太平洋の真ん中で客船が沈没した。
そこで30代半ばのAさんBさん
お年寄りのCさんの三人がゴムボートに掴まり
避難していた。
見知らぬ者同士だが三人は懸命に声を掛け合って
救助が来るのを待っていた。
すると、三人の元に小瓶が流れてきた。
中には小さな人形のような女の子が
「ここから出してください」と訴えているではないか。
疲労で三人は頭がおかしくなってしまったのかもしれない、
しかし動いているのは確かである。
Aさんが瓶を開けて出してやると、女の子は
「ありがとうございました。
お礼に、あなたたちの願い事を一つだけ叶えて差し上げます」
と言った。
Aさんは喜んで
「俺の願いは決まっているさ。
妻や子供の待つ我が家に帰りたい」
と言って、その場から消え去った。
続いてBさんも同じ願いをし、
その場から消え去った。
そして最後にCさんの番になった。
「私は妻も子供もいないし、
家に帰っても独りぼっち。
海で漂流するのは辛かったが、
若い二人と声をかけあったりしてとても楽しかった。」
そして、こう願いを言った。
「あの二人を呼んでほしい」
気がつくと三人は太平洋の真ん中をさまよっていました。
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