余裕を持つ法曹にとって、これらの問題は「別の世界」の問題なのかもしれません)
問題の根幹は現在の大阪の公立校をどう改善するか、であり、それを「教員に対する個人的な恨み」と下衆な勘ぐりをしてしまっては理解が難しくなると思います。
よった、わたしは、この憲法、教育基本法、その他教育その他、関係する法令に、反するとして、国家賠償法訴訟を、提起します。
この問題は、単に教育論に留まらず、文部科学省の予算、決算、その地方公共団体に対する交付金、補助金、委託費、研究費など、国費を初めとして多額の公金、国税と地方税などが、支出されているので、司法の厳正な検証を要するものです。
当該閲覧のためのホームページは、
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/professor
実際問題として大阪の私学と比べて平均給与は高く、逆に教員のレベルは残念ながら低い。「改善されている」と筆者はおっしゃいますし、実際にそうした面も見られます。
しかし、これで十分か、といわれれば多くの人が疑問に思うでしょう・・・
私も知事の手法に完全に賛成するわけではありませんが、まず現実問題として「公立教員と私学教員とのレベル差」「大阪と他都道府県との学力差」という大きな問題があるという前提を理解する必要があると思います。
その前提を踏まえた上でただ「反対」を言うばかりではなく、建設的な対案などが考察されていれば、この記事もより実りあるものになったのではないか、と思います。
また教育委員会自体についてもその報酬と成果には多くの人が疑問を持っている事でしょう。
一般に法曹は高収入かつ、一般社会から閉鎖された環境で過ごす為か、しばしば社会問題に対してずれた発言をされる方が出てきます。その辺りを踏まえてご発言されないといけないかもしれません。
自分たちの勝手な意見でしょう。
それとは別に教育委員が子ども・親・教師という現場の声を聴かなかったらそれの方がおかしいです。
いずれにしても、教育への民意の反映を言うなら教育委員公選制を唱えるべきで、それを言わないで首長や議会の多数派の意見を反映することばかり言うのは、民主主義よりも自分たちの教育支配を重視している何よりの証拠です。
彼らの意見は重要ではないと考えるからです。
何度も先生はこのお話しを記載していますが,なぜ教育委員は当該条例によって重大な利害を有する者の意見を重要視するのでしょうか。。どんな優秀な裁判官でも利害関係をもっていたら判断させてもらえませんよね。。。
上から押さえつけたら、先生達も経営者に虐げられた中間管理職が部下をいたぶるように、生徒達に接すると思いますよ。
いろいろと、教師を批判したいのは、それなりの理由を持っているのだが、先ず自分でも教員と同じく、教職免許証の必要単位を、大学・大学院などの教職課程で学び、さらに教育実習を実際にして、これらを一定の成績で無事に卒業するだけの勉強を履修した上で、他の教師を評価すべきです。
根拠なしに、勝手なことを言っても、無意味ですから、この点については十分に注意を要する。プロとアマとは、評価に違いがあるのは、洋の東西を問わず昔から決まっている。
教育は、その意味から専門職であることを、忘れないでください。ここを見失うと、全部に狂いが生じて論旨がバラバラになってしまいます。
自分が中高生だったときの狭い狭い見方で、
その時に出会った体験だけで教師や教育を断罪するのは、
それこそダメ大人だ。
優秀な教師は、管理されなくても成長する。
成長することを放棄した教師にはテコ入れが必要。
でも一番上のコメントのように、
「十把一絡げ」に教師や教育を「ダメ」「無意味」視する、
成長することを放棄した大人が多すぎる。
そういう見方で教育を切っても誰も幸せになれない。
教師も教育も「必要なもの」だから。
よい教師をどう伸ばし、不十分な教師をどう支えるか、
そういう多様性を考えた施策が必要では?
急いで決めて、有無を言わせず、上から押しつけるのは、良くないと思います。
「素晴らしい」の認識も各自違うでしょうし、逆に「とんでもない教師」との認識も人それぞれ。
私は中学の担任は素晴らしいと思い、恩人でしたが、友人は嫌いだったそうですし。
それに、イマイチな教師からも、それこそ反面教師として学べることが沢山ありました。
それぞれの現場で議論を重ねて臨機応変に対応出来る環境の方が、これから様々な業種・社風の現場に携わるであろう子供達にとっては良い社会教育になると思うのですが。
本当に「とんでもない」教師(虐待だとか、セクハラだとかパワハラだとか)に当たった時に相談しやすい環境を整えるだけで良いのではと思います。
多様性の無い社会は長期に亘っては弱体化しますのでね。
学力低下は読書習慣の激減と子供の人数が減り、競争する機会が少なくなった為ということの方が大きいと思います。
これは改善方法は強化するとして、学校それぞれ教師それぞれのやり方で良いのでは。
教師の意欲、子供の意欲を引き出す方策を取るべきで、管理する側が楽をする方策を取るべきでは無いです。
学校で軍隊教育が行なわれていることに疑問のある方は、秋の恒例行事の運動会を見てください。あの小さな子達が、かつての学徒出陣の行進とダブって見えます。
人間を育てることを目的とする学校で、切捨てを前提とする人事制度を取り入れることに違和感を感じると同時に、こういう主張をする政治家が行政のトップに居ることに危機感を感じますね。
そうなった原因を顧みることなく、自己保全に努めた結果のことですから自業自得でしょ。
もとより橋下は、高校生と討論し、言い負かされそうになり
「おまえなんか大阪にいらない、出て行け」
と暴言を吐いた輩。
教育を語る資格がないのはもちろん、一般の社会人としても失格。
したがって、これは、ただ橋下知事と府議会、その他関連する地方公共団体などの議論と、不正手続きに任せている訳にはいかない。
よって、この右、憲法、教育基本法、その他関係法令に違反する問題を、司法の場において裁判の違憲、違法判決を求め、提訴とします。
教育は百年の計であって、一旦、その方向を誤ると、取り返しのつかない重大な事態に陥って、教育の対象である児童、生徒、学生、文部科学省の教育行政、教育制度へ、図り知れない損失を与える結果となります。
これは、一人、大阪府に限らない。
よって、全国の都道府県、市町村、文部科学省、国・政府、勿論、一般国民全体が、その影響を被るから、大阪府教育行政を含む、国、その他関連する地方公共団体を被告にして、違憲審査権行使請求の法律構成します。
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/professor
現場の教師以外に「教育の危機」を脱出する仕事はできないのです。
その教師を恫喝し、萎縮させ怯えさせて、「良い」教師に変身させることができるとでも言うのでしょうか。上司の意向ばかりを気にするイエスマンタイプの教師を良い教師と呼ぶのなら話は別ですが。
以下、毎日新聞の夕刊より。
「もっとも激しい反対論を展開したのは、橋下徹知事が就任後、学力低下が続く学校現場の改革を強力に進めるために任命した陰山英男委員だ。
陰山氏は冒頭から「10年後も今の(橋下知事の)支持率が続き、この政策が支持されているといえるのか」と切り出し、「維新が数の力で押し切るなら、根本的に同意できない。こういうことが起きないよう、(現行制度では)教育への政治介入にブレーキがかかっているのに」と激しくかみついた。
知事就任後に任命された元中学教師の小河勝委員も「教育は教師の誇りと情熱で支えられているのに、管理し、処罰するという観点しかない。条例は耐え難い」と悔しさをにじませた。
…中略…
さらに民間企業出身の川村群太郎委員(ダイキン工業役員)も「今までの論議を踏みにじって条例案で押さえ込む。子供への影響も大きい」と批判。「こんな横暴なことをするなら、全員で総辞職するしかないのでは」とつぶやくと、出席者全員が自嘲気味に笑う場面もあった。
以上の記事から、
教育委員は教師のみで構成されているのではないことがわかって頂けるかと思います。民間の企業人もいます。そして、橋下知事の肝煎りで教育委員に選ばれた人もいるのです。
その全員が反対している条例だということです。
読んでからコメントしてください。
良い教師に管理など必要ない。
悪い教師には管理が必要。
教師をやってる人物に会って素晴らしいと思うことは稀だ。
素晴らしい教師がいるのはわかってるが、素晴らしい教師よりも子供を預けるのを拒否したくなるような教師の方が多い。
ただ、教育基本条例案に関しては間違っているのだろうな。
もう一度つくり直すべき。
目を覚ましてください。
しかるべく、教師は、ソクラテスの哲理を以って、教育を司る教師たれ!
「政治的中立」というのは、民意を無視して好き勝手したい役人の決まり文句。
自己都合でしかない。
そこに、「あるべき教育」という視点は皆無。
何の役にも立たないような授業してる奴にまで高い給料払ってる状態を維持して何になる?
弁護士も同じように、参入障壁で職業利権を守ってる業界だから、
地に足のつかないわけのわからない主張をする奴が少なくない。
こういうバカを駆除するためにも、一定の管理を用いた教育改革は必須。
身分を守りたいだけの主張など、一般の国民・市民には何も響かない。
一度なれば身分が守られるなど馬鹿げている。
どこの封建社会だ?
批判に聞く耳を持つ必要のない現在の教育や弁護士のアホな主張よりも、
民意を無視できない政治の方がマシ。
国民・市民の在り方次第で教育も良くなる。
批判されるべきは、「政治的中立」だけが正解だと思ってるような、社会が見えてない弁護士の方だろう。
こちらもまた、然るべき淘汰が要求される。
多くの国民は期待しているぞ!