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福岡応援blog

素敵な場所や美味しいお店、応援したいアーティストやスポーツ選手などの情報を中心に、福岡の魅力を発信しています。

フルーツの楽園 ~吉祥果~

2025年06月15日 | グルメ
天神の中心部「新天町商店街」の一角に、お気に入りのフルーツパーラーがあります。店の名前は「吉祥果(きっしょうか)」。場所は「釜めしビクトリア」の向かいあたり、朝倉市から直送された新鮮な果物を販売しているお店の2階にあります。

初めて訪れたとき、驚いたのは、プレートやケーキに盛り合わされたフルーツのゴージャス感。いちご・オレンジ・キウイ・パイン・メロン・ぶどうなど、様々なフルーツがふんだんに使われ、写真映えもバッチリ。生フルーツを使用しているためビタミンたっぷりで、心も体もよみがえるような、幸せな気持ちになれます。

しかも、うれしいのはその価格。ドリンクとセットにしても、なんと1,000円でお釣りがくるほど良心的です。もしかすると、1階の果物売り場で販売しきれないまま古くなってしまうはずのフルーツを使っているのかもしれません。ですが、このフルーツパーラーがフードロス対策として運営されているとしたら、それはそれで感動的。いずれにせよ、吉祥果は、間違いなく福岡を代表するスイーツ店の1つといえるでしょう 🥝✨

この記事を書いているうちに、再び、吉祥果のフルーツケーキを食べに行きたくなりました。



 

福岡市の近代化を支えた洋館 ~旧福岡県公会堂貴賓館~

2025年06月08日 | ミュージアム
福岡市中心部のアクロス福岡の近くにある、いかにも由緒ありそうな洋館「旧福岡県公会堂貴賓館」に入ってみました。入館料はわずか200円。入口近くの部屋では、この建物の歴史を紹介するビデオが上映されていました。

この建物は、明治時代に開催された「九州沖縄八県連合共進会」のために建てられたものだそう。現在の天神中央公園から警固神社にかけての敷地を会場とし、九州・沖縄の産物を紹介する大規模な博覧会で、会場を一周するには、なんと6キロも歩かなくてはいけなかったそうです。

これを機に福岡には路面電車が敷設され、会場は連日大賑わい。当時の博多区の人口5万人に対し、50日間の会期中の入場者数は、延べ80万人以上にも及びました。そして、大成功を収めたこのイベントは、福岡市が九州一の都市へと成長する契機へとつながっていきます。当時の写真をみると、貴賓館だけでなく、多くの建物がパビリオンのように立ち並び、壮観な景色が広がっていた事が分かります。そして、その象徴ともいえる貴賓館は、大阪万博の「太陽の塔」のように、博覧会の歴史を語るモニュメントとなっています。

時代とともに、この洋館は、校舎・裁判所などに役割を変え、現在は国の重要文化財に指定されています。一時、県庁の移転に伴う取り壊しが決まっていたものの、多くの市民の署名運動によって保存が決まったそうです。管理を担っているのは、明治時代に福岡県で創業した「日比谷花壇」。館内では花をテーマにしたイベントが多く行われており、華やかな社交場だった空間と、絶妙に調和しています。

アクロス博多に行かれることがありましたら、ぜひ立ち寄ってみてください。



 

街のオアシス ~ららぽーと福岡~

2025年06月06日 | 暮らし
話題になっていた大型ショッピングモール「ららぽーと福岡」へ、ようやく足を運ぶことができました。最寄駅であるJR竹下駅の改札口を出ると、案内板が設置されており、その誘導に従って進みました。ところが、途中から道が分からなくなり、通行人に尋ねると「そこですよ」とのこと。教えられた方向を見上げると、茶色いビルの壁に「LaLaport」という控えめな文字が。予想外の地味さに少し拍子抜けしながら近付くと、緑豊かな植栽が施されており、大都市の高級住宅街にあるショッピングモールのような、品格ある空間が広がっていました。

目を引いたのは、なんといっても等身大ガンダム。ガンダムはお台場にもありますが、ここのガンダムは一味違います。ららぽーとの開店時刻になるとテーマソングが流れ、実際に動くのです。その存在感は圧倒的で、多くの人がカメラやスマホを構え、その瞬間を映像に収めていました。

館内は、衣食住の店舗が揃っているのですが、印象的だったのはテイクアウトの充実ぶり。人気焼鳥店「八兵衛」が出店していたり、西鉄グループ運営の「レガネット」には自社製造のほか「博多いもっ子屋」や「八仙閣」の弁当・総菜が並び、さらに「Market365」でも「かね福」の弁当・総菜が豊富に取り揃えられていました。定番ながら「博多通りもん」のバラ売りもあり、買ったものをその場で味わえるよう、椅子やテーブルが数多く設置されていました。ベビー連れに人気の座敷スペースもあり、人に優しい施設だなと思いました。

ファッションに関してもユニークなサービスが。画像診断とアンケートを通して、自分に似合う色やブランドを無料診断してくれるのです。実際に試してみると、紹介されたブランドが「確かにこれは好きかも」と思えるものばかり。男性にも対応出来るので、ファッションに悩まれる方は是非、試してみて欲しいです。

生活雑貨の売場では、海外高級ブランドよりも「日本のいいもの」が光っていました。伝統工芸品を扱う「サヌイ織物」や「うなぎの寝床」、和食器専門店などが出店しており、食器が欲しい時、ここに行けば欲しいものが見つかりそうな気がしました。また「福岡おもちゃ美術館」では、木工教室が定期的に開催されており「大川家具」の端材を詰め放題で購入できるコーナーも。大川市のアンテナショップのような状態で、無料ゾーンだけでも楽しめました。

この地は、かつて「福岡市中央卸売市場 青果市場」があった場所。昭和43年から平成28年までの48年間、地域に根ざして愛されてきた歴史が、モニュメントとして残されています。歴史と未来、地元の文化が交差するこの場所は、福岡の新しい魅力を感じるのにぴったりのスポット。「ららぽーと福岡」は、福岡の日常に寄り添う、新しい風景のひとつになりそうです。



 

鶏の水炊きが美味しい店 ~喜水丸~

2025年06月01日 | グルメ
博多グルメといえば「もつ鍋」が有名ですが、もうひとつの鍋料理に「鶏の水炊き」があります。福岡に住み始めてXX年になる私ですが、実はこれまで「鶏の水炊き」を外で食べた事がありませんでした。どこで調べても値段が高く、なかなか手が出なかったからです。そんな私にとって「鶏の水炊き」とは、自宅で母が作っているもの。鍋に水と昆布と鶏肉と青菜を入れて炊き、ぽん酢で食べる――それが福岡の郷土料理だと思っていました。

そんなある日、博多駅筑紫口を出てすぐの「博多デイトスアネックス」1階にある「喜水丸」で、朝食メニューとして「鶏の水炊き定食」が提供されているのを発見。値段は1,700円台と、朝食にしては高めですが「鶏の水炊き」にしてはリーズナブル。しかも、ご飯と明太子が食べ放題と書いてあるのを見て、思い切って注文してみることに。

提供されたのは、カセットコンロに乗った一人用の小鍋。スタッフから「火を付けて沸騰後、5分経ったら食べられます」との説明を受け、期待しながら点火しました。鍋がぐつぐつと沸き始め、食べごろになった頃、ひと口食べて驚きました。ダシの旨味がしっかりと効いているので、薄味でも十分に美味しく、ポン酢を加える必要がないのです。スープを残すのは勿体ない、と思えるほどの美味しさです。

もつ鍋がスタミナ満点の「男の博多鍋」ならば、鶏の水炊きはヘルシーで上品な「女の博多鍋」といえるでしょう。普段の朝食では考えられない贅沢な一品ですが、早起きして食べた価値はあったと思います。



 

福岡市の縁結びパワースポット ~鳥飼八幡宮~

2025年05月30日 | 暮らし
福岡市には「縁結び」にご利益があるとされる神社仏閣が数多く存在しますが、その中でも「最強」と名高いのが「鳥飼八幡宮」です。それは、独身男女が集まって和歌を詠み合う「縁結びの宴」が、1,800年にわたって続けられているからです。源氏物語のような世界が今でも繰り広げられているという事実には、驚くばかりです。現在は本殿・拝殿が建替工事中となっていますが、仮殿の「式年遷宮」が、あの大名ガーデンシティを抑えて「福岡市都市景観賞・大賞」を受賞したことでも注目されています。そこで「今の鳥飼八幡宮を見ておきたい」という思いもあり、参拝してきました。

アクセスは地下鉄「唐人町駅」の2番出口から徒歩圏内。ただし、バス通り側にある鳥居は裏門にあたるため、反対側に回って正門から入るのがオススメです。鳥居をくぐると、境内に広がる緑に包まれ、福岡市の中心部にいることを忘れそうになります。境内に立つ「式年遷宮」は、一般的にイメージする神社の建築とは全く異なり、どちらかといえば古墳やピラミッドに近いフォルムをしていました。うれしいことに、建替後も環境に配慮し、壊さなくても良い設計となっているそうです。

参拝の後は「ご縁結びの紐」を手に取りました。2本で200円という手頃な価格で、色ごとに異なるご利益があるそうです。私は、行動力を意味する「真紅」を選びましたが、実りの象徴である「山吹色」が一番人気のようでした。1本は境内の樹木に、もう1本は自分の持ち物や部屋に結び付けることで、パワーを授かることができるそうです。境内は緑豊かで、紐を結べる樹木は複数あり、それぞれの木にも意味があります。特にイチョウの木には「永遠の若さ」を授けてくれるとの意味があるそうです。

なお、縁結びといえば「婚活専門」と思われがちですが「鳥飼八幡宮」は、売り手と買い手、親族との絆など、あらゆる「縁」を大切にしています。マルシェの開催や納骨堂の設置なども行われており、実は、幅広い世代のための多機能な神社です。建替工事中にも関わらず、これだけの見どころと楽しさがある鳥飼八幡宮。新しい本殿が完成した暁には、どれほど素晴らしい空間が広がるのか、今から期待が膨らみます。