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春風亭小朝の噺、「お菊の皿 (別名;皿屋敷)」

2015年06月03日 | 落語・民話

春風亭小朝の噺、「お菊の皿 (別名;皿屋敷)」によると。
 

  「昔、番町に青山鉄山という御武家さんの屋敷があった。

  そこに器量よしの腰元のお菊さんがいた。

  鉄山はお菊さんに横惚れをして気を引いたが”三平さん”という夫が居たので首を縦に振らなかった。

  その為意趣返しと言う事で、10枚組の葵の皿を預けた。

  1枚だけ隠して、組み皿を持ってこさせたが、何回数えても1枚足りない。

  お菊さんを井戸に吊しせっかんしたが、元より知らない事、返事が出来ない事をイイ事に斬り殺して、

  そのまま井戸に投げ込んだ。

  その後、お菊さんの幽霊が出て 『1枚、2枚・・・・9枚』と皿を数えた。

  そして鉄山は気が触れて自決した。」

と横町の隠居が説明してくれた。

町内の連中は今でも出るなら見に行くと言い出したが、

最後の9枚を聞いたら死んじゃうから5~6枚目で帰ってくれば大丈夫だろうと注意された。

 怖いもの見たさで、みんなで出掛けた。

井戸の回りで待っていると、丑三つ時に、

陰にこもって鐘が「ゴォ~~ン」と鳴ると月も隠れて人魂がポッポッと現れて、

お菊さんの幽霊が出てきた。

「1枚~ぃ、2枚~ぃ・・」、

「おいオイ、見ろよ、いい女だぜ」、

「ホントだ、下を向いている場合ではないよ。見てみな!」、

「3枚~ぃ、4枚~ぃ・・」、

「もうすぐ逃げだすからな」、

「5枚~ぃ、6枚~ぃ」、

「それ逃げろ!」で、逃げ帰ってきた。

 怖かったがあまりのい~い女なので、翌日は何人か増えて見に行った。

1週間もすると100人を越えた。 

ザワザワしながら時を待っていると、時間前に既に横に出ていた。

世間話をして井戸の中に隠れてしまったので、

呼び戻すと皿を数え始めた。

「1枚~ぃゴホゴホ、2枚~ぃゴホゴホ・・」、

「どうしたの」、

「風邪を引いたの」。

6枚を聞いて逃げ帰ってきた。

 評判が評判を呼び、興行師まで出てきて、

屋敷は満員になってしまった。

「1枚~ぃゴホゴホ、2枚~ぃゴホゴホ・・」、

「可哀相に、まだ風邪が治っていないぜ」、

「3枚~ぃゴホゴホ、4枚~ぃゴホゴホ・・」、

「そろそろ逃げる準備をしろよ」。

「5枚~ぃゴホゴホ、6枚~ぃゴホゴホ・・」、

「逃げられないよ。先が詰まって、動けない」。

「7枚~ぃゴホゴホ、8枚~ぃ・・」、

「オイ、何とかしろよ、死んじゃうよ。」、

「9枚~ぃ。10枚~・・」、

「アレ? 11枚・・・17枚って言ってるぜ」、

「18枚~ぃ、お終い」、

「オイオイ、お菊さん18枚とはどういう事だ!」、

「何枚数えたって私の勝手だろ」、

「お前は皿の数が足りなくて、鉄山に恨みを込めて9枚まで数えるのに、何で倍の18枚まで数えるだ」、

「分かんない人達だねェ~、明日は休むんだよ」。 


 

     

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