フロイトとユングが一緒にウィーンまで汽車の席で一緒になった。
ユングが、フロイトに話しかけた。
「すみません。今何時でしょうか?」
しかしフロイトは無視。
もう一度ユングは尋ねた。
けれども、やはりフロイトは知らんぷり。
ユングはイライラしてて、大声で叫び出した。
「時間を聞いてるだけなのに、どうして答えないんだ!」
するとフロイトはめんどくさそうに時計を取り出し、時間を告げた。ユングは怒りを抑えて尋ねた。
「先生、どうしてこんなにじらすんですか。訳を聞かせてくださいよ」
「んー、まあそれはこういう訳だ。
わしらが話を始めるだろ、
それがきっかけでお互い仲良くなる。
そしてウィーンについたら、わしはあんたを家に連れていき、
食事をごちそうすることになる。
すると、あんたはユング君はわしの娘に会うんだ。
美しい娘だよ。
そして君もいい若者だ。当然二人は恋に落ちる。
そして娘と結婚したいと言い出すだろう。
だが、いいかね。正直言ってわしは、
時計を持っていないような男に娘をやろうとは思わんのだよ」