ある春の日の午後、
セーラが家でのんびり寛いでいると、突然、玄関のベルが鳴った。
ドアを開けると、そこに男が立っていた。
「こんにちは。お取り込み中すみませんが、ちょっとお聞かせ下さい。
あなたはアブノーマルなSEXについてどう思いますか?」
セーラはドアをバタンと閉めた。
翌日の午後、またもベルが鳴った。
ドアの小窓から外を伺うと昨日と同じ男だった。
「ご機嫌いかがですか。お騒がせしてすみませんが、お聞かせ下さい。
あなたはシックス・ナインのポーズでSEXするのは好きですか?」
「このケダモノ! どっかに失せないさい! 警察を呼ぶわよ!」
更に翌日の午後、
またベルが鳴り、ドアの小窓から外を伺うとまた同じ男がいた。
「あなたにしつこくまとわりつく様ですが、気にしないで下さい。
あなたはオーガズム最高潮の瞬間に、
卑わいな言葉を聞くのが好きですか?」
「もう、我慢できないわ!
夫に全部、言いつけるわよ! 後で後悔しないでね!」
その日の夜、セーラは帰宅した夫にこれらを全て話して聞かせると、
夫はこう言った。
「もし、その男がもう1度やって来たら、俺はドアのこっち側で構えるから、
奴を出来るだけ引き留めといてくれ」
さて翌日の午後、いつものとおりにベルが鳴った。
「ご機嫌いかがですが、お会いできてうれしです。ちょっとお聞かせ下さい。
オーラルなSEXにはご関心はありますか?」
「ええ、そうね.... ありますわ」
「それでは、アブノーマルなSEXはどうですか?」
「ええ、大好きだわ」
「それで、シックス・ナインは?」
「ええ、それも大好きだわ」
「それでは、スパンキングや暴力的なSMプレイはいかがですか?」
「実は、心底、好き、なの」
「そういうことなら、あんたの旦那に伝えて下さい。
もし、自分のところで何もかもが出来るんなら、
なんで俺の家に来て、
俺の女房とわざわざベッドを供にする必要があるのかってね!」