解っちゃいるけどやめられねぇ

2ちゃんねる見てたらこんなスレッドが立ってた。

～引用～

＜求めない－／すると／いまじゅうぶんに持っていると気づく＞
＜求めない－／すると／いま持っているものが／いきいきとしてくる＞
＜求めない－／すると／それでも案外／生きてゆけると知る＞

～おわり～

リンクの先は、毎日新聞の記事で、加島祥造さんという詩人の詩を引用してある。

それに対する2ちゃんねらのコメントは辛辣なものだった。
それらのコメントも理解出来る。
「生きる」ということもある意味欲望だから、
それを求めなければその先に待ち受けているのは死だからね。
そこらへんの切り口で見れば誰も理解したくないだろう。

でも
「知足」という概念はそんなに理解不能なものなのかなぁ・・。

怖いのは欲望を持つ事では無くて欲望に支配されることだ。

例えば高速道路で自分よりちょっとだけ遅い車に出くわしたとき、
もちろんみんな追い越すと思うんだけど、これは普通だと思う。

しかしながら
抜かした先にまた同じようなスピードの車がいるのよね。
そしてさらに加速して追い越す。

するとその先に・・

・・なんていう「先に行きたい」という欲望のスパイラルにはまってしまう。
そしてスピードメーターが大変な事に・・・。

これが一番怖い。
はじめに自分が抜かしたいと思った以上の欲望が襲ってくる。
これがまさに「餓鬼道」ってやつだね。

前の車が”ちょっとだけ”遅いのであれば、
”ちょっとだけ”自分がスピードを落とせば

<それでも案外／快適に走れると知る>

わけですよ。

まあ、わかっちゃいるけどやめられねぇ！のが人間なんだろうけどね。