性に対するタブー感が、一昔前と今とでは大分変わってきている。そこには、ネット含めたさまざまなメディア上にあふれる情報によって、性の知識に接し始める年齢が確実に下がってきていることも原因のひとつかもしれない。これは、オーストラリアでの出来事ではあるが、7歳の男児が学校のトイレに女児を連れ込み、性的行為を強要したというショッキングなニュースである。
■小学1年生の男児が複数の女児をトイレで性的暴行
5月27日に掲載されたイギリス「Daily Mail」紙のレポートによると、オーストラリアのヴィクトリア州の小学校で、小学1年生の男児が複数の女児をトイレに引っ張り込み、性的暴行に及んだとのこと。これは、事件のあった小学校に2人の子どもを通わせている母親がABCラジオ局で明らかにしたことである。
ケイトと名乗るこの母親の話によれば、事件を目撃した自分の子どもが非常にショックを受けているということと、さらに、学校側がこの事件を隠ぺいしようとしているとのことである。
事件は、1年生の3学期に起こった。複数の女児をトイレに連れ込んだ男児は、むりやり女児たちの服を引きはがし、キスを強要するだけでなく、女児の秘部にキスをしたとのことである。
さらに、女児を跪かせ口を開けさせ、自分の性器を挿入したという。被害者の親たちは、プライバシー保護の為に事件を公表しないで欲しいと願い、学校側も悪い噂を恐れて、この事件は公にならなかったが、事件を知っていた子どもたちの数は学校側が把握していた人数よりも多く、その子どもたちを通じて事件が明らかになったということである。
プライバシーの保護も必要であるし、事件についての詳細を明らかにしてほしいと望んでいるわけではないが、こういった事件があったことは、きちんと話されるべきであるとケイトは主張している。
■大人の真似をしたかっただけなのか?
オーストラリア教育省のジェームズ・メリノ大臣はABCラジオで、「こういった年齢的に不適切な性行動は、関係者全員に衝撃と悲劇を与えた」と発言し、また「学校は加害者も被害者も、オーストラリアの法に定められている通りに保護されるようにしなければならい」と発言している。
理由や原因などの詳細は明らかにされていないが、小学1年生の男児に性衝動があったとは考えづらい。両親の性行為を見てしまったのだろうか、ネットでアダルト動画見てしまったのだろうか。男児にとっては、大人の真似をしたかっただけなのだろうか。そもそも犯罪と定義できるのだろうかもわからない。
エクストリームな「お医者さんごっこ」の延長と言えなくもないかもしれない。男児の気持ちはわからないが、これから日本でも同様な事件が起こらないとは言えない話題である。
(文=高夏五道)
※イメージ画像:「Thinkstock」より