福岡応援blog

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生きものたちの楽園 ~和白干潟~

2024年10月13日 | 旅行

福岡市内からほど近い場所に、都会の喧騒を忘れさせる「和白干潟」が広がっています。アイランドシティが建設されていた頃に「和白干潟を守ろう」という運動があり、それで初めて、この場所の存在を知りました。最近、その和白干潟が「日本の里100選」に選ばれていたことを知り、訪れてみることにしました。

和白干潟へは「JR和白駅」か「JR唐の原駅」で降りて、海に向かって歩けば、辿り着くことが出来ます。しかし、両駅の中間地点あたりが一番眺めが良く、砂浜に降りるスロープもあるのでオススメです。実際に現地に足を踏み入れてみると、その広さに圧倒されました。遠浅の砂浜が果てしなく続いており、地図上では想像できなかった光景が目の前に広がっていました。

和白干潟の魅力は、ただ広い砂浜だけではありません。アオサのような水生植物が生えており、サギのような海鳥が羽を休めていました。湿った砂の上に、小さな穴や砂だんごが点在していて、小さなカニが忙しそうに出入りしています。さらには、ヤドカリのような巻貝も沢山いて、小さな子供が目を輝かせていました。

また、干潟の先には「海の中道」が広がっていて、独特の景観を外側から眺めることが出来ました。この場所に足を踏み入れなければ、この場所を守りたいとは思わなかったかもしれません。しかし、一度訪れてみると、この場所がなくなってしまったら残念だな、という気持ちが自然と湧いてきました。

和白干潟は、天神から志賀島へ向かうバス路線の途中にあります。多くの人は、この場所をスルーして「海の中道」や「志賀島」へ直行していると思いますが、ぜひ一度、途中で立ち寄ってみて欲しいです。


 


2024年のパワースポット・志賀島一周ドライブ

2024年10月05日 | 旅行

有名な風水の専門家が「2024年、日本で一番のパワースポット」と発言された事で、今年話題になっている「志賀島」を一周してきました。当初は、自転車でと思っていましたが、それは無謀な計画だったと判明しました。なぜならば、外側のルートは車道以外に殆ど道幅がなく、そのすぐ横は海となっています。また、内側のルートは、いびつな地形で見通しが悪く、道幅が狭いため、危険だと感じました。

なので、車での周遊が妥当でした。私は運転をしていないのですが、有名な「中西食堂」でサザエ丼を食べてからの「志賀島神社」参拝から始まり、左廻りにぐるっと一周しました。海にそそり立つ岩場や、福岡市内や海の中道、そして能古島などを見渡すことが出来、どの方向から見ても見ごたえのある景観が楽しめました。

但し、運転手にはその景色を堪能する余裕がなかったようです。見通しが効かないうえ、道が曲がりくねっているため、運転に集中せざるを得なかったからです。そこで、景色を楽しみながら観光できるよう、一時間に一周くらいのペースで回る観光バスを運行させたら良いのではないか、と思ってしまいました。

そして、最後の方に「金印公園」がありました。その展望台には、実物大の金印のレプリカが展示されており、福岡市内を海越しに一望できる絶景が広がっていました。ここは(正確な位置は特定されていないそうですが)おおよそ金印が発見されたと考えられている場所であり、思わず「ここで発見されたとは、どういう事なのだろう…」と、歴史の謎に思いを馳せてしまいました。

志賀島は「2024年最強のパワースポット」というだけでなく、独特の景観と歴史を感じられる場所でもありました。海風が冷たくなる前の、今の季節に行っておいて良かったです。

 

 


志賀島に行ってきました

2024年09月16日 | 旅行

今年「日本最強のパワースポット」に選ばれ、注目を集めている「志賀島」に行ってきました。JR「香椎駅」から海の中道線に乗り換え、終点の「西戸崎駅」で下車。島に渡るためには、さらにバスに乗る必要がありますが、そのバスの運行は1時間に1本程度。天気が良ければ、JR「西戸崎駅」近くのレンタサイクルを利用することも可能です。

今回、天候が不安定な関係から、バスに乗ることとしましたが、志賀島に渡る前の停留所で止まりました。散策しようと思ったが、特に何もない。次のバスを待つ間に、お手洗いに行きたくなりました。志賀島行きのバスが来たので、追いかけて乗ろうとしましたが、あと10メートルのところで出発されてしまいました。少し待って欲しかったものの、仕方なく歩いて志賀島まで向かうことに。

バス停1つ分くらいの距離を歩いた後、森の中の道を抜けると、左右に広がる美しい砂浜と、志賀島に続く1本道が見えてきました。両側から波が打ち寄せ、右にも左にも広がる絶景が壮観でした。この道を歩いて渡ることで、波の音や潮の香りを直に感じることができ、バスでは得られない特別な体験が出来ました。

驚いたのは、地図上では普通の道路として描かれていた道が、かなり砂で覆われていたことです。どうやら、海が荒れる日や満潮時に、波が砂を打ち上げてしまうようです。自然の力で形作られたこの道は、左右から打ち寄せる波の力で、さらなる陸地を形成しようとしているようにみえました。

ようやく志賀島に到着すると、入口近くに鳥居があり、ここから5分ほど歩けば「志賀海神社」に着くことができます。石段を上がると、海を一望できる神社が姿を現しました。ここは、海の神様である「青い龍」を祀っているらしく、志賀島が今年最強のパワースポットに選ばれた理由の1つは「辰年」だからかな、と思いました。

残念ながら、今回目当てにしていた(サザエ丼で有名な)「中西食堂」は閉店しており「金印公園」にも行けませんでした。しかし、ディズニーランドがそうであるように、回り切れなかった場所があるからこそ、再びこの場所を訪れたいと思えるのかもしれません。

次回はぜひ、JR「西戸崎駅」でレンタサイクルを借りて、志賀島一周してみたいなと思いました。

 

 


西公園でお花見

2024年03月31日 | 旅行

福岡でお花見といえば、まず思い浮かぶのは「大濠公園」かもしれません。しかし、実は福岡県内で唯一「さくらの名所100選」に選ばれているのは「西公園」なのをご存じでしょうか? 春の陽気に誘われ、そんな「西公園」を訪れてみると、新しい発見がいくつもありました。

地下鉄「大濠公園」駅の改札を出て、北に向かって歩いていくと、そこには若い桜の並木道が続いていました。以前はなかった風景なので、これからの新たな名所として育てていこうという意図が感じられました。少しずつ季節を重ねていくうちに、きっと見事な並木道になっていくのでしょう。

さらに進んでいくと、石畳のメイン通りの先に「光雲(てるも)神社」の大鳥居が見えてきます。西公園の正門のような存在感があり、思わず足を止めて見上げてしまうほどの迫力。以前はこぢんまりとしていた神社が、今では立派に整備されており、その変化に驚かされます。特に目を引いたのは、賽銭を投げ入れると「鶴の一声」が聞こえるユニークな賽銭箱。ここには長い行列ができており、参拝する人々のワクワク感が伝わってきました。

神社の説明を読むと、ここは「黒田官兵衛」「黒田長政」両公を祀る場所とのこと。江戸時代、この地に「福岡」という名前を付けたり、大濠公園を造るよう命じたのが、そのお二方だとされており、福岡の歴史を語る上で欠かせない存在だと知る事が出来ました。

さて、肝心の「桜」ですが、特定の箇所に集まっているというより、山全体が桜に包まれているような美しさでした。特に、桜越しに広がる海の景色とのコラボレーションが、この場所ならではの風情を醸し出しています。また「ウコン桜」というレモン色の珍しい桜も植樹されており、ふと目に入ったその色合いに思わず見とれてしまいました。

春の西公園は、歴史や自然、風景の美しさを一度に楽しめる、福岡のとっておきの場所でした。今後ますます進化していくであろう桜並木にも、注目していきたいものです。

 

 

 


北九州芸術劇場を5倍楽しむ方法

2023年01月09日 | 旅行

先日、九州交響楽団のニューイヤーコンサートを観に「北九州芸術劇場」に行きました。いつもの「アクロス福岡シンフォニーホール」でなく「北九州芸術劇場」に行った理由は、会場入りを5倍楽しむため、でした。

最寄り駅であるJR「西小倉駅」を降りると、前方に「リバーウォーク北九州」がみえます。ですが、早めに着いて余裕があれば、そこを通り過ぎて「松本清張記念館」のある入口から「小倉城」のある敷地に入るのが良いでしょう。

そしてまずは「小倉城」に入ります。入城料300円を取られますが、ここはケチらず入ってしまう事をおススメします。歴史には詳しくない私ですが、それでも「300円でこんなに楽しめるの?」という位の満足感がありました。新年という事もあったのか「孫次凧」の企画展をされており、よりお得に楽しめました。

そして、売店を兼ねた休憩所「しろテラス(無料)」に立ち寄り「小倉城庭園」に入ります。ここでプラス200円を取られます。離れで展示を行なっているので、そちらの展示内容に興味があれば、入って損はないでしょう(今開催されているのは「小倉織」の企画展で、自分は興味があったので楽しめました)。そうでなくても、1回くらいは話のネタに入ってみても良いかもしれません。

その後、是非立ち寄って欲しいのが、小倉城と同敷地内にある「八坂神社」。ここでは、日本で最初に和歌を詠んだとされている方が祀られており「文化芸術の神様」がいるとされています。芸術劇場に行かれる方であれば、何らかのご縁がありそうです。また、その和歌が「妻との新婚生活を願う歌」であったことから「縁結び」や「夫婦円満」のご利益があるともされています。

と、ここまで十分に楽しんだ後、芸術劇場がある「リバーウォーク北九州」に入ります。これは、世界的に評価の高い「キャナルシティ福岡」と同じ「福岡地所」によって作られた建築物であり、それを堪能するだけでも目の保養になります。中には「北九州市立美術館(分館)」があるので、内容に興味があれば、そちらも一緒に楽しむ事が出来ます。

そして、6階に上がると「北九州芸術劇場」になります。早めに着いて、ロビーからの景色も楽しんで頂くことをおススメします。

本当は、グルメフロアも楽しみたかったのですが、日本全国どこにでもありそうな店しか入っておらず「焼きカレーの店は、無いのかーい」とツッコミたくなりました。唯一見つけたのが、地元食材を使用した海鮮丼の店だったのですが、近々閉店するとの事で、ちょっと寂しい気持ちになりました。シロヤのパンが食べられる「シロヤカフェ」なんかがあるといいのになー って思いました。