たまにはほのぼの:
昔々あるところに、爺さまと婆さまが住んでおったとさ。
ある日、弱った鶴を助けた爺さまのところへ、きれいな娘さんが訪ねてきたそうな。
「お爺さま、お婆さま、どうか私をおいてください」
それから娘は部屋にこもり、なにやら機織仕事を始めたそうな。
もちろん覗いてはいけないと言いおって。障子に映るは鶴のシルエット。
「しめしめ、これで上等な反物ができるわい」と爺さまは出来あがるのを楽しみに待っておったんじゃが、月日は流れ、一向に出来る気配がない。
とうとう爺さまは待ちきれず、ある日障子を開けてこう言った。「三食昼寝つきで、毎日一体なにしとるんじゃい!このぐうたら鶴めーっ!」
「お爺さま、お言葉を返すようですが、私は鶴でなく、サギです」
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