「竹島の日」の式典が開かれた松江市中心部では22日、島根県警や応援の近隣県警の警察官が朝から約770人態勢で厳重警備を敷いた。式典前、日韓の民族団体のメンバーがそれぞれ姿を見せて警察官ともみ合いになるなど一時騒然となったが、けが人や逮捕者はなかった。
松江城近くの島根県庁に隣接する式典会場の県立武道館。周辺各所には朝から制服姿の警察官が立ち、通行人や車両の警戒に当たった。県庁や武道館の出入り口にはバリケードが設置され、民族団体の街宣車が近づくたびに封鎖された。
県警によると、この日午前、韓国人グループ数人が県庁近くで国旗を掲げて抗議行動を始めたところ、日本の民族団体に囲まれたため警察が保護し、バスで避難させた。一方、日本の民族団体の街宣車は20台で、マイクを通して「韓国による不法占拠が続く竹島の奪還に力を合わせよう」などと声を張り上げていた。