セリカ魂

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TM NETWORK TRIBUTE ALUBM -40th CELEBRATION-

2024年05月16日 14時55分39秒 | つぶやき

TMの40周年を記念したトリビュート盤。
リリース前に全曲試聴のダイジェスト版がYouTubeで公開されたが、予約キャンセルしようかな?ってくらい凹んだ。
期待が大きかっただけに、いざ聴いてみると予想を上回るモノではなかったし、くるりや乃木坂や坂本美雨やユーミン辺りは「失望」としか言い表せない内容だったのだから。


リリース前日にアマゾンから届いた。
マスキングテープが外装フィルムとくっついて最悪・・


CDなのでまずPCに取り込まなければ。
今どきはこれが面倒。外付けドライブを引っ張り出してノーパソに接続してもCDを認識しなくて出したり入れたりを繰り返してやっと取り込み、音圧を調整して完了。


期待せずに再生。
01 SEVEN DAYS WAR
02 Self Control (方舟に曳かれて)
03 Get Wild
04 BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)
05 Maria Club (百億の夜とクレオパトラの孤独)
06 BE TOGETHER
07 LOVE TRAIN
08 Human System
09 TIMEMACHINE
10 STILL LOVE HER (失われた風景)
11 ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)

GRe4N BOYZって元GReeeeNなのね。
何じゃコラ、低音ボイスのソロが酷いな。ここで一気に冷めるわ。

気を取り直して2曲目。
出だしがモヤっと何かを連想させる。
CAPSULEって何者だ?劇場で「シドニアあいつむぐほし」を観た時「何でangelaじゃないの?」と驚いた。今回調べてみたら中田ヤスタカだったぞ、マジか。きゃりーもパフュームも聴かないので接点なかった。
アレンジいいね。間奏の押し寄せるキラキラ感は圧巻。でもBメロで腰砕けになるのは好みじゃない。同じリズムで一本調子にならないための変調だろうが、スムーズに流れた方が断然心地良い。
イントロ冒頭は田中公平の「檄!帝国華撃団」のオマージュかな。このゴージャスなフレーズは昔から色んな曲に使われていると思うが、真っ先に田中公平が浮かぶくらいの定番になっている。

3曲目はB'z。
これだけ目当てのB'zファン多い?
最近のB'zを聴いていないのだが、今の稲葉さんはシャウトしないのね。年齢を重ねて声質も変わり高音は厳しくなっただろう。
ウチの浜さんも高音の衰えはあるものの中低音の「味」が凄まじく良くなったことで、若い頃よりも今の方が勝る部分が多い。
稲葉さんも同じ道を歩んでいる途上なのだろう。
松本さんのギターはいいね。
RISKYの頃を思い出すエフェクトの音色も相まって流石。暴れ過ぎず、TMテイストに合わせ込んだ辺りに愛を感じる。
この曲も中田ヤスタカがアレンジしていた。松本さんのギターがプラスされるとこんなにもロックになるのかと驚いた。

4曲目は澤野弘之 feat.SennaRin。
ガンダム系や進撃などアニメ界隈に強いミュージシャンが「逆襲のシャア」の主題歌で参加。楽曲指定で依頼されたのかな?ご本人的には違う曲で参加したかった?なんて邪推してしまう。
SennaRinはYouTubeの歌ってみた系をきっかけにデビュー。つまり、その歌声の魅力は折り紙付きってことか。澤野と組んでオリジナル曲でも売り出し中みたいなので頑張って欲しい。
DISC2で原曲を初めてまともに聴いたが凄くいいな!

5曲目はヒャダイン with DJ KOO。
「ヒャダインの声ってウツにそっくりだな!」と驚いたがウツの声だった。この曲だけ原曲を素材にしたRemixだけれど、それだとトリビュートの意味合いとはちょっと違うのでは?コメント読むと確信犯だな。
でもバブル期に福岡にあった巨大ディスコMaria Clubをイメージした曲だから、「本気でディスコミュージック化したらどうなる?」がスタート地点なのは明らか。この選曲は理解出来る。

6曲目は乃木坂46。
BE TOGETHERは鈴木あみのカバーが余りにも有名。TMの歴史を振り返る上で、この曲を女性ボーカルで収録することは必然だった。
乃木坂の無感情な歌い方も意外とマッチしていて、悔しいが癖になる良い出来だった。
しぇーくまいそーへーい

7曲目は西川貴教のLOVE TRAIN。
個人的にはTMから脱落するきっかけの曲なので収録は微妙だった。あの頃のインタビューで「TM初のラブソング」と話していた。ラブソングを歌うTMなんてTMじゃない!と勝手に憤慨したのを覚えている。
まともに聴いたことなかったが、今回DISC2の原曲を聴いてアレンジも歌声も詞もレベル高いな!と驚いた。
西川の気合入った歌声は良いがインタビューが残念。

『お誘いいただいたタイミングがギリギリだったので、お断りせざるを得ない状況だったんですが、小室さんにその旨をお話ししたところ、TK SONG MAFIAでトラックを急遽制作して下さることになり、奇跡的に実現の運びとなりました。』

オファーが遅かったことを暗に批判した?誰かに断られた穴埋めのオファーだと疑っている?西川の不満が透けて見えるインタビューに思えて気分が悪くなった。

8曲目はユーミンのHuman System。
YouTubeのダイジェスト版に失望した一番の理由はこの曲。劣化したユーミンのたどたどしいお経のような歌声は残念過ぎた。
予約をキャンセルしようと思ったくらいだが、いざフルで聴いたら全く違う好印象を抱いた。イントロの冒頭から格好良くて、リズムの取り方が絶妙で、ホーンセクションが素晴らしく渋い!
ユーミンの今の歌声が大人なアレンジにとてもマッチ、気心の知れたミュージシャンとのセッションに感動すら覚えた。
リリース前のダイジェスト版はPRとして逆効果?楽曲って起承転結の物語だと思う。サビだけ切り取っても良さは伝わらない。

モーツァルトもトルコ行進曲もスルーしたね。
だからライナーノーツにこの注釈はない。


9曲目は坂本美雨。
坂本龍一と矢野顕子の娘という超絶な血筋。
TMが最近までコンサートでのみ披露していた隠れた名曲だが、狙い過ぎたアレンジかな。こういうジャンルが好きな人には刺さるだろうが、もっとストレートにリアレンジして欲しかった。彼女の歌い方も既存の誰かに似ている気がして没入出来なかった。

原曲を聴くと完成度の高さが分かる。それはそのままハードルの高さとなり、違った路線で取り組むしかなかったのだろう。

10曲目はくるり。今まで聴いたことないアーだ。
初めてのくるり体験だが上手くアレンジしているね。余りに上手いので逆にそれが鼻につくくらい上手いね。
ビートルズがAll You Need Is LoveのアウトロでShe Loves Youを入れたみたいにThis Nightを入れて来た。違いは前者が自然なアドリブで、後者は考え抜いた末のアイデアって所かな?

ラスト11曲目は満島ひかり。
NHKのTM40周年のラジオにインタビュー出演した際にFANKSを装うこともなく、提案されたエレプロに苦労しながらも全力で向き合ったことを率直に話していた。
「歌の上手い満島ひかりを参加させよう」と思った誰かの企画なのだろうが、FANKS受けを狙い過ぎた選曲だけが失敗だった。
彼女の歌声は期待通りの素晴らしさ。それだけにもっと伸びやかな高音が光る楽曲だったなら?残念でならない。

とまれ、聴き応えのあるトリビュート盤だった。
DISC2は不要と思っていたが1、4、7、9曲目は初入手なので良い音質で聴いたら想定外に感動した。
トリビュート版と原曲の聴き比べが容易に出来るのは有難い。
キャンセルしなくて良かったw



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