動物園でパンダの赤ちゃんが生まれた。
飼育員二人が名前を決めようとしたが、赤ちゃんの性別が判らない。
「近くまで行って調べてくるか」
「いや、母親パンダが怒るぞ。近付くのは無理だ」
「じゃあ近付かずに檻の外から聞いてみるのはどうだろう」
「赤ちゃんパンダにか?あんなに小さいのに答えられるかよ。もう少し
大きくなるまで待たなくては」
「ははは、バカだな。赤ちゃんパンダは無理でも母親パンダならどうだ?」
「なるほど!」
早速二人はパンダの檻に行くと、赤ちゃんを抱く母親パンダに呼びかけた。
「おーい、お前が産んだ赤ちゃんは雄か?雌か?」
「・・・」
パンダは不思議そうに見ているだけだった。
側でそんな二人を見ていた別の飼育員がため息をついた。
「あいつら・・・本当にバカだなあ」
翌日、彼は二人に中国語の辞書を貸してやった。
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