「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

北アイルランドの世界遺産 The Giant's Causeway

2017-08-09 | 留学全般に関して
先日、北アイルランドの誇る世界遺産「ジャイアンツコーズウェイ The Giant's Causeway」に仲間と行きました。
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する北アイルランドの首都ベルファストから車で約2時間の距離にある海岸線に、六角形の石柱が無数に立ち並ぶ不思議な光景がありました。北の海へと続くこの石畳は、古の巨人が造った道として知られており、見る者すべてを圧倒する迫力があります。



夏休みだからでしょうか、多くの観光客がいましたが、石柱が並ぶ海岸線もそれなりに長いので、はしゃいでいても大丈夫でした。上の写真は、自分の足元の石の形に感動して、一葉撮ってみたものです。

ジャイアンツコーズウェイからすこし離れた場所に、迫力のある「キャリック・ア・リード吊り橋 Carrick-A-Read Rope Bridge」がありました。こちらも人気のスポットです。実際、観光客が多くいました。
幅は一人分しかありません。看板によると、8人までしか同時に乗れないとのことで、順番で交互に渡ったのでした。
その吊り橋を渡った先は北アイルランドの地の果てです。海の向こうにスコットランドが遠く見えました。

 


同じ海岸線には綺麗な古城として知られる「ダンルース城 Dunluce Castle」もあります。
周囲は断崖となっていて、かつて要塞として機能していた様子がうかがえました。時間の関係で内部にまで足を延ばすことは出来ず、遠景だけではありましたが、素晴らしい天気の中でひっそりと佇む城の美しさを感じることが出来ました。



私はウヰスキーをあまり嗜みませんが、コーズウェイコーストには世界最古のウヰスキー蒸留所である「ブッシュミルズ蒸留所Bushmills Distillery」があります。
試飲も出来ます。私はかつてウヰスキーを飲んで痛い目に遭ったことがありますし、当日はあまり体調も良くなかったので、試飲は避けてしまいました。しかし、次の機会には挑戦してみたいとも思います。
ウヰスキーの本場としてはスコッチウイスキーの方が有名な気もしますが、そういうことを言うとアイリッシュが黙ってはいません。「俺らの方が古いんだよ」という本家論争が始まりそうですね。



ブッシュミルズの近くにある木で出来たトンネル「ダーク・ヘッジ Dark Hedge」も観ました。
有名な観光名所らしいのですが、それほど大したことはありませんね。一般的にはあまり期待してはいけない場所なのかもしれませんが、好きな人は好きかもしれません。正直、日本にはこの木のトンネルよりも凄い並木が沢山あるような気がしましたが。



北アイルランドは小さな国です。
面積は福島県ほどの大きさで、人口も200万人弱です。かの大英帝国の一角とはいえ、人々もどこかのんびりしており、穏やかな時間が流れています。はっきり田舎です。しかし、英国とアイルランドの文化が混在する不思議な場所でもあります。
こちらに来てから1年弱になりますが、此の地にはまだまだ隠された魅力がありそうだと感じていますね。

研究も大事ですが、社会勉強の一環として北アイルランドの地理、歴史、文化にもすこしずつ触れていきたいと思っています。それが留学の醍醐味なのではないかとも思うのです。

今回も拙ブログ記事を読んで頂き、ありがとうございました。