「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

警戒レベルMAX

2017-05-24 | 2017年イベント
Manchester Arenaの爆弾テロ事件を受けて、英国政府がテロ脅威レベルを最高段階の「critical」(テロ攻撃が差し迫っていると考えられる水準)まで引き上げました。英国政府としては、少なくとも6月8日の総選挙まで、気が抜けない状況なのでしょう。たしかに情勢は不安定であるようにも見えますから。とはいえ、Belfastの街中は特段変わりないようでした。
しかし、私もいつ爆弾テロ事件に巻き込まれるか、本当に判りません。つまり、いつ死んでしまうか、判りません。不安がないと言えば、やはり嘘になるでしょう。

「人混みに近寄らないようにせよ」とはよく言われますが、しかし、周囲に人が少なすぎるのもかえって危険でしょう。一体全体、どうすればいいのか。「自分の身は自分で守るしかない」と、言うのは簡単でも、実際に行うのはなかなか難しいものですね。
昨今、日本とてミサイル攻撃の脅威に曝されているので、英国と比べてどちらがマシな状況なのかよく判りませんが、いずれにせよ物騒な世の中だと嘆くべきなのでしょうか。それとも、これが世界の標準ともいうべき状況であり、一昔前の日本がただ「平和ボケ」していただけだったのでしょうか。

死は、本当は、いつだって身近にあります。常に「一寸先は闇」なのです。例えば、2011年3月10日の時点ではマグニチュード9.0の地震が翌日に起こるだなんて東北地方の方々は誰も想像だにしていなかったことでしょう。それでも、実際には、あのような想定外の大災害が起こり、多くの方々が命を失ったのでした。明日がどうなるかなんて、誰にも判りませんし、まさに天より他に知るものはありません。

だからこそ悔いがないように。
今日も一生懸命でありたいと思います。