疑惑噴出の「ライザップ」は本当に痩せるのか? フィジカルトレーナーに聞いた!
RIZAP(ライザップ)のビジネス手法に疑問を呈する声があがりはじめた。
「週刊新潮」(新潮社/6月18日号)が、「2カ月で37万円 『ライザップ』の客とスタッフが危ない!」というセンセーショナルなタイトルをつけ、トレーナーの8~9割がパートタイマーであるなど、ライザップがブラック企業であることを報じた。これに対し、ライザップ側は記事の撤回と謝罪を求めるなど、徹底抗戦の構えを示した。
記事の真偽はともかくとして、消費者側が知りたいのは、ライザップは本当に効果があるのかどうか? である。
まずは「二カ月間でこの体」というキャッチコピーにあるように、本当に痩せるのかどうか? について、これまで多くのスポーツ選手の身体をみてきた、とあるフィジカルトレーナーに取材をしたところ「二カ月間、食事制限をすれば、間違いなくダイエットできる」と太鼓判を押した。
ただ、こうも付け加える。
「食事制限で痩せるので、食事が元に戻れば、当然、リバウンドします。入会してから二カ月間、筋力トレーニングで筋肉量を増やし、太りにくい体を作り上げたとしても、運動を続けなければ、太ります。引退したスポーツ選手たちを見てください。現役時はあれだけ細マッチョだったのに、引退すると太ってしまう。食事制限するか、有酸素運動を続けなければ、人間は太ります」
つまり、ライザップに入会すれば、基本的にはダイエットに成功する。ただし、リバウンドしないようにするためには、退会後も食事制限するか、運動をし続けなければいけないということだ。
このことについては、複数のフィジカルトレーナーが「スポーツにかかわる人間ならば、当然の常識です」と口を揃えた。当たり前だが、二カ月間の努力だけで、一生の体形が維持されることなんて不可能に近い。
近年、ジム通いにハマっているというダウンタウンの松本人志も、同様のことを感じていたようで、「ムリな食事制限ナシ。かかる費用0円。ひたすら自分で自分を追い込む。。。それがマツザップ。。。会員非募集。」とツイートしている。
これは「好きなものは何を食べても構わない。そのかわり、翌日、絶対に有酸素運動を行え」というメッセージだと、とることもできるのではないだろうか。それは、プロスポーツ選手を見るフィジカルトレーナーたちが推奨しているトレーニングでもある。
このタイミングで意味深なツイートをした松本が、ライザップの報道をどのように考えているのか。『ワイドナショー』(フジテレビ)で取り上げてほしいものである。
(TV Journal編集部)