日本全国の下水道の老朽化が課題となっている今日この頃、これまで何度も通り過ぎていた施設に、ふと足を踏み入れてみました。それは、地下鉄「櫛田神社前駅」からキャナルシティへ向かう途中にある、福岡市下水道博物館「ぽんプラザ」。
入口をくぐると、そこは予想以上に楽しい空間でした。押したくなるボタン、わかりやすく工夫された映像展示など、思わず引き込まれる仕掛けが満載。子どもから大人まで、誰でも楽しめる工夫が随所に散りばめられていました。
「下水道」と聞くと、どうしても「きたないもの」というイメージを持ちがちです。でも、この博物館で紹介されていたのは、そんな先入観をひっくり返すような驚きの事実の数々。例えば、汚水を分解する際に発生するガスが再利用されてエネルギーに変わったり、水素が作られたり。リンを抽出して肥料に、焼却灰は道路やコンクリートの材料に使われたりと、なんと100%リサイクルされているのです。特に福岡市では「水素ステーション」の建設も行われており、それは世界初の試みだというから驚きです。
そして何より心に残ったのは、この見えないインフラの裏側で、日々働いている人たちの存在。設備を運転する人、定期点検をする人、修理やメンテナンスを担う人、水質をチェックする人… 私たちが気持ちよく暮らせている背景には、目立たないけれど大切な働きがあり、そしてそれに携わる多くの方々がいる。福岡は、そんな人々や技術の力に守られているのだと、改めて感じることが出来ました。









