村田製作所は30日、眼鏡の生産で有名な福井県鯖江市と共同で装着型端末「スマート眼鏡」を試作したと発表した。周辺環境に関連した情報をレンズに映す拡張現実(AR)機能を備え、眼鏡からテレビや照明を操作できる。
例えば、眼鏡をかけてテレビを見ると、電源やボリュームを操作できるメニューが現れ、眼鏡のフレームに埋め込んだ超小型スイッチを触って決定する仕組みだ。
村田がスイッチを開発し、レンズ部分にはソニー製のARディスプレーを内蔵した。フレームのデザインや生産を鯖江市の企業が手掛けたことで、ファッション性を高め、かけやすくした。
村田製作所は10月7日から10日まで千葉市で開催される「CEATEC(シーテック)ジャパン2015」で試作品を展示する。