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ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

「遠回りする雛」(米澤穂信)

2012-05-23 01:02:18 | 読書
米澤穂信さんの古典部シリーズ第四作は短編集でした。

「愚者のエンドロ-ル」「クドリャフカの順番」は長編で、事件の謎解きも大がかりでしたが、今度のは、古典部シリーズ本来のとでもいうのでしょうか、とっても地味なミステリーです。

「やるべきことは手短に」は4月、もうすでにアニメ化された女郎蜘蛛の会という謎のクラブの話。
「大罪を犯す」は一学期、「正体見たり」は夏休みのお話で、これも「氷菓」事件の次に2話連続でアニメ化されるようです。

「心当たりのあるものは」は11月、「あきましておめでとう」はお正月、「手作りチョコレート事件」はバレンタイン、「遠回りする雛」は雛祭り、結構時系列が飛んでいます。

「手作りチョコレート事件」は里志と摩耶花の話、摩耶花が里志のことを好きなのは、里志本人も、周囲のみんなも知っているという珍しいシチュエーションでのバレンタインデーの出来事、里志って、意外とややこしい奴だったんですね。

それ以外はほぼえるとホータローの話といっていいでしょう。
えるという触媒を得て、時の流れとともにホータローが少しずつ変わっていく様子が見てとれます。
これがこの短編集の意図なんでしょう。

アニメは時系列的に文化祭の「クドリャフカの順番」で終了、「心当たりのあるものは」以降はアニメ化されないんでしょうが、やはり注目作は最後の2つ、「手作りチョコレート事件」と「遠回りする雛」。
特に「遠回りする雛」は、灰色の高校生活を望んでいたホータローくんはどこへやら、あれれ、ひょっとしてLOVE?みたいな感じ。

最新作の「二人の距離の概算」も来月文庫本化されるみたい。
うーん、「遠回りする雛」の流れからして、意味深なタイトルです。
楽しみ♪

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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無理しないで下さい…o(^o^)o (エーチャン事村上です…(⌒0⌒)/~~)
2012-05-23 21:34:57
私は、相田さんの石碑折り返しで、

顔振峠で、一杯やって帰ります…♪☆♪☆

では、では、\(^_^)(^_^)/
返信する
記事に関係のない書き込み (RASCAL)
2012-05-24 23:19:38
しかし、ここまで記事に何の関係のない、業務連絡みたいな書き込みを。。。

Aちゃんへ
まだ足が本調子ではないので、西武線の吾野駅から上がって、山羊のところで落ち合おうかなと思っています。
返信する

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