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ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

「図書館戦争」シリーズ

2012-04-24 22:57:44 | 読書
「図書館戦争」「図書館内乱」「図書館危機」「図書館革命」と続く本編と別冊が2冊の計6冊で構成される長編小説です。
著者は、「フリーター家を買う」「阪急電車」の有川浩さん。ちなみに女性の方です。
あまりの面白さに、結局全部読んでしまいました。

メディア良化法という法律が出来、良化隊が銃器を含む武力をもって体制に都合の悪い書物、報道を取り締まる世界で、表現の自由を守るため、図書館も武装、日々抗争を繰り返している世の中という設定。
最初はあまりに荒唐無稽、ありえんだろう、それ!と思っていたのですが、、、
そう言われてみると私も研修の講師で「片手落ち」という言葉を使ったら「講師が差別用語を使った。」とアンケートに書かれたことがあり、差別そのものではなく、その手の言葉狩りっていうのはあるもので、有川さん、やっぱ作家としてこういう設定、書きたかったんだろうなって思います。

でも、この話の本質は「表現の自由」ではありません。ラブコメです。
それも主人公がもてまくるとか、三角関係とか、そういうのではなく、あまりに一図で、不器用で、もどかしいほどじれったい、体育会系ラブ、とでも言ったらいいんでしょうかね。

ヒロインの郁と堂上教官、何しろ教官が実は高校時代のあこがれの王子さまだと気がつくのが2巻の終盤、3巻になってやっと自分の教官が好きという気持ちに気がつくという、もどかしいにもほどがあるスローな展開。
この二人以外にも、手塚と柴崎、小牧と毬江、くっつくまではもどかしいのに、くっついてからの甘さったら、もうこれはどうしたことだってほどのバカップルぶりが面白い。
玄田隊長と折口、緒方副隊長と加代子の、一見戦うしか能がない、いい年をしたおっさんもそれなりにドラマっぽい恋バナがあって、まー、こりゃなんなんだって思いながら、一気に6冊、読んじゃいました。

08年にノイタミナ枠でTVアニメ化されたのですが、6月に劇場版アニメが公開されるそうで、もうこれは絶対に見に行かなきゃって思ってます。

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