1月11日(水)
丹羽氏重の企画展が15日まで開催中なので岩崎城を訪れた。
二の丸庭園から空堀へ。
本当にこの箱堀は立派。この規模は凄い。
模擬天守の展望塔。
遺構を破壊して史実と関係ない模擬天守を建てた件が最近、SNSで再燃している。当時、計画に反対していた千田先生の過去ツイが引用されているが、色々と難しい問題だと思う。
破壊された遺構は元には戻らないし、時代のせいにして行政は誰も謝らない。(過ちだと思っていないのだろう)
だがしかし、現存している遺構だけでも岩崎城は相当凄い。残念な過去によって正当に評価されないとしたら勿体ない。
丹羽氏重の企画展は記念館の2階で開催。
階段の途中に面白い掲示があった。
学芸員が愛してやまない 丹羽氏重 萌えポイント
① 若くして散る
② 前線まで出撃する勇ましさ
③ 病で苦しむ中 立ち上がる
④ 白馬にまたがる
⑤ 兄との強い絆
⑥ 女性・子ども・老人に優しい
⑦ 敵を何人も倒す強さ
⑧ 大軍相手に屈しない心
⑨ 訪問客への気遣い
⑩ 徳川家康に武功第一と称えられる
小牧・長久手の戦いに於いて岩崎城の戦いがどれだけ大きな意味を持つのか、数々の史料で説明されていた。
自分的には頼山陽の「家康の天下を取るは大坂にあらずして関ケ原にあり。関ケ原にあらずして小牧にあり」と書かれた「日本外史」の該当ページが読めて有難かった。
問題の模擬天守と石垣を見て回ろう。
造られて30年以上経つので当時モノの風格。
見事な切岸だが、腰下部分は石垣になっている。すぐ下に民家があるので、崩落予防の観点から仕方ないのかも。
石垣になる前に発掘調査をしているので詳細な写真や映像が残されているはず。それらの資料を積極的に展示したらいいと思う。
ここも腰下部分は石垣。
箱堀は見事だ。
資料館の裏に置いてある瓦たち。
予備?
土橋も、仕方ないのかなぁ・・
櫓台を登ってみる。
岩崎城の魅力ポイントは箱堀と丸馬出だろう。手が加えられてしまったから文化財としての指定は難しいのかな?
丸馬出にも石垣。
コーナー部分はグルっと石垣で囲われている。
入口の直線部分は土のまんま。
でも、この巨大な馬出の規模感は凄い。