清き心と未知なるものの為に⑤ダグ・ハマ-ショルドの日記
ダグ・ハマ-ショルドの死後、ニュ-ヨ-クの彼のアパ-トで、「道しるべ」の原稿
が発見された。それには、スエ-デン政府の外務事務所次官レイフに宛てた、日付のな
い手紙が添えられていた。
親愛なレイフ
いつか君に、こんなことを話したのを、君はたぶん覚えているだろう。私は、万難を排して
日記のようなものをずっとつけており、それを君にあずけたいと思っているということを。そ
れが、これなのだ。
誰がそれを読むだろうとは、まるで考えもしないで、書きはじめたものだ。しかも私のその
後の運命や、私についていろいろのことが書かれたり、いわれたりしたことによって、事情は
変ってしまった。私の唯一の真実の横顔は、この日記だけが描き出している。近年になって、
出版ということを考えるようになったのは、そのためなのだ。もちろんその後もずっと読者を
念頭におかず、自分自身のために、それを書き続けはしたけれども。もし君が、出版に値する
ものと思うなら、どうか出版してくれ給え。--------私の私自身との、そうしてまた神とのかか
わり合いに関するいわば白書のようなものとして。 ダグ
次回より日記の本文をご紹介いたします。 O
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます