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電気のいらない冷蔵庫

2007年05月06日 09時41分58秒 | エネルギー
 電気のいらない冷蔵庫がすでに発明されていたようです。ちなみに、ガス冷蔵庫でもありません。(^_^;)
 冷やすためにまったく外部からエネルギーを供給する必要が無い冷蔵庫ができていたのですな。

 テレビでも放送されていたようです。(URLから推測して一昨年の9月ですか。)

素敵な宇宙船地球号 ここが見どころ!!
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050918/index.html

 d(・・。)上のページの内容を読んでもらえば、だいたいその原理が想像できると思います。
 想像がつかない方は、発明者である工学博士の藤村靖之さんのホームページを観ていただきたい。

非電化冷蔵庫
http://www.hidenka.net/hidenkaseihin/frig/frig.htm#非電化冷蔵庫の構造と原理
情報元:
非電化工房
http://www.hidenka.net/jtop.htm
晴天の夜が3日に1日以上あれば、真夏の昼でも庫内を7~8℃くらいには維持できます。

 水の自然対流を利用して、冷蔵室内の熱を冷蔵庫の上部に集め、夜間の放射冷却によって冷媒である水を冷やすのですな。
 昼間は断熱材により覆われた冷蔵庫全体でひたすら保冷すると言う仕組み。
 日本では雲の多い日が多いので、うまく冷えない日が多いわけですが、モンゴルのような乾燥地帯では4℃の温度を維持できるようです。
 ちなみに、モンゴル仕様の非電化冷蔵庫は上のページのものより大雑把な仕組みです。でも、ほとんどの材料をモンゴルの遊牧民が簡単に手に入れられて、簡単につくることができるのですな。

モンゴル非電化プロジェクト
http://www.hidenka.net/mongolia/mongolia.htm

 電気が不要なわけですから、電気のインフラの無い砂漠のようなところでも使えるわけです。
 遊牧生活をしながらそれなりに豊かな生活をおくることができるのですな。
 モンゴルの遊牧民の生活と環境に適した援助のありかたであると言えます。

 発展途上国に援助する際に大事なことは、発展途上国でどのような環境に住み、どのような生活をしている人たちを対象にするかを明確にすることだと思います。
 外務省の官僚やショーシャが中心になって行うような援助は、その辺がはっきりしていないから上手くいかないのかも知れません。
 発展途上国ほど都市と地方のインフラの格差が激しいですからね。

 まぁ、単なる予算消化程度にしか考えていなかったのかも知れませんけどね。(´σ `) ホジホジ
 金を無駄に使えば使うほど、企業からの接待も厚くなり、企業への天下りの道もできるわけで...。以上グチです。

 援助を受ける側の発展途上国の官僚が経済オタク程度のレベルの知性しか無ければ、彼らの理想と考える生活は先進国の都市住民の生活でしょうし、援助する側の先進国の官僚が同じように経済オタクレベルの知性でしか無ければ、自分たちの身の回りのレベルでしか物事を考えることができませんから、無駄な大盤振舞の事業になってしまうのかも知れません。
 つくることを知らず、金を使うことしか能が無いのですから。

 無駄な大盤振舞の事業の一例として、電気のインフラもしっかりしていない地域にMRIなどの高度な医療機器を援助し、電力不足でほとんどお飾り状態なんてこともありました。
 医療現場の声を聞いてみれば、現場で必要としているものは電気の必要な高価な医療機器より、安価なワクチンなどの薬剤や注射器であったりした...。(-_-;)

 つくづく思いますが、つくることを知らない連中に金を任すことほど無駄な事はありません。
 無駄を通り過ぎて害悪とも言えますな。

 藤村博士に関連する情報で、次のような話しがあります。

電気を使わない「非電化」という選択肢(前編) ~道具を使うプロセスを愉しむことを忘れていませんか? - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル
http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/person/070223_hidenka01/index2.html
発明家とは「新しい選択肢を提供する仕事」
   ・
 21世紀を前に「訝しい」方向へばく進する様子を見ながら、藤村氏は発明家として「『グローバリズム』『電脳化』以外の選択肢がどんどん失われているのではないか」と思い至る。
 「こうした選択肢の乏しさは、日本だけではなく、発展途上国も同じでした。元々、発明家として果たすべき役割は日本よりも途上国にあると思っていたものですから、途上国が『グローバリズム』や『電脳化』へ突き進む姿を見て、『このままではいけない!』と強く感じました」(藤村氏)。
   ・
 途上国での活動の一例が、一昨年秋から始まったナイジェリアでのプロジェクトだ。ナイジェリアではオレンジの季節になると、消費しきれないほどの果実が実る。しかし、ナイジェリア国内ではすべてを消費できず、その8割がたを腐らせていた。
 その一方で、シーズンオフには国外(特に欧州)から高価なオレンジジュースを輸入しているという現実がある。ナイジェリアはお金持ちどころか借金大国なのだが、ジュース産業がないばかりに、こうした矛盾が生じていた。困り果てたナイジェリア政府は、国内にジュース産業を育成すべく、ジュースの輸入を禁止し、先進工業国からジュース製造工場の技術導入を図ろうと考える。
 「先進国で稼働している最新鋭の工場をつくることでもたらされるのが何かというと、実は濃縮還元のまずいジュースであり、オレンジの酸の影響を受けかねないペットボトル入りのジュースであり、電気や化学薬品を大量に使用することに伴う環境汚染なのです。しかも、最新鋭の工場はほぼ全自動化されていますから、仮にそのジュース工場をナイジェリア国内に誘致したとしても、新たな雇用は発生しません。ナイジェリアの失業率は6割ですから、全自動化する意味がないでしょう。すると、どうなるでしょう? 結局、輸入品よりも高いジュースを生産することになり、輸入ジュースより売れず、新規雇用も発生せず、さらに借金がかさんでしまう可能性が大きいわけです」(藤村氏)。
 そこで藤村氏がナイジェリア政府に提案したジュース工場のプランは、その正反対の内容である。絞った果汁は煮沸せずに、約70℃でゆっくりと殺菌。あらゆる工程は自動化せずに、手間をかけて製造する。それ故に、おいしくて安全なジュースができるし、電気や化学薬品等を使わないので環境にも優しく、5年間で6000人もの雇用が見込まれるというモノだ。さらに、そうして製造したジュースの価格は輸入品より安い。藤村氏のプランでは、そのようなジュース工場をつくることで、5年後には借金を返済でき、6年目以降は“貯金”も可能だという。
 先進国の全自動ジュース工場か、藤村氏の提案する非電化ジュース工場か。2つに増えた選択肢を吟味すべく、政治家や学者、ジャーナリスト、起業家、女性……ナイジェリアの識者や代表者が70人以上も顔を突き合わせて、30分間にわたって喧々諤々の議論を交わしたという。その結果、全員一致で、藤村氏の非電化ジュース工場が採択された。そのとき、そこにいた全員が涙を流して泣いていた。


 経済オタク的官僚やショウシャがナイジェリアのジュース工場のプロジェクトに関わろうものなら、彼らの視点で言う効率の良い全自動ジュース工場をつくることになったかも知れません。
 ナイジェリアのジュース産業が発展するためには非効率どころか障害になりそうなプロジェクトを推進したかも知れませんね。

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